コバルト緑

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顔料
コバルトグリーン
cobalt green
 
16進表記 #40BA8D
RGB (64, 186, 141)
マンセル値 4G 7/9
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コバルト緑: Cobalt green、コバルトグリーン)は、亜鉛コバルトの酸化物固溶体で、無機顔料。亜鉛緑。

1780年ドイツ人リンマン (en:Sven Rinman) によって発見された。A.P.ローリーによれば、最初に文献に登場するのは1835年である。コバルトの亜鉛に対する比率は僅かであり、コバルトと亜鉛の比率を多少変えても色合いは殆ど変化しない。耐光性が高く、濃酸には侵されるがアルカリには侵されない。加えて、かなりの高温でも影響を受けない。しかしながら、透明性が高く彩度もそれ程高くないのに高価である為、美術家には喜ばれていない。マグネシウムを添加したものは暗緑色であり、そうでないものは淡い青緑色になる。Colour Index Generic Name、Pigment Green 19。

類似色[編集]

出典[編集]

  • 『顔料の事典』 伊藤 征司郎(編集)朝倉書店 2000/10 ISBN 978-4254252439
  • 『絵具の科学』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1994/5(新装普及版) ISBN 480550286X
  • 『絵具材料ハンドブック』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1997/4(新装普及版) ISBN 4805502878
  • 『絵画材料事典』 ラザフォード・J・ゲッテンス・ジョージ・L・スタウト著 森田恒之訳 美術出版社 1999/6 ISBN 4254252439