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== 熊本地震 ==
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『[[平成28年熊本地震]]』より発生した大量の災害廃棄物を、県外の廃棄物処理施設において広域処理するため、[[東北震災]]でめて登場し、輸送終了後に待機状態となっていた[[大栄環境]]社所有の[[#ハード・トップ・コンテナ|ハード・トップ・コンテナ]]を再利用して輸送する事となった。
『[[平成28年熊本地震]]』より発生した大量の災害廃棄物を、県外の廃棄物処理施設において広域処理するため、[[東北地方太平洋沖地震|東北震災]]でめて登場し、輸送終了後に待機状態となっていた[[大栄環境]]社所有の[[#ハード・トップ・コンテナ|ハード・トップ・コンテナ]]を再利用して輸送する事となった。


[[平成28年]][[6月]]より熊本市内の仮置場において詰め込まれた[[災害]][[廃棄物]]を、井本商運株式会社が[[熊本港]]から[[三重県]]の廃棄物処理施設に向けて[[大阪港]]まで海上輸送し、大阪港からは陸路で輸送された。写真は今回の輸送のために熊本港コンテナターミナルに積上げられた、大量のハード・トップ・コンテナ群。(※該当のコンテナは、三段積みの薄い水色コンテナ。)
[[2016年]](平成28年[[6月]]より熊本市内の仮置場において詰め込まれた[[災害]][[廃棄物]]を、井本商運株式会社が[[熊本港]]から[[三重県]]の廃棄物処理施設に向けて[[大阪港]]まで海上輸送し、大阪港からは陸路で輸送された。
写真は今回の輸送のために熊本港コンテナターミナルに積上げられた、大量のハード・トップ・コンテナ群。(※該当のコンテナは、三段積みの薄い水色コンテナ。)


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2021年6月14日 (月) 02:17時点における版

熊本港
2016に発生した、熊本地震による廃棄物を専用のコンテナに詰め込み、熊本港での荷役風景。地図
所在地
日本の旗 日本
所在地 熊本県熊本市西区新港
座標 北緯32度45分48.5秒 東経130度35分24.7秒 / 北緯32.763472度 東経130.590194度 / 32.763472; 130.590194座標: 北緯32度45分48.5秒 東経130度35分24.7秒 / 北緯32.763472度 東経130.590194度 / 32.763472; 130.590194
詳細
開港 1993年
管理者 熊本県
種類 重要港湾
統計
貨物取扱量 3,725,805トン[1]
旅客数 938,222人[1]
公式サイト 公式ウェブサイト
熊本県地図
沖新漁港近くから熊本港を見る
島原港に就航中のオーシャンアロー
フェリーターミナル
広大な埋め立て地
2004年9月

熊本港(くまもとこう 英語: Kumamoto Port)は、熊本県熊本市西区新港[注釈 1]にある港湾施設である。熊本都市圏の海の玄関口として機能しており、くまもと海の駅[2]でもある。熊本県の中央部を貫いて、有明海に流れこむ白川緑川に挟まれた熊飽海岸の地先に、人工島形式[3]により熊本都市圏と直結した物流港湾として整備されている。

港湾施設は全て人工島上にある。今まで有明海の浅瀬のために大型船は入港出来なかったが、2013年(平成25年)には、国により岸壁と合わせた係留施設総延長が240mとなり、クルーズ客船等の大型船の着岸が可能になった。

歴史

  • 1880年明治13年) - 超軟弱地盤(層厚40m)や大潮位差(4.5m)など、港を建設するうえでは全国的にも希な厳しい自然条件から、港の建設が断念され、約40km離れた熊本県宇土郡三角町(現在の熊本県宇城市三角町)に、1887年(明治20年)三角港を開港させた。
  • 1971年昭和46年) - 熊本新港建設調査チーム発足
  • 1974年(昭和49年) - 新規港湾計画、重要港湾の指定
  • 1975年(昭和50年) - 都市計画道路(熊本港線)計画決定
  • 1979年(昭和54年) - 熊本港大橋工事に着手
  • 1982年(昭和57年) - -3m物揚場工事着工
  • 1986年(昭和61年) - 第1期埋立着手
  • 1987年(昭和62年) - 熊本港大橋、-3m物揚場完成、港湾計画 改訂(縮小)
  • 1992年平成4年) - 第2期埋立免許、熊本港大橋・-3m物揚場供用開始
  • 1993年(平成5年) - 熊本港開港。フェリー関連施設供用開始、熊本 - 島原間フェリー就航
  • 1995年(平成7年) - 熊本FAZ[4]計画承認、700トン級岸壁(水深-4.5m)第1 ,2バース供用開始
  • 1996年(平成8年) - 熊本 - 茂木 - 長崎間の高速船就航
  • 1997年(平成9年) - 熊本 - 本渡間の高速旅客船就航
  • 1998年(平成10年) - 熊本 - 島原間の高速フェリー就航、2,000トン級岸壁(水深-5.5m)第1,2バース供用開始
  • 1999年(平成11年) - コンテナ国際定期航路開設(釜山港間)、熊本港物流センター供用開始、2,000トン級岸壁(水深-5.5m)第3バース供用開始、5,000トン級岸壁(水深-7.5m)第1バース供用開始
  • 2000年(平成12年) - 港湾計画改訂(平成20年代前半目標)
  • 2001年(平成13年) - 関税法上の開港指定
  • 2002年(平成14年) - 港湾計画の軽易な変更
  • 2003年(平成15年) - 港湾計画の軽易な変更、熊本港緑地供用開始、臨海用地第1期分譲開始、漁船船溜まり供用開始
  • 2004年(平成16年) - 指定保税地域の指定
  • 2006年(平成18年) - 臨海用地リース制度導入
  • 2009年(平成21年)3月31日 - 熊本フェリーの本渡港への路線が、利用者減少や燃料費の大幅上昇で運航を続けることが困難になり、運航休止。
  • 2012年(平成24年) - 静岡県清水港で使われていた中古のガントリークレーンを購入。現地での塗装を終え、陸揚げされた。熊本港の外国貿易コンテナの取り扱いは、2010年までの5年間で、3471~5112TEU(20フィート海上コンテナ換算)で推移[5]
  • 2012年(平成24年) - 熊本港と韓国釜山港を結ぶ国際定期コンテナ船が、12月14日より、週1便から週2便に増便された[6]
  • 2013年(平成25年) - 国が岸壁からつながる長さ110mの係留施設を整備しており、2013年8月末の完成後は、岸壁と合わせた総延長が240mとなり、大型クルーズ客船の着岸が可能になる[7]
  • 2013年(平成25年)9月27日 - 3万トン級の大型クルーズ客船が入港できるようになり、「にっぽん丸」(約2万2千トン、乗客定員最大524人)が、熊本港から境港に停泊し、出雲大社島根ワイナリーなどを訪ねるクルーズツアーを開催[8][9]
  • 2013年(平成25年)10月18日 - 日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」(約2万6千トン、乗客定員最大696人)が、『秋の日本一周探訪クルーズ』として熊本港に初寄港し、日本一周クルーズを開催[10][11]
  • 2013年(平成25年)10月26日 - 「第33回全国豊かな海づくり大会~くまもと~」が開幕。大会式典などに臨席するため、天皇皇后が14年ぶりに熊本県を訪問。熊本港で稚魚を地元の漁業後継者に手渡した[12][13]
  • 2014年(平成26年)5月26日 - 2013年の熊本港コンテナ取扱量(20フィート換算、空コンテナ含む)は、前年比39.5%増の7,022個で、過去最高となる。ガントリークレーンの整備や、釜山港との定期貨物航路が週2便に増便されたことなどが奏功し、大半を占める国際コンテナ量も31.7%増の6,626個と、過去最高となった。内訳は、輸出(再利用資材、ゴム製品、金属くずなど)が、13.2%増の2,136個(中国・45.7%、大韓民国・25.0%、アメリカ・14.2%)、輸入(木製品、肥飼料染料塗料合成樹脂・化学工業品)が、73.6%増の2,771個(中国・42.3%、大韓民国・27.4%、インドネシア・8.9%)。取扱量は年々増加傾向にあり、熊本県LIXIL有明工場やブリヂストン熊本工場、マルキン商事など、熊本港の大口利用企業10社への感謝状贈呈もあった[14]

港湾の概要

主な港湾施設

トライトン社が所有する、40 ft型フラットラック・コンテナに積載された風力発電用、プロペラ。
撮影当時は、全国的に風力発電が登場し始めた初期になる。
(熊本港第3バースにて、2008年4月4日撮影。)

航路

熊本港利用状況

  • フェリー・旅客船利用者数:950,106人(2012年・平成24年)[17]
  • 自動車航送:274,582台(2012年・平成24年)[18]
  • 海上出入貨物総計 : 3,860,220t(2012年・平成24年)[19]
  • 入港船舶 : 6,151隻(2012年・平成24年)[20]
  • 総トン数 : 6,728,128t(2012年・平成24年)[21]

イベント

  • 干潟フェスタ:毎年5〜6月の大潮に近い日に行われる。熊本大学を中心に、干潟フェスタ実行委員会、熊本大学拠点研究、国土交通省九州地方整備局、熊本県熊本市NPOなどで共催し、毎年開催している[22][23]
  • 熊本港フェスティバル:毎年、海の日(7月の第3月曜日)前後に行われる[24]
  • 熊本港みなとまつり - 熊本港親水緑地広場[25]

熊本港へのアクセス

熊本地震

熊本港コンテナターミナル。

平成28年熊本地震』により発生した大量の災害廃棄物を、県外の廃棄物処理施設において広域処理するため、東北震災で初めて登場し、輸送終了後に待機状態となっていた大栄環境社所有のハード・トップ・コンテナを再利用して輸送する事となった。

2016年(平成28年)6月より熊本市内の仮置場において詰め込まれた災害廃棄物を、井本商運株式会社が熊本港から三重県の廃棄物処理施設に向けて大阪港まで海上輸送し、大阪港からは陸路で輸送された。

写真は今回の輸送のために熊本港コンテナターミナルに積上げられた、大量のハード・トップ・コンテナ群。(※該当のコンテナは、三段積みの薄い水色コンテナ。)

脚注

注釈

  1. ^ 人工島の熊本港全体が新港○丁目となっており、熊本旅客ターミナルビルは新港1丁目1番[1]、くまもと海の駅は新港1丁目2番[2]、分譲・リース用地は新港1丁目4番[3]、新港2丁目[4]など。

出典

  1. ^ a b 平成27年熊本港統計データ” (PDF). 熊本県. 2018年7月27日閲覧。
  2. ^ くまもと海の駅
  3. ^ ボーリング調査結果 (PDF)
  4. ^ くまもとファズ
  5. ^ 熊本が選ばれる理由 優れた交通利便性 / 熊本市企業立地ガイド - 2012年10月29日閲覧
  6. ^ 国際定期コンテナ船、週2便に増便へ 熊本港 - くまにちコム/熊本日日新聞・2012年11月30日閲覧
  7. ^ 熊本港から初クルーズツアー 9月に出雲大社へ - くまにちコム/熊本日日新聞・2013年1月25日閲覧
  8. ^ 豪華客船にっぽん丸クルーズで航く神々のふるさと 出雲クルーズ 3日間
  9. ^ 経済効果に期待「にっぽん丸」初出港の熊本港 - くまにちコム/熊本日日新聞・2013年9月28日閲覧
  10. ^ 幸山政史市長ページ - 幸山政史Facebookページ・2012年9月12日閲覧
  11. ^ 豪華!「ぱしふぃっくびいなす」熊本港に寄港 - くまにちコム/熊本日日新聞・2013年10月18日閲覧
  12. ^ 天皇、皇后両陛下 14年ぶりのご来熊 - くまにちコム/熊本日日新聞・2013年10月26日閲覧
  13. ^ 両陛下、水俣を初訪問 水俣病患者らと懇談 - くまにちコム/熊本日日新聞・2013年10月27日閲覧
  14. ^ 熊本港コンテナ取扱が過去最高 13年、4割増 - くまにちコム/熊本日日新聞・2014年5月26日閲覧
  15. ^ 国際コンテナ定期航路
  16. ^ コンテナ定期航路のご案内 - 熊本県庁
  17. ^ 平成24年熊本県管理港湾統計データ (PDF)
  18. ^ 平成24年熊本港統計データ (PDF) - 熊本県庁港湾課
  19. ^ 平成24年熊本港統計データ (PDF) - 熊本県庁港湾課
  20. ^ 平成24年熊本港統計データ (PDF) - 熊本県庁港湾課
  21. ^ 平成24年熊本港統計データ (PDF) - 熊本県庁港湾課
  22. ^ 第14回干潟フェスタ「干潟で遊ぼう、ワクワク探検隊!!」 - 熊本大学
  23. ^ 第13回干潟フェスタが開催されました - 熊本市西区総務企画課
  24. ^ 熊本港フェスティバルの中止について - 熊本市西区総務企画課
  25. ^ 中島校区夏祭り納涼花火大会実行委員会 (PDF)
  26. ^ 熊本港シャトルバス - 九州産交バス
  27. ^ 熊本港シャトルバス - 九州産交バス

外部リンク