「鹿児島県」の版間の差分

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元々の[[令制国]]は、[[薩摩国|薩摩(さつま)国]]・[[大隅国|大隅(おおすみ)国]]・[[多禰国|多禰(たね)国]]の3カ国であった。
元々の[[令制国]]は、[[薩摩国|薩摩(さつま)国]]・[[大隅国|大隅(おおすみ)国]]・[[多禰国|多禰(たね)国]]の3カ国であった。

2021年7月2日 (金) 00:23時点における版

かごしまけん ウィキデータを編集
鹿児島県
鹿児島県の旗
鹿児島県旗 鹿児島県章
日本の旗 日本
地方 九州地方
団体コード 46000-1
ISO 3166-2:JP JP-46
面積 9,186.20km2
(境界未定部分あり)
総人口 1,543,134[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 168人/km2
隣接都道府県 熊本県の旗 熊本県
宮崎県の旗 宮崎県
沖縄県の旗 沖縄県[注 1]
県の木 カイコウズクスノキ
県の花 ミヤマキリシマ
県の鳥 ルリカケス
他のシンボル 県の歌:鹿児島県民の歌(1948年制定)
マスコット:ぐりぶー
かごしま畜産の日:毎月29日(2月は9日)
鹿児島県庁
知事 塩田康一
法人番号 8000020460001 ウィキデータを編集
所在地 890-8577
鹿児島県鹿児島市鴨池新町10番1号
北緯31度33分36.6秒 東経130度33分29.4秒 / 北緯31.560167度 東経130.558167度 / 31.560167; 130.558167 (鹿児島県)座標: 北緯31度33分36.6秒 東経130度33分29.4秒 / 北緯31.560167度 東経130.558167度 / 31.560167; 130.558167 (鹿児島県)
鹿児島県庁
外部リンク 鹿児島県

鹿児島県の位置

鹿児島県行政区画図

― 市 / ― 町 / ― 村

地図
ウィキポータル 日本の都道府県/鹿児島県
ウィキプロジェクト
鹿児島県シンボル旗

鹿児島県(かごしまけん、: Kagoshima Prefecture)は、日本九州地方に位置する県庁所在地鹿児島市

九州島の南側には離島薩南諸島)が点在する[1]。九州島の部分は県本土と表現され、2つの半島(薩摩半島大隅半島)を有する。

世界遺産屋久島種子島宇宙センター霧島山桜島などがあり、自然・文化・観光・産業などの面において、豊富な資源を有している。

名称

鹿児島神宮霧島市)に由来する。「鹿児島」の語源は、天津日高彦穂々出見尊(山幸彦)が海神宮(わたつみ)に行く際に乗った舟が鹿児山で作られたという説や、「神籠もる島」という説、「カゴ」は崖という意味で、四方が崖に囲まれている桜島は「カゴ島」と謂われ、鹿児島は桜島の古い名であるという説、など諸説ある。

元々の令制国は、薩摩(さつま)国大隅(おおすみ)国多禰(たね)国の3カ国であった。

現在鹿児島市と鹿児島神宮は離れているが、鹿児島郡設置当初は天降川までが鹿児島郡内であった。

地理・地域

本土最南端の佐多岬
奄美大島のマネン崎
鹿児島県最南端に位置する与論島
ラムサール条約指定地である藺牟田池
世界遺産に登録されている屋久島の縄文杉

主に本土と呼ばれる九州島の部分(薩摩大隅地方)と離島と呼ばれる薩南諸島種子島・屋久島地方奄美地方)に分かれる。天気予報の予報区分では鹿児島地方気象台が薩摩・大隅・種子島・屋久島地方、名瀬測候所が奄美地方、に分かれている。

本土は、霧島山を除けば大部分はシラス台地の地質からなっており、水はけがよく非常に脆い。また、低地や平野が極端に少ないために、県内のほとんどの市町は周囲が山に囲まれている。それ故に各市町は本土の各地に点々と散らばっている。

島数は605個あり、薩南諸島種子島屋久島を含む大隅諸島トカラ列島奄美群島からなる。最北端は獅子島、最南端は与論島で、また有人島最大は奄美大島、有人島最小は新島である。

南北の距離は600km、海岸線は2,722kmに及ぶ。本土・島嶼部を合わせた県域全体の面積は 9,187 km2 であり、全国の都道府県中10位、西日本では最大[注 2]

古くから活火山として知られる桜島をはじめ、噴火活動の頻度の高い火山が多くある。温泉の数も多く、泉源数は約2,730で、大分県に次いで全国2位で、県内の入浴施設のほとんどが温泉である。

地形

気候

南北の距離が600kmに及ぶことから伊佐市などの積雪地域もあれば、奄美群島のような亜熱帯地域も存在する。

鹿児島県本土は冬は温暖で、夏は日照時間も多いが降水量は多い。真夏日は長い期間続くが、猛暑日はそれほど多くなく、県内の最高気温は薩摩川内市中甑の37.5℃で、沖縄県に次いで低い。南国のイメージが強いが、薩摩半島東シナ海に面するため、大陸からの寒気の影響を受けやすく、冬は厳しい寒さとなることがある。冬節風の風向次第では多量の雪雲が供給されるため鹿児島市の中心部でも積雪に見舞われることがあり、2011年1月1日には鹿児島市内でも25cmの積雪を観測するなど、九州の県庁所在地の中で最も積雪する回数が多い。また、屋久島山岳部では毎年のように積雪があり、種子島屋久島地方の平野部でもごく稀に降雪するため、積雪観測地では日本最南端である。また、1901年2月12日には奄美市名瀬で降雪が観測されたことがある。2005年3月に奄美大島の山地での積雪が写真家によって確認されるなど、標高の高いところでは近年でもまれに降雪や積雪が見られるが、気象台測候所での観測ではないため、公式記録とはならない。

夏から秋にかけては台風の影響を受ける。特に奄美群島トカラ列島大隅諸島には多くの台風が接近しており、専門家から『日本有数の台風銀座の鹿児島県』と言われている。1951年(昭和26年)以降の台風上陸数が日本一[注 3] の県であり、その中には日本列島に大被害をもたらした「枕崎台風」「ルース台風」「洞爺丸台風」「台風13号(1993年)」「台風16号(2004年)」などがある。 Template:上陸台風が多い都道府県

鹿児島県内各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報
平年値
(月単位)
甑島列島 薩摩地方 大隅地方
薩摩川内市
中甑
阿久根 日置市
東市来
伊佐市
大口
さつま町
さつま柏原
薩摩川内市
川内
霧島市
溝辺
鹿児島 鹿児島市
喜入
指宿 枕崎 霧島市
牧之原
鹿屋市
輝北
志布志 鹿屋 肝付町
肝付前田
平均
気温
(°C)
最暖月 27.4
(8月)
26.8
(8月)
26.5
(8月)
25.7
(8月)
27.0
(8月)
27.2
(8月)
28.2
(8月)
27.7
(8月)
27.6
(8月)
27.3
(8月)
24.8
(8月)
24.9
(8月)
26.2
(8月)
26.8
(8月)
27.0
(8月)
最寒月 9.1
(1月)
7.5
(1月)
7.2
(1月)
4.3
(1月)
5.8
(1月)
6.5
(1月)
8.3
(1月)
8.5
(1月)
8.6
(1月)
8.6
(1月)
5.1
(1月)
5.7
(1月)
7.0
(1月)
7.1
(1月)
7.4
(1月)
降水量
(mm)
最多月 433.5
(6月)
403.0
(6月)
426.2
(6月)
549.5
(6月)
505.0
(6月)
439.0
(6月)
502.1
(6月)
442.9
(6月)
478.4
(6月)
432.5
(6月)
432.5
(6月)
505.9
(6月)
521.6
(6月)
424.0
(6月)
455.7
(6月)
413.1
(6月)
最少月 90.0
(12月)
68.5
(12月)
67.2
(12月)
54.2
(12月)
64.5
(12月)
78.4
(12月)
50.1
(12月)
67.5
(12月)
74.4
(12月)
70.0
(1月)
70.0
(12月)
51.2
(12月)
62.3
(12月)
52.3
(12月)
51.9
(12月)
58.6
(12月)
平年値
(月単位)
大隅地方 薩南諸島
種子島 屋久島 トカラ列島 喜界島 奄美大島 徳之島 沖永良部島 与論島
肝付町
内之浦
錦江町
田代
西之表市
種子島
中種子 南種子町
上中
屋久島 屋久島町
尾之間
十島村
中之島
喜界町
喜界島
奄美市
笠利
奄美市
名瀬
瀬戸内町
古仁屋
天城 伊仙 和泊町
沖永良部
与論町
与論島
平均
気温
(°C)
最暖月 27.1
(8月)
25.3
(8月)
27.8
(8月)
26.4
(8月)
26.9
(8月)
27.4
(8月)
28.4
(7月)
28.0
(7月)
27.9
(7月)
28.2
(7,8月)
最寒月 8.8
(1月)
6.5
(1月)
11.5
(1月)
10.4
(1月)
11.4
(1月)
12.5
(1月)
14.6
(1月)
14.8
(2月)
14.7
(1,2月)
16.1
(2月)
降水量
(mm)
最多月 532.0
(6月)
446.5
(6月)
416.4
(6月)
520.3
(6月)
697.1
(6月)
545.8
(6月)
258.3
(6月)
401.2
(6月)
311.2
(6月)
271.4
(6月)
264.2
(6月)
197.1
(5月)
最少月 66.5
(12月)
67.9
(12月)
84.7
(12月)
110.9
(12月)
230.4
(12月)
94.6
(12月)
91.4
(12月)
158.2
(12月)
84.3
(12月)
87.0
(12月)
100.1
(12月)
80.0
(12月)

自然公園

世界遺産

自然遺産

文化遺産

ラムサール条約登録地域

自治体

地域区分
奄美大島の5市町村
沖永良部島の2町
薩摩川内市
奄美市名瀬

以下の19市8郡20町4村がある。町はすべて「ちょう」、村は鹿児島郡2村が「むら」、大島郡2村が「そん」という読み方である。◎印は中核市、☆は地域中核都市である。これは鹿児島県が指定した人口10万人以上の市で、施行時特例市中核市並の権限を委譲されている。

以下、7つの地域振興局ごとに市町村を記述する。

鹿児島地域
南薩地域
北薩地域
姶良・伊佐地域
大隅地域
熊毛地域
大島地域

消滅した市町村

消滅した郡

歴史

奄美群島については奄美群島の歴史を参照。

先史時代

今から約2万4000年前、姶良カルデラが大爆発を起こした。この時噴出した火山灰を姶良Tn火山灰と呼ぶ。そのAT火山灰は、遠く北海道まで達している。南九州では入戸火砕流などによりシラス台地が出来上がった。

1924年(大正13年)に指宿市橋牟礼川遺跡縄文土器が初めて発見されている。約6300年前のアカホヤ火山灰層より下層が縄文時代とされた[2]

種子島にある立切遺跡(たちきり、熊毛郡中種子町)の3万1000年前の火山灰層から、磨石(すりいし)・敲石(たたきいし)・礫群・焼土・土坑などが確認された。これらは後期旧石器人のキャンプ場と考えられている[3]

旧石器時代遺跡が、2005年(平成17年)の時点で約40カ所発見されている[3]。約1万1000年前の掃除山遺跡鹿児島市)、約1万2000年前の栫ノ原遺跡南さつま市)、約9500年前の上野原遺跡霧島市)など、日本国内最古級の定住集落跡が発見されている[2]

古代

古墳時代に入った4世紀末-5世紀前半には、肝属郡東串良町唐仁大塚古墳唐仁古墳群)や曽於郡大崎町神領古墳群など、大隅半島志布志湾周辺に畿内王権と結び付きの強い首長勢力が現れ、前方後円墳を築いた[2]。同時期の薩摩半島では、4世紀代に日本列島西南端の古墳として南さつま市奥山古墳円墳)が出現した。また5世紀後半には指宿市に日本最南端の古墳である弥次ヶ湯古墳(円墳)が出現した。なお、日本最南端の前方後円墳は、肝属郡肝付町塚崎古墳群51号墳(花牟礼古墳)である。

また、この時代の鹿児島県内では、大隅半島を中心に分布する地下式横穴墓や、薩摩郡さつま町の別府原古墳群など北薩地域に分布する板石積石棺墓(地下式板石積石室墓)など、かつては「隼人の墓制[4][5]」と呼ばれたこともあった南九州地域独特の地下式墓制が出現した[2]。なおこれらの地下式墓制については、1990年代以降の鹿児島県内における古墳の調査成果と研究の進展により、飛鳥奈良時代史料に現れる隼人と古墳時代の考古資料とを直接結びつける考え方を疑問視する意見が強まり、今日では「隼人の墓」という捉え方はほとんどなされていない[6][7][8]

飛鳥奈良時代に入る7世紀末以降、薩摩・大隅地域の住民の一部は「隼人」と呼ばれた[9]律令国家の成立とともに隼人は次第に中央の律令制に組み込まれていく事になる。朝廷は太宰府から兵を送り702年大宝2年)には唱更国(後の薩摩国)を設置し、また豊前国から713年和銅6年)設置の大隅国にも人民を送り、朝廷の支配体制に組み込もうとする。これに対し7世紀末から8世紀前期まで4つの大きな反乱があり、中でも最大の反乱は720年(養老4年)- 721年(同5年)の隼人の反乱であり、この結果ついに平定される事になる。平定後の隼人は、9世紀初頭まで朝廷に朝貢する形態となっていたが、それ以降班田収授法が本格的に施行される[2]。これらの時期と前後する7 - 8世紀ごろには、遣唐使船の行き来(南方航路)や、南島の島々(奄美、球美、信覚など)から朝廷への朝貢の動きもあった。

1026年(万寿3年)には大宰大監平季基日向都城島津荘を初めて開墾したと伝わる[2]。薩摩・大隅にも進出し日本国内でも有数の大規模な荘園を開墾した。称・桓武平氏流の鎮西平氏や薩摩平氏、河邊氏が南九州を領する事となり国人化していく。

中世

鎌倉時代1185年文治元) 島津荘下司職に補任された島津忠久を祖とする島津氏が薩摩国・大隅国・日向国守護を独占するようになり、戦国時代期には戦国大名化した。また、島津氏が守護を務めた南九州の薩摩・大隅・日向のことを「三州」と称し、島津氏が戦国大名化した戦国期には「三州の太守」と称される事になる。ただし、後述のように島津氏が県本土全域を支配するのは安土桃山時代に入ってからのことであり、三州に至っては1577年(天正5年)以降の10年程度に限られる。

中世には坊津内之浦などが貿易港として中国朝鮮東南アジア地域との交易を盛んに行ったが、肥前(長崎県)などと同様に黒潮に乗って活動する倭寇の根拠地が南西諸島地域にあった。

近世

近現代

城山の戦い(西南戦争)
桜島の大正大噴火(1914年)
奄美群島の本土復帰

人口

鹿児島県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出)
鹿児島県と全国の年齢別人口分布(2005年) 鹿児島県の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 鹿児島県
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

鹿児島県の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

昭和30年(1955年)には200万人を超えていた人口は現在、約161万人にまで減少した。

政治

県政

県行政庁舎
県議会庁舎
県警察庁舎

財政

平成24年(2012年)度
  • 標準財政規模 4728億9602万円
  • 財政力指数 0.29 (都道府県平均 0.46)
    • Eグループ(財政力指数0.2以上、0.3未満)11自治体中3位
    • 鹿児島県は全国に先駆けて高齢化が進行するとともに、外海離島や半島を有し社会資本整備が立ち遅れている(行政コストが掛かる過疎地域が多い)ことなどから財政需要が増大している。平成24年3月に策定した「行財政運営戦略」を踏まえ、持続可能な行財政構造を構築するため引き続き行財政改革に取り組んでいる。
  • 経常収支比率 97.0%(都道府県比率 94.6%)
    • 財政が硬直化している
  • 将来負担比率 235.6%(都道府県比率 210.5%)
  • 実質公債費比率 16.7%(都道府県平均 13.7%)
  • 人口100,000人当たり職員数 1,422.19人(都道府県平均 1,110.90人)
  • ラスパイレス指数 105.8(都道府県平均 107.4)
  • 地方債残高
    • 普通会計分の地方債現在高 1兆7215億5100万円
    • 上記普通会計分以外の特別会計分の地方債(企業債)現在高 503億600万円
平成23年(2011年)度
  • 財政力指数 0.29 (都道府県平均 0.47)
    • Eグループ(財政力指数0.2以上、0.3未満)9自治体中2位

県内の施設

イメージキャラクター

元々は2011年に開催された全国都市緑化かごしまフェア 花かごしま2011のマスコット。

国政

国会

衆議院小選挙区が4。参議院では、全県で1区を構成。

諸外国関連施設

  • チェコ政府観光局日本代表部 霧島市溝辺町麓876-15霧島高原ビール(株)内

自衛隊

防衛省

経済・産業

産業

  • 日本有数の農業県である。鹿児島県が日本における主要な産地となっている農産物としてサツマイモサヤインゲン鹿児島茶)などがある[16]
  • 伝統的に焼酎製造が盛んで県内の酒造業者はほぼ焼酎を中心商品としている。
  • 養豚は鹿児島県の代名詞的な(東京都内で、鹿児島と言って連想するものは80%の人間が豚と答えたほどである)産業で、養豚による収益は約820億円といわれている県産業の基幹。鹿児島県内では約140万匹(ペット用のミニブタは除く)飼われているが、そのうち黒豚の示す割合は年々増加傾向気味で、2009年(平成21年度)には繁殖子取り雌豚の38%にまで黒豚の数が回復した。しかし1973年(昭和48年)の白黒論争が発端となり一時は絶滅しかけ、1985年(昭和60年)には黒豚の割合は3%まで落ち込むほどであった。
  • 静岡県と並んで鰹節の生産が盛んであり、特に枕崎市の特産物として知られている[17]
  • 大隅地方ではうなぎの養殖が盛んで、知名度は低いながらもうなぎの生産量は全国1位である。
  • 主に商業関係では伝統的に地元資本の影響力が強い。
  • 県内各地に宇宙関連の研究施設等が設けられている。それらは行政改革により現在は全て宇宙航空研究開発機構 (JAXA) による運営となった[18]

県内に拠点事業所のある企業

工場

鉱山

本店

県内に本社のある企業

製造業

飲食店

建設業

金融業

卸・小売業

情報通信業

サービス(その他)

交通・運輸業

教育

生活・交通

警察

交通

道路

鉄道

鹿児島中央駅
廃止路線

空港

県内には、以下の空港の他に海上自衛隊鹿屋航空基地がある。

2012年度旅客数[19]
空港 旅客合計 国内線 国際線
旅客数 定期便 旅客数 定期便
鹿児島 4,783,150人 4,675,169人 県外 東京成田中部大阪関西神戸静岡
松山福岡長崎那覇
107,981人 台北ソウル上海香港
県内 種子島・屋久島・喜界島・奄美・
徳之島・沖永良部・与論
奄美 537,656人 537,656人 県外 東京・大阪・福岡・那覇 0人
県内 鹿児島・喜界島・徳之島・
沖永良部・与論
屋久島 158,820人 158,820人 県外 大阪・福岡 0人
県内 鹿児島
徳之島 150,691人 150,691人 県内 鹿児島・奄美 0人
種子島 71,694人 71,694人 県外 大阪 0人
県内 鹿児島
沖永良部 83,767人 83,767人 県内 鹿児島・奄美・与論 0人
喜界島 67,459人 67,459人 県内 鹿児島・奄美 0人
与論 62,335人 62,335人 県外 那覇 0人
県内 鹿児島・奄美・沖永良部
枕崎 0人 0人 0人
薩摩硫黄島
チャーター便の旅客数含む
※括弧は季節運航を示す
三大都市圏への便は太字

港湾

航路

  • 鹿児島 - 桜島航路(桜島フェリー
  • 鹿児島 - 垂水航路(鴨池・垂水フェリー
  • 大根占 - 指宿航路
  • 甑島列島 - 串木野航路
  • 長島 - 牛深航路
  • 東 - 牛深航路
  • 鹿児島 - 種子島航路
  • 鹿児島 - 屋久島航路
  • 鹿児島 - 指宿航路
  • 鹿児島 - 三島航路
  • 鹿児島 - 十島 - 奄美大島航路
  • 鹿児島 - 奄美大島 - 喜界島航路
  • 鹿児島 - 奄美大島 - 徳之島 - 沖永良部島 - 与論島 - 本部 - 那覇航路
  • 鹿児島 -(指宿)- 屋久島 - 種子島航路※( )は時間帯により異なる
  • 屋久島 - 種子島 -(指宿)- 鹿児島航路
  • 種子島 - 屋久島 - 口永良部島航路
  • 奄美大島 - 加計呂麻島 - 与路島航路
  • 大阪 - 志布志 - 奄美大島航路
  • 東京 - 志布志 - 奄美大島 - 那覇航路
  • 山川 - 南大隅町(フェリー)(2010年2月28日に休止)
  • 甑島列島-川内港航路(2014年4月2日に就航)

バス

医療・福祉

災害拠点病院
保育所

教育

マスメディア

新聞

遠隔地の離島を多く抱える県内環境から、鹿児島県で購読できる全国紙や県紙の南日本新聞は、発行日付のテレビ・ラジオ欄とともに、発行日の翌日付のテレビ・ラジオ欄も例外なく掲載されるのが特徴である。離島では現状でも鹿児島市(南日本)、福岡市、または北九州市(全国紙)から空輸か、船便輸送をする必要があるので、早くてその日の昼前後、遅くても夕方か翌朝に配達されることもよくある。なお、西日本新聞西日本スポーツは2018年3月31日をもって宮崎・鹿児島両県での発行を終了した。

雑誌

  • タウン情報かごしま
  • LEAP

テレビ局

鹿児島県内を放送対象地域とする民間放送局は4局あり、全社ともに鹿児島市に本社を置いている。テレビ東京系列 (TXN) の放送局は未開局だが、県内の民放各局でテレビ東京系列の番組が遅れネットで放送されている。

鹿児島市の紫原(むらさきばる)に親局を設置している(鹿児島親局テレビ・FM放送所を参照)。標高の低い場所に親局があるため電波の飛びが悪く、県内各地には1局あたり100前後の中継局がある。

民間放送全局において通常時終夜放送を実施している。

区域外受信については、出水市・阿久根市・長島町を中心に熊本県の放送局を[注 4][20]、大隅半島を中心に宮崎県の放送局を[21]、沖永良部島・与論島では沖縄県の放送局を[注 5] 視聴することができる。

地上デジタル放送は2006年12月に鹿児島親局のみ放送を開始し、2007年10月に本土の主要地域、2008年に奄美地方の中継局も本放送を開始した。奄美地方の民放局の開局時期に関しては、中継局整備費用が4局で約29億円掛かる(中之島・名瀬・瀬戸内・徳之島・知名の5中継局だけでも約13億8,300万円)ことから、2007年3月初めまで整備時期が明らかにされていなかった。

地上波デジタル放送のリモコンキーIDは全国で唯一、東北地方宮城県と全く同じ番号(系列が一致)であり、アナログテレビの親局チャンネルもFNN系列とNNN系列局を除き宮城県仙台市と同じ番号である。

ラジオ局

県域放送
  • NHK鹿児島放送局(第1放送:576 kHz 第2放送:1386 kHz FM放送:85.6 MHz)
  • 南日本放送(MBCラジオ、JRNNRN系列)(AM:1107 kHz FM:92.8 MHz) - 県本土および種子島ではFM波による受信も可能。
  • エフエム鹿児島 (μFM)(JFN系列)(79.8 MHz) - 離島地域の大部分で放送波による受信は不可。

NHK・MBC のAMラジオ放送局(中波)はともに霧島市隼人町に送信所を設けている(隼人ラジオ放送所を参照)。MBCラジオとエフエム鹿児島は radiko を経由することで、鹿児島県内限定との制限があるもののインターネット上でも聴取が可能である。

エフエム鹿児島の開局は1992年と九州のJFN系列局としては最後発であった。エフエム鹿児島は離島地域に中継局を設置しておらず、エフエムたつごう・エフエムうけんにおける一部番組の再送信を除けば、 インターネット配信(radiko、WIZ RADIOなど)を利用しない限り同局を聴取することができない。

AMラジオ各局はFM補完中継局を設置している。MBCラジオの鹿児島局は周波数92.8MHzで2014年12月に免許を取得し[22][23] 2015年1月より本放送を開始した。2015年11月には阿久根・枕崎・鹿屋の各中継局も開局し、県本土のほぼ全域で受信できるようになった[24]。鹿児島・阿久根・枕崎・鹿屋局はワイドFM(90MHz以上)の帯域で送信しているが、2017年度に開局した蒲生・種子島局は従来のFMラジオ放送の帯域(90MHz以下)で送信している。NHK鹿児島放送局のラジオ第1放送・ラジオ第2放送は奄美地方および北薩地区でFM波による中継局を設置している(ラジオ第2放送は徳之島と与論の2局のみ)。NHKラジオのFM補完中継局はいずれも従来のFMラジオ放送の帯域で送信している(各局の周波数はNHK鹿児島放送局公式サイトを参照)。

AMラジオ(中波)では奄美地方・南薩地方を中心に沖縄県の放送局が、北薩地方を中心に熊本県・長崎県・福岡県の放送局が、大隅半島を中心に宮崎県の放送局が聴取可能である[20][25][26][27][28]。FMラジオ(VHF)では沖永良部島・与論島では沖縄県の放送局、北薩地方を中心に熊本県・長崎県の放送局、大隅半島を中心に宮崎県の放送局が聴取可能[29][30][注 6]。特にエフエム宮崎は鹿児島市を含めた県内の6割以上をカバーしている[31]

コミュニティ放送

1997年にフレンズFMが開局した後、2006年のFMかのや・きもつきの開局まで長らく1局体制が続いた。その後、2007年から2013年にかけて大隅半島や奄美大島、薩摩川内市、霧島市にも相次いで開局している。大隅半島(SOO Good FM以外)と奄美大島の全てのコミュニティFM局は特定非営利活動法人(NPO法人)による運営である。FMぎんがも2011年の開局から2012年6月まではNPO法人が「FMさつま」として運営していた。

おおすみFMネットワークとあまみエフエム、FMさつませんだい、プラスきりしま、FMたるみず(自社番組のみ)はインターネット経由により全世界で聴取することができる。なお、曽於市ではシティエフエム都城(宮崎県都城市のコミュニティFM)も聴取できる。

ケーブルテレビ

インターネットテレビ

文化・スポーツ

方言

食文化

郷土料理

伝統工芸

経済産業大臣指定伝統的工芸品
伝統工芸品

スポーツ

観光

鹿児島県の観光地」も参照

有形文化財建造物

  • 重要伝統的建造物群保存地区

名所・旧跡・観光スポット

開聞岳
白谷雲水峡の森(屋久島)

祭事

対外関係

姉妹都市などは以下の通り。

鹿児島県を舞台とした作品

小説

漫画

ドラマ

アニメ

演劇

映画

ゲーム

モデルになった・登場した作品

鹿児島県関連の人物

鹿児島県名誉県民

鹿児島県名誉県民の称号は、2019年(平成31年)3月22日に制定された鹿児島県名誉県民条例(平成31年3月22日鹿児島県条例第2号)に基づき、「社会の発展に卓絶した功績があり、県民が誇りとしてひとしく敬愛する者」へ贈られる(条例第1条)[33]。対象者は「社会福祉の向上、文化の振興その他の社会の発展に大きく貢献した者で、県内に居住し、又は居住していたもの」であり、鹿児島県知事が鹿児島県議会の同意を得て選定することが定められている(条例第2条)[33]

受賞者氏名 職業 選定年月日 備考 出典
稲盛和夫 実業家 2019年6月28日 京セラ創業者・名誉会長
2015年11月16日に県民栄誉賞受賞
[34]

鹿児島県民栄誉表彰受賞者

受賞者氏名 職業等 授賞年月日 備考 出典
百武裕司 アマチュア天文家 1996年10月 1995年末から1996年初にかけて「百武彗星」(C/1995 Y1C/1996 B2)を発見。  
鹿児島実業高等学校サッカー部 第74回全国高等学校サッカー選手権大会で優勝。  
鹿児島実業高等学校硬式野球部 第68回選抜高等学校野球大会で優勝。  
本郷かまと   2002年 2002年に世界最高齢者となる。  
柴田亜衣 競泳選手 2004年9月 アテネオリンピック女子800m自由形金メダルを獲得。  
赤崎勇 名城大学終身教授 2015年6月25日 2014年に『高輝度青色発光ダイオードの発明』でノーベル物理学賞を受賞。 [35][36]
稲盛和夫 実業家 2015年11月16日 京セラ創業者・名誉会長
2019年7月14日に名誉県民に選定される
[37]

脚注

注釈

  1. ^ 海を隔てて隣接。
  2. ^ 岐阜県を東日本とする場合。
  3. ^ 気象庁の台風の上陸の定義上、沖縄県内を台風が通過しても上陸にはならないため。
  4. ^ 南日本新聞のテレビ番組表は、アナログ放送終了まで県境に近い中継局(水俣・牛深など)を中心に掲載していた。
  5. ^ 和泊町有線テレビ(沖永良部島のケーブルテレビ局)は沖縄県の放送局を再送信している(公式サイト内のチャンネル案内 を参照)。また、南海日日新聞・奄美新聞のテレビ番組表では、沖縄県の放送局を今帰仁中継局の物理チャンネル(元はアナログ放送のチャンネル)とともに掲載している。
  6. ^ 『ケーブル年鑑2005』(サテマガ・ビー・アイ、2004年10月 ISBN 4-901867-09-1)によると和泊町有線テレビではエフエム沖縄が再送信されているという。
  7. ^ 2015年10月末をもって、おおすみFMネットワークの公式サイトからFMたるみずに関する記述が削除されている。

出典

  1. ^ 鹿児島の概要”. 鹿児島県. 2008年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 大木 2005.
  3. ^ a b 永山 2011, p. 12.
  4. ^ 乙益 1970.
  5. ^ 上村 1984.
  6. ^ 橋本 2009.
  7. ^ 白石 2012, p. 20.
  8. ^ 橋本 2012, pp. 139–146.
  9. ^ 中村 2019.
  10. ^ a b 島津家の内紛・三州の統一”. 鹿児島県. 2007年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月1日閲覧。
  11. ^ 当時、肥後国・日向国の境界上にあった椎葉山(現椎葉村)・米良山(現西米良村西都市西部・木城町中之又)は国の帰属が未定であり、島津氏の支配も及んでいない。
  12. ^ 秀吉の九州遠征”. 鹿児島県. 2007年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月1日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m n 鹿児島県高等学校歴史部会・編「年表」『鹿児島県の歴史散歩』山川出版社、2005年 pp.308-313
  14. ^ 村の境界変更(昭和27年総理府告示第132号、 原文
  15. ^ 東九州自動車道(鹿屋串良JCT〜曽於弥五郎IC),大隅縦貫道(串良鹿屋道路)開通日時及び開通式典のお知らせ (PDF) 大隅河川国道事務所、2014年12月15日。
  16. ^ 農林水産省大臣官房統計部編 『農林水産統計』 2015年(平成27年)
  17. ^ 生活情報センター編集部編 『さかなの漁獲・養殖・加工・輸出入・流通・消費データ集2005』 生活情報センター、2005年(平成17年)
  18. ^ 『47都道府県うんちく事典』229頁出版社-PHP文庫・執筆者-八幡和郎
  19. ^ "管内空港の利用状況概況集計表(平成24年度速報値)" (PDF) (Press release). 国土交通省大阪航空局. 2014年2月16日閲覧
  20. ^ a b サービスエリアと放送開始日 熊本放送公式サイト内。アナログ放送終了まではテレビサービスエリアマップも掲載されていた。
  21. ^ 宮崎放送三十年史』(1984年)、『UMKテレビ宮崎の30年』(2002年)など。曽於市はアナログ・デジタルともに放送区域内。
  22. ^ 災害対策用FM補完中継局に免許を付与 九州総合通信局、2014年12月22日。
  23. ^ 「MBCFM放送 来月1日に開始」『南日本新聞』2014年12月17日26面。
  24. ^ 『朝日新聞』2015年11月1日、鹿児島版。
  25. ^ 『NBCラジオ スポット時間取表』 長崎放送、2008年7月。
  26. ^ ラジオサービスエリア・周波数 KBCラジオ九州朝日放送)公式サイト内。
  27. ^ 会社案内 宮崎放送公式サイト内。
  28. ^ ラジオ沖縄のタイムテーブル(三才ブックスラジオ番組表』の各号にも掲載)の右下にエリアマップが掲載されている。
  29. ^ サービスエリア エフエム熊本公式サイト内。
  30. ^ 会社概要 エフエム長崎公式サイト内。
  31. ^ 『FM Miyazaki time table』 エフエム宮崎、2007年4月。錦江湾沿岸および大隅半島全域がサービスエリアに含まれている。
  32. ^ 甑島のトシドン! ユネスコ無形文化遺産登録!!”. 薩摩川内市観光協会 (2009年). 2010年10月26日閲覧。
  33. ^ a b 鹿児島県公報 第3504号 (PDF) - 鹿児島県、2019年7月28日閲覧。
  34. ^ 鹿児島県名誉県民の事績 (PDF) - 鹿児島県、2019年7月28日閲覧。
  35. ^ 赤﨑勇さんに県民栄誉表彰を贈呈! (PDF) - 県政かわら版2015(平成27)年8月号(通巻133号)
  36. ^ ノーベル賞、赤崎さん帰郷 鹿児島県が県民栄誉賞 - qBiz西日本新聞経済電子版、2015年6月26日
  37. ^ 稲盛和夫氏に県民栄誉表彰 鹿児島県、市は市民栄誉賞 - 日本経済新聞、2015年11月17日

参考文献

関連項目

外部リンク

行政
観光
先代
鹿児島藩

都城県の一部
(離島を除く大隅国


宮崎県(第1次)

行政区の変遷
1871年 -
次代
-----

琉球藩


宮崎県(第2次)
日向国