「Ա」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m Category:アルメニア語を追加 (HotCat使用) |
編集の要約なし |
||
4行目: | 4行目: | ||
アルファベットの初期のバージョンである「鉄の文字」では、「Ա」は2本の垂直線で構成され、下だけがつながっており、[[大文字]]と[[小文字]]はサイズだけが異なった。その後、3本の垂直線からなる小文字の「ա」が出現したため、最初のタイプには大文字の役割が割り当てられ、後出のタイプは小文字が割り当てられた。中世の写本には、これら2つのタイプの他にも多くの種類がある。Աの最も珍しい形態の1つは、1本だけの垂直線からなる「I」である。「ayb」という名前も、[[ギリシア文字|ギリシャ語]]の「alpha」と[[セム語]]の「aleph」の両方と一致している。 |
アルファベットの初期のバージョンである「鉄の文字」では、「Ա」は2本の垂直線で構成され、下だけがつながっており、[[大文字]]と[[小文字]]はサイズだけが異なった。その後、3本の垂直線からなる小文字の「ա」が出現したため、最初のタイプには大文字の役割が割り当てられ、後出のタイプは小文字が割り当てられた。中世の写本には、これら2つのタイプの他にも多くの種類がある。Աの最も珍しい形態の1つは、1本だけの垂直線からなる「I」である。「ayb」という名前も、[[ギリシア文字|ギリシャ語]]の「alpha」と[[セム語]]の「aleph」の両方と一致している。 |
||
== |
== 使用 == |
||
[[ファイル:Khatchkar_Ա.jpg|サムネイル| Ա形の[[ハチュカル]]]] |
[[ファイル:Khatchkar_Ա.jpg|サムネイル| Ա形の[[ハチュカル]]]] |
||
この文字は主に語頭または語中に出現し、語末にあることは少ない。 |
|||
== 音価 == |
|||
[[東アルメニア語]]と[[西アルメニア語]]では、[ɑ]([[非円唇後舌広母音]])<ref>{{Книга|автор=Jasmine Dum-Tragut|заглавие=Armenian: Modern Eastern Armenian|оригинал=|ссылка=https://books.google.am/books?id=SGyop5guXDkC|ответственный=|издание=|место=Amsterdam/Philadelphia|издательство=John Benjamins Publishing|год=2009|pages=13|серия=London Oriental and African language library, 14|isbn=978-90-272-8879-0|тираж=}}</ref>を表し、[[ラテン文字化]]した時は「[[A]]」と記す<ref>[http://transliteration.eki.ee/pdf/Armenian_2.0.pdf Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Armenian]</ref>。[[記数法]]では1を表す<ref>{{Статья|автор=Э. Г. Туманян.|заглавие=Армянское письмо|оригинал=|ссылка=http://tapemark.narod.ru/les/045a.html|издание=[[Лингвистический энциклопедический словарь]]|место=М.|издательство=Советская энциклопедия|год=1990|pages=}}</ref> 。 |
[[東アルメニア語]]と[[西アルメニア語]]では、[ɑ]([[非円唇後舌広母音]])<ref>{{Книга|автор=Jasmine Dum-Tragut|заглавие=Armenian: Modern Eastern Armenian|оригинал=|ссылка=https://books.google.am/books?id=SGyop5guXDkC|ответственный=|издание=|место=Amsterdam/Philadelphia|издательство=John Benjamins Publishing|год=2009|pages=13|серия=London Oriental and African language library, 14|isbn=978-90-272-8879-0|тираж=}}</ref>を表し、[[ラテン文字化]]した時は「[[A]]」と記す<ref>[http://transliteration.eki.ee/pdf/Armenian_2.0.pdf Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Armenian]</ref>。[[記数法]]では1を表す<ref>{{Статья|автор=Э. Г. Туманян.|заглавие=Армянское письмо|оригинал=|ссылка=http://tapemark.narod.ru/les/045a.html|издание=[[Лингвистический энциклопедический словарь]]|место=М.|издательство=Советская энциклопедия|год=1990|pages=}}</ref> 。 |
||
また、宗教上ではこの文字が[[イエス・キリスト|神]]の[[象徴]]と見られる。「Աստուած」([[神]])と「Արարիչ」([[創造主]])という言葉がこの文字から始まる。 |
この文字は主に語頭または語中に出現し、語末にあることは少ない。また、宗教上ではこの文字が[[イエス・キリスト|神]]の[[象徴]]と見られる。「Աստուած」([[神]])と「Արարիչ」([[創造主]])という言葉がこの文字から始まる。 |
||
== 書体 == |
== 書体 == |
2021年9月9日 (木) 11:41時点における版
Ա, ա(アルメニア語: այբ。発音は東アルメニア語でayb、西アルメニア語でayp)は、アルメニア文字の最初の文字である。由来はギリシャ文字の「α」であり、他の多くのアルメニア文字と同じく上部の弧を切り落とすことによって変換されると考えられる。また、他の多くの言語と同じように、アルメニア語ではアルファベットのことを「アイブベーナ」(այբուբենը)呼び、最初の2文字・ԱとԲの呼び名に由来する。
歴史
アルファベットの初期のバージョンである「鉄の文字」では、「Ա」は2本の垂直線で構成され、下だけがつながっており、大文字と小文字はサイズだけが異なった。その後、3本の垂直線からなる小文字の「ա」が出現したため、最初のタイプには大文字の役割が割り当てられ、後出のタイプは小文字が割り当てられた。中世の写本には、これら2つのタイプの他にも多くの種類がある。Աの最も珍しい形態の1つは、1本だけの垂直線からなる「I」である。「ayb」という名前も、ギリシャ語の「alpha」とセム語の「aleph」の両方と一致している。
使用
東アルメニア語と西アルメニア語では、[ɑ](非円唇後舌広母音)[1]を表し、ラテン文字化した時は「A」と記す[2]。記数法では1を表す[3] 。
この文字は主に語頭または語中に出現し、語末にあることは少ない。また、宗教上ではこの文字が神の象徴と見られる。「Աստուած」(神)と「Արարիչ」(創造主)という言葉がこの文字から始まる。
書体
出典
- ^ Jasmine Dum-Tragut (2009). Armenian: Modern Eastern Armenian. London Oriental and African language library, 14. Amsterdam/Philadelphia: John Benjamins Publishing. p. 13. ISBN 978-90-272-8879-0。
- ^ Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Armenian
- ^ Э. Г. Туманян. (1990). "Армянское письмо" (Лингвистический энциклопедический словарь ed.). М.: Советская энциклопедия.
{{cite journal}}
: Cite journalテンプレートでは|journal=
引数は必須です。 (説明)