ニルス・キュレーゲル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニルス・キュレーゲル
Nils Kreuger
誕生日 1858年10月11日
出生地 スウェーデン,カルマル市
死没年 1943年5月25日
死没地 スウェーデン,ストックホルム
テンプレートを表示
"Freed horses" ( 1906年 )

ニルス・キュレーゲルNils Kreuger1858年10月11日 - 1930年5月11日)は、スウェーデン人の画家である。

略歴[編集]

スウェーデン南部、カルマル県カルマル市に生まれた。父親は木工製品の事業を経営していた。1874年からスウェーデン王立美術院で学び始めるが、病気になり中退した。1878年にエドヴァルド・ペルセウスが教える、私立の美術学校で修業を再開した。1881年にパリに渡り、私立の美術学校、アカデミー・コラロッシジャン=ポール・ローランスに学んだ。多くの北欧の芸術家も集まって風景を描いていたグレ=シュル=ロワンでも活動し、1882年に初めてパリのサロンに出展した。

1887年にスウェーデンに帰国した。

1892年に画家のリッカルド・ベリが購入したゴーギャンの絵画から啓示を受けたキュレーゲルは、リッカルド・ベリカール・ヌードストロームとともに、スウェーデン西海岸にあるヴァールベリで1893年から1896年にかけて過ごし、作品制作を重ねて総合主義的様式を発展させた[1]

キュレーゲルの作品は、スウェーデン美術におけるジャポニスムの例としても挙げることができる。彼はゴッホのスケッチを研究したが、そのスケッチのルーツは日本の葛飾北斎の作品であった。さらにキュレーゲルはベリの家の扉に日本画を模写したこともある[1]

キュレーゲルとゴッホのスケッチの類似性については研究者にも指摘されている[1]

主な作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c トシュテン・グンナション「カール・ラーションのジャポニスムと同時代のスウェーデンの絵画」『カール・ラーション展』171頁。

参考文献[編集]