パレート分析

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パレート分析(パレートぶんせき、: Pareto analysis)とは、複数の事物現象について、あらわれる頻度によって分類をし、管理効率を高めようとする分析手法である。ABC分析とも呼ばれる。ヴィルフレド・パレートに因んで名付けられた。パレート分析で作成されるグラフはパレート図と呼ばれる。

頻度の高いものから、Aグループ、Bグループ、Cグループのようなグループ分けをすることにより(ここから「ABC分析」とも呼ばれる)、努力を集中または分散させることができる。経営上の管理のほかに、研究統計受験対策など様々な分析に利用される。

調達在庫管理においては頻度ではなく所要金額の大小で仕分けをするABC分析が適用される。

パレート分析の手順[編集]

  1. 頻度の順に項目を並べる
  2. 頻度の合計を100とした構成比率を算出する
  3. 頻度の順に構成比率の累計を算出する
  4. 構成比率の累計によってグループ分けをしていく(下の表とパレート図を参照)
Aグループを70、Bグループを90、Cグループを100(構成比率の累計)としたグループ分けの例
項目 頻度 構成比率 比率の累計 グループ
100 18.2 18.2 A
90 16.4 34.6 A
80 14.5 49.1 A
70 12.7 61.8 A
60 10.9 72.7 B
50 9.1 81.8 B
40 7.3 89.1 B
30 5.5 94.5 C
20 3.6 98.2 C
10 1.8 100.0 C
合計 550 100.0
パレート図。

分析の対象[編集]

例の一部(対象はこれに限らない)

関連項目[編集]