ゲイクルセイダー

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ゲイクルセイダー
欧字表記 Gay Crusader
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1914年
死没 1932年
バヤルド
ゲイローラ
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 Alfred W. Cox
馬主 Alfred W. Cox
調教師 Alec Taylor, Jr.(イギリス
競走成績
生涯成績 10戦8勝
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ゲイクルセイダーGay Crusader1914年 - 1932年)は、イギリス競走馬種牡馬1917年イギリス代替三冠を達成した。種牡馬としてはそれほど成功できなかったものの、母の父としてそこそこ成功した(1940年フランスチャンピオンブルードメアサイアー)。

生涯[編集]

1916年から1917年にかけてイギリスで走った競走馬である。折しも第一次世界大戦中であり、エプソム競馬場エプソム競馬場などは使えず、10戦すべてニューマーケット競馬場でのレースであった。このためクラシック三冠競走をすべて制しているが、代替三冠、または戦時三冠馬と呼ばれ、正当な三冠馬には含めないこともある。

主な勝ち鞍は2000ギニー、ニューダービー(代替ダービー)、ニューマーケットゴールドカップ(代替ゴールドカップ)、セプテンバーステークス(代替セントレジャー)、チャンピオンステークス等。全10戦8勝。

主戦騎手のスティーヴ・ドノヒューはこの馬を「自分が乗った最高の馬」と発言していた。

エピソード[編集]

ゲイクルセイダーの活躍する以前より、当時のイギリスの馬主の間では、馬主名を伏せての出走登録が流行していた。この習慣は後に禁止されるが、ゲイクルセイダーの時代までは残っており、同馬のダービー優勝時の馬主名義も「Mr 'Fairie'」というものであった。同時に、ゲイクルセイダーは偽名馬主登録による最後のダービー優勝馬ともなった[1]

血統表[編集]

ゲイクルセイダー血統(ハンプトン系(タッチストン系) / Galopin 3x3x5=28.13%、 Sterling 父内5x5=6.25%) (血統表の出典)

Bayardo
1906 鹿毛 イギリス
父の父
Bay Ronald
1893 鹿毛 イギリス
Hampton Lord Clifden
Lady Langden
Black Duchess Galliard
Black Corrie
父の母
Galicia
1898 黒鹿毛 イギリス
Galopin Vedette
Flying Duchess
Isoletta Isonomy
Lady Muncaster

Gay Laura
1909 青鹿毛 イギリス
Beppo
1903 青鹿毛 イギリス
Marco Barcaldine
Novitiate
Pitti St Frusquin
Florence
母の母
Galeottia
1892 黒鹿毛 イギリス
Galopin Vedette
Flying Duchess
Agave Springfield
Wood Anemone F-No.1-g


脚注[編集]

  1. ^ The Encyclopaedia of Flat Racing [p.15] (1986 著者:Howard Wright 出版:Robert Hale ISBN 0-7090-2639-0

外部リンク[編集]