「二上山 (富山県)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
m編集の要約なし
34行目: 34行目:


=== 源流河川 ===
=== 源流河川 ===
*泉川 - 海老坂峠を通り島尾海岸に流れる。平成20年に堤防が決壊するなど氾濫の多い河川<ref>[https://www.pref.toyama.jp/1535/kendodukuri/doboku/himi/kj00014964/kj00014964-002-01.html]</ref>。中流は海老坂峠の断層谷で今も昔も交通の要衝。
*渋谷川(古池谷) - 雨晴海岸に流れる。渋谷は万葉集にも載る古い地名で中流に当歌の歌碑がある。上流に万葉時代から湧き続けている古池谷の湧水があり、安政4年にはその鉱泉を沸かした太田の湯が開湯した(現在は休業)。
*渋谷川(古池谷) - 雨晴海岸に流れる。渋谷は万葉集にも載る古い地名で中流に当歌の歌碑がある。上流に万葉時代から湧き続けている古池谷の湧水があり、安政4年にはその鉱泉を沸かした太田の湯が開湯した(現在は休業)。
*紅葉谷 - 伏木国分地内。紅葉姫の伝説で雨晴を越える際にこの深い谷にて力尽きたと伝えられる所で、またその名に因んで紅葉谷と名付けられている<ref>[http://www.oota-amaharashi.jp/nature_culture_history/legend.html]</ref>。戦後には廃棄場となりかつてと様相が大きく改変された<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/chitoka/2/0/2_KJ00008113297/_pdf]</ref>。
*紅葉谷 - 伏木国分地内。紅葉姫の伝説で雨晴を越える際にこの深い谷にて力尽きたと伝えられる所で、またその名に因んで紅葉谷と名付けられている<ref>[http://www.oota-amaharashi.jp/nature_culture_history/legend.html]</ref>。戦後には廃棄場となりかつてと様相が大きく改変された<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/chitoka/2/0/2_KJ00008113297/_pdf]</ref>。
*加古川 - 国分浜に流れる河川。二上山近辺では渋谷川に次いで大きな谷を形成している。

*守山川 - 守山で小矢部川と合流する川。泉川と同じく海老坂峠の断層谷を流れる。
== 観光 ==
== 観光 ==
[[File:TAKAOKA-FUTAGAMIYAMA-HIE-SHRINE.JPG|thumb|二上山の頂上に立つ祠が「日吉社」。通称「奥の御前」]]
[[File:TAKAOKA-FUTAGAMIYAMA-HIE-SHRINE.JPG|thumb|二上山の頂上に立つ祠が「日吉社」。通称「奥の御前」]]

2021年9月11日 (土) 01:01時点における版

二上山
小矢部川と二上山
標高 274 m
所在地 日本の旗 日本 富山県 高岡市氷見市
位置 北緯36度47分24秒 東経137度00分55秒 / 北緯36.789990度 東経137.015386度 / 36.789990; 137.015386座標: 北緯36度47分24秒 東経137度00分55秒 / 北緯36.789990度 東経137.015386度 / 36.789990; 137.015386
山系 二上丘陵
二上山 (富山県)の位置(日本内)
二上山 (富山県)

プロジェクト 山
テンプレートを表示

二上山(ふたがみやま)は、富山県高岡市氷見市に跨がる標高274mの

概要

雨晴海岸などの近隣の景勝地とともに、能登半島国定公園を形成する。

山頂は2つの峰に分かれ、東峰が頂上となる。かつて山上に射水神社があったが、明治のはじめに現在の高岡城址へ移された[1]

「二上山」の名は、現在の二上山(東峰)と西隣の城山(西峰)を2柱のに見立て、「二神山」と呼んだのが語源であるとする説がある。

正式な読み方は「ふたがみやま」だが、地元富山県内では、親しみを込めて「ふたがみさん」とも呼ばれている[2]

地理

高岡市の中心市街地から5kmほど北方に位置する。西側に城山、東側に鉢伏山、北側に大師ヶ岳がある。

二上山を中心に二上丘陵西山丘陵が連なり、高岡-氷見市境から小矢部市にかけて山々が連なっている。

二上山の地質は殆どが砂岩と泥岩からなり、ゆっくり山体が隆起していったことでなだらかなドーム構造をしている。

山麓の神代地区では天然ガスを産出し現在は温泉に利用されている(神代温泉)。

源流河川

  • 泉川 - 海老坂峠を通り島尾海岸に流れる。平成20年に堤防が決壊するなど氾濫の多い河川[3]。中流は海老坂峠の断層谷で今も昔も交通の要衝。
  • 渋谷川(古池谷) - 雨晴海岸に流れる。渋谷は万葉集にも載る古い地名で中流に当歌の歌碑がある。上流に万葉時代から湧き続けている古池谷の湧水があり、安政4年にはその鉱泉を沸かした太田の湯が開湯した(現在は休業)。
  • 紅葉谷 - 伏木国分地内。紅葉姫の伝説で雨晴を越える際にこの深い谷にて力尽きたと伝えられる所で、またその名に因んで紅葉谷と名付けられている[4]。戦後には廃棄場となりかつてと様相が大きく改変された[5]
  • 加古川 - 国分浜に流れる河川。二上山近辺では渋谷川に次いで大きな谷を形成している。
  • 守山川 - 守山で小矢部川と合流する川。泉川と同じく海老坂峠の断層谷を流れる。

観光

二上山の頂上に立つ祠が「日吉社」。通称「奥の御前」

二上山からは高岡市と射水市が一望できるほか、立山連峰富山湾なども眺望することができるため、高岡市を代表する観光地となっている。

二上山万葉ラインという全長約8.5km(1966年完成)[1]。のドライブコースが山肌を東西に縫うように整備されている。ただし、冬には積雪や凍結のために閉鎖される。

二上山の山頂へは、二上山万葉ライン沿いの御前下駐車場から遊歩道を登って行くことができる。

山頂に、「越中総鎮守一宮 射水神社」摂社「日吉社」(ひえしゃ、通称「奥の御前」)、二上山公園万葉植物園に同じく射水神社の摂社「悪王子社」(あくおうじしゃ、通称「前の御前」)、山麓の二上団地(山園町)にも同じく射水神社の摂社「院内社」がある。

歌枕

二上山は歌枕としても知られている。

歌人大伴家持は、越中国司として現在の高岡市伏木に赴任したとき、二上山を題材にしたを詠んでいる[1]。このため、日吉社の登り口の御前下駐車場の向かいに大伴家持の銅像が建てられている。この銅像は以前は御前下駐車場から少し下った二上山公園万葉植物園にあったが、1981年昭和56年)頃に現在の場所に移設された(同時に高岡駅前広場にも新たに大伴家持の銅像が建立された)。

自然

ヌルデ、モミジ、サクラ、コナラ、クヌギ、ホオノキ、マンサク、アカシデなどの二次林としての落葉広葉樹が広く見られ晩秋には一帯が紅葉する。社寺林などに残る原生植生は暖温性のカシ類と冷温性のブナが混生する全国的に見ても特異な植生。

二上山の低地型ブナ

二上山の日吉社にある社寺林は標高270mと低標高にも関わらずブナが自生する。このブナ群集は暖地性樹木のアカガシと混生するなど山地帯のブナ林と異なる特徴を持つことから低地型ブナと区別して呼ばれており、二上山の他には富山県の宇奈月町内山倶利伽羅峠のみで見られる珍しいものである[6]

放送送信施設

城山にはコミュニティ放送局であるラジオたかおか送信所が置かれている。なお、高岡市などに電波を送信するテレビ中継局高岡二上テレビ中継局があるが、これは大師ヶ岳に置かれている。

放送局名 コールサイン 周波数 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 開局日 置局住所
ラジオたかおか JOZZ5AE-FM 76.2MHz 20W 80W 高岡市及び一部周辺地域 約-世帯 1996年12月1日 高岡市城光寺

脚注

  1. ^ a b c 角川日本地名大辞典 16 富山県(昭和54年10月8日、角川書店発行)758ページ。
  2. ^ 高岡ケーブルネットワーク制作「高岡しっとる検定」より
  3. ^ [1]
  4. ^ [2]
  5. ^ [3]
  6. ^ 低地ブナとササラダニ類

参考文献

  • 『日本歴史地名大系 第16巻 富山県の地名』平凡社、1994年。ISBN 4582490166 
  • 『ふるさとの文化遺産 郷土資料事典16 富山県』人文社、1997年。ISBN 4795910944 

外部リンク