「回勅」の版間の差分

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2007年1月1日 (月) 08:33時点における版

回勅かいちょく Encyclicae (羅) 単数形はEncyclica)とはローマ・カトリック教会の公文書のひとつ。ローマ教皇から全世界のカトリック教会の司教にあてられるかたちで書かれる文書で、道徳や教えの問題についての教皇の立場を示すものであるが、教義を決定するものではない。通常ラテン語版がつくられ、そこに各国語の翻訳がつくというかたちで公布される。タイトルはラテン語本文の最初の数単語からとられる。(このようなタイトルのつけ方をインキピットという。)古代において、encyclicaeという言葉は司教の出す文書のことを指したが、7世紀以降教皇文書を指すようになった(回という訳語はこの意味でしか用いられない)。

近代以降の重要な回勅

タイトルのあとに、タイトルの意味、発布された年、主な内容を示す。

  • レオ13世
    • 『レールム・ノヴァールム』(新しきことがら、1891年) カトリック教会が初めて社会問題に取り組んだ記念碑的回勅
  • ピウス12世
    • 『クアドラジェジモ・アンノ』(40周年の記念に、1931年) 『レールム・ノヴァールム』40周年、社会問題について
  • ヨハネ23世
    • 『マーテル・エト・マジステラ』(母にして教師、1961年) 『レールム・ノヴァールム』70周年、社会問題について
    • 『パーチェム・イン・テリス』(地上の平和、1963年) 世界平和について
  • パウロ6世
    • 『ポプロールム・プログレシオ』(諸民族の進展、1967年) 開発に伴う問題について
    • 『フマーネ・ヴィテ』(人間の生命、1968年) 産児調節について
  • ヨハネ・パウロ2世
    • 『レデンプトーリス・マーテル』(救い主の母、1987年) 聖母マリアについて
    • 『ヴェリターティス・スプレンドール』(真理の輝き、1993年) 道徳倫理問題について 
    • 『エヴァンジェリウム・ヴィテ』(いのちの福音、1995年) 生命倫理について

教皇の名前で出される文書は回勅以外に、使徒的勧告使徒的書簡などがある。

関連項目

外部リンク