ヌープ硬度

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ヌープ硬度 (ヌープこうど、Knoop hardness) は、工業材料の硬さを表す尺度の一つであり、押込み硬さの一種である。長いひし形をした四角錐のダイヤモンド剛体(圧子)を使った測定法で、検査石に荷重を加えて、そのときにできるひし形のくぼみ(圧痕)の深さで硬度を測定する。 1939年にアメリカのフレデリック・ヌープ(Frederick Knoop)が考案した尺度である。

モース硬度に比べると、数値の増加と硬さの増加とが、より連続的に対応するため、硬度の定量的指標として用いられる。

圧痕表面積で試験荷重を割って算出される。

項目:

L2 = 圧痕表面積(単位mm2
Cp = 補正係数 0.070279
P = 荷重(単位kgf)

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モース硬度とヌープ硬度の比較
材質 硬度
69
石英 820
炭化ケイ素 2480
高圧相窒化ホウ素 4700
ダイヤモンド 8000

関連項目[編集]