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2014年に独[[ロバート・ボッシュ (企業)|ロバート・ボッシュ]]との合弁である家電事業「BSH」の株式をボッシュに売却した<ref>{{Cite web|title=スマートキッチンで生活をより豊かに、ドイツを代表するシーメンスとボッシュがアピール|url=https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/event/18/00080/00004/|website=日経クロステック(xTECH)|accessdate=2021-02-13|language=ja|last=日経クロステック(xTECH)}}</ref>。 |
2014年に独[[ロバート・ボッシュ (企業)|ロバート・ボッシュ]]との合弁である家電事業「BSH」の株式をボッシュに売却した<ref>{{Cite web|title=スマートキッチンで生活をより豊かに、ドイツを代表するシーメンスとボッシュがアピール|url=https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/event/18/00080/00004/|website=日経クロステック(xTECH)|accessdate=2021-02-13|language=ja|last=日経クロステック(xTECH)}}</ref>。 |
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2016年時点で[[モノのインターネット]] (IoT) にも注力しており、ドイツの政策でもある「[[インダストリー4.0]]」にも参加している。IoT分野向けにシーメンスはデータ分析基盤「Sinalytics(シナリティクス)」、クラウド基盤「MindSphere(マインド・スフィア)」を開発したことにより、IoT分野における主導権獲得と自社規格の国際標準化を狙い、独[[SAP (企業)|SAP]]や米[[IBM]]などの大手IT企業との提携を相次いで発表し、影響力を拡大させつつ、[[商品ライフサイクルマネジメント|PLM]]ソフト「Teamcenter(チームセンター)」や、[[CAD]]ソフト「[[NX]](エヌエックス)」、同年に買収した[[EDA (半導体)|電子系設計自動化ツール]]ビッグスリーの一つである「[[メンター・グラフィックス]]」などの自社のもつソフトウェア製品との統合も進めている<ref>{{Cite web|author=週刊東洋経済編集部|work=東洋経済オンライン|date=2013年7月31日|url=http://toyokeizai.net/articles/-/16430|title=GE、シーメンスVS日立製作所|publisher=[[東洋経済新報社]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151211225521/http://toyokeizai.net/articles/-/16430?|archivedate=2015年12月11日}}</ref><ref>{{Cite web|work=お金のコラム|date=2016年4月28日|url=https://money-campus.net/archives/67|title=大手製造業の社内体制変革に注目――GE、シーメンス、日立|publisher=[[みずほ証券]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161220081559/https://money-campus.net/archives/67|archivedate=2016年12月20日|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite web|work=ビジネス+IT|date=2016年6月7日|url=http://www.sbbit.jp/article/cont1/32220|title=独シーメンスの「Sinalytics」は、どのようにインダストリー4.0を実現するのか|publisher=[[SBクリエイティブ]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160611094826/http://www.sbbit.jp/article/cont1/32220|archivedate=2016年6月11日|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite news|date=2016年8月16日|url=http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06098950V10C16A8FFB000/|title=独SAP、提携加速 アップルやシーメンスなど IoTにらみ変革急ぐ|publisher=[[日本経済新聞社]]|newspaper=[[日本経済新聞]]|agency=朝刊|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=http://archive.is/2016.12.13-200849/http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06098950V10C16A8FFB000/|archivedate=2016年12月13日}}</ref><ref>{{Cite web|work=ビジネス+IT|date=2016年3月30日|url=http://www.sbbit.jp/article/cont1/31930|title=シーメンス島田専務、SAP馬場氏、長島社長鼎談、インダストリー4.0にどう備えるべきか|publisher=SBクリエイティブ|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160413210627/http://www.sbbit.jp/article/cont1/31930|archivedate=2016年4月13日|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite news|author=末岡洋子|date=2015年5月25日|url=http://japan.zdnet.com/article/35064800/|title=SAPの壮大なIoT戦略--センサからERP、そしてビジネスネットワークまで|publisher=[[CNET|ZDNet Japan]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150525231531/http://japan.zdnet.com/article/35064800/|archivedate=2015年5月25日}}</ref><ref>{{Cite news|author=加藤貴行|date=2016年12月8日|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN07H28_X01C16A2000000/|title=独シーメンス、IoTで米IBM「ワトソン」と連携|publisher=日本経済新聞社|newspaper=日本経済新聞|agency=電子版|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=http://archive.is/2016.12.13-175710/http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN07H28_X01C16A2000000/|archivedate=2016年12月13日}}</ref><ref>{{Cite web|title=古い工場で実現したデジタルツイン、シーメンスが示す“デジタル”の本当の意味|url=https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1808/20/news062_2.html|website=MONOist|accessdate=2021-02-13|language=ja}}</ref>。 |
2016年時点で[[モノのインターネット]] (IoT) にも注力しており、ドイツの政策でもある「[[インダストリー4.0]]」にも参加している。IoT分野向けにシーメンスはデータ分析基盤「Sinalytics(シナリティクス)」、クラウド基盤「MindSphere(マインド・スフィア)」を開発したことにより、IoT分野における主導権獲得と自社規格の国際標準化を狙い、独[[SAP (企業)|SAP]]や米[[IBM]]などの大手IT企業との提携を相次いで発表し、影響力を拡大させつつ、[[商品ライフサイクルマネジメント|PLM]]ソフト「Teamcenter(チームセンター)」や、[[CAD]]ソフト「[[UGS NX|NX]](エヌエックス)」、同年に買収した[[EDA (半導体)|電子系設計自動化ツール]]ビッグスリーの一つである「[[メンター・グラフィックス]]」などの自社のもつソフトウェア製品との統合も進めている<ref>{{Cite web|author=週刊東洋経済編集部|work=東洋経済オンライン|date=2013年7月31日|url=http://toyokeizai.net/articles/-/16430|title=GE、シーメンスVS日立製作所|publisher=[[東洋経済新報社]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151211225521/http://toyokeizai.net/articles/-/16430?|archivedate=2015年12月11日}}</ref><ref>{{Cite web|work=お金のコラム|date=2016年4月28日|url=https://money-campus.net/archives/67|title=大手製造業の社内体制変革に注目――GE、シーメンス、日立|publisher=[[みずほ証券]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161220081559/https://money-campus.net/archives/67|archivedate=2016年12月20日|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite web|work=ビジネス+IT|date=2016年6月7日|url=http://www.sbbit.jp/article/cont1/32220|title=独シーメンスの「Sinalytics」は、どのようにインダストリー4.0を実現するのか|publisher=[[SBクリエイティブ]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160611094826/http://www.sbbit.jp/article/cont1/32220|archivedate=2016年6月11日|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite news|date=2016年8月16日|url=http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06098950V10C16A8FFB000/|title=独SAP、提携加速 アップルやシーメンスなど IoTにらみ変革急ぐ|publisher=[[日本経済新聞社]]|newspaper=[[日本経済新聞]]|agency=朝刊|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=http://archive.is/2016.12.13-200849/http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06098950V10C16A8FFB000/|archivedate=2016年12月13日}}</ref><ref>{{Cite web|work=ビジネス+IT|date=2016年3月30日|url=http://www.sbbit.jp/article/cont1/31930|title=シーメンス島田専務、SAP馬場氏、長島社長鼎談、インダストリー4.0にどう備えるべきか|publisher=SBクリエイティブ|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160413210627/http://www.sbbit.jp/article/cont1/31930|archivedate=2016年4月13日|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite news|author=末岡洋子|date=2015年5月25日|url=http://japan.zdnet.com/article/35064800/|title=SAPの壮大なIoT戦略--センサからERP、そしてビジネスネットワークまで|publisher=[[CNET|ZDNet Japan]]|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150525231531/http://japan.zdnet.com/article/35064800/|archivedate=2015年5月25日}}</ref><ref>{{Cite news|author=加藤貴行|date=2016年12月8日|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN07H28_X01C16A2000000/|title=独シーメンス、IoTで米IBM「ワトソン」と連携|publisher=日本経済新聞社|newspaper=日本経済新聞|agency=電子版|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=http://archive.is/2016.12.13-175710/http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN07H28_X01C16A2000000/|archivedate=2016年12月13日}}</ref><ref>{{Cite web|title=古い工場で実現したデジタルツイン、シーメンスが示す“デジタル”の本当の意味|url=https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1808/20/news062_2.html|website=MONOist|accessdate=2021-02-13|language=ja}}</ref>。 |
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2017年4月11日には、鉄道事業(車両製造部門と信号部門)において、ボンバルディアとの統合を検討している<ref>{{Cite news|author=深尾幸生|date=2017年4月11日|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H7E_R10C17A4000000/|title=独シーメンスと加ボンバルディア、鉄道事業統合か 米報道|publisher=日本経済新聞社|newspaper=日本経済新聞|agency=電子版|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=http://archive.is/2017.04.12-025547/http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H7E_R10C17A4000000/|archivedate=2017年4月12日}}</ref>。--> |
2017年4月11日には、鉄道事業(車両製造部門と信号部門)において、ボンバルディアとの統合を検討している<ref>{{Cite news|author=深尾幸生|date=2017年4月11日|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H7E_R10C17A4000000/|title=独シーメンスと加ボンバルディア、鉄道事業統合か 米報道|publisher=日本経済新聞社|newspaper=日本経済新聞|agency=電子版|accessdate=2017年4月13日|archiveurl=http://archive.is/2017.04.12-025547/http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H7E_R10C17A4000000/|archivedate=2017年4月12日}}</ref>。--> |
2021年4月6日 (火) 18:06時点における版
ミュンヘンの本社 (旧ルートヴィヒ・フェルディナント宮殿) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | FWB: SIE |
本社所在地 |
ドイツ バイエルン州ミュンヘン・ベルリン |
設立 | 1847年10月1日 |
業種 | 製造業 |
事業内容 | 鉄道車両用インバータ・情報通信機器等の製造・販売等 |
代表者 | ジョー・ケーザー(CEO) |
資本金 | 31,530 Million Euro |
売上高 | 73,515 Million Euro |
営業利益 | 9,242 Million Euro |
純利益 | 6,321 Million Euro |
総資産 | 104,243 Million Euro |
従業員数 | 360,000人 |
決算期 | 2011年度(連結)[1] |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
シーメンス(独: Siemens AG)は、ドイツのバイエルン州ミュンヘンの企業。もともと電信、電車、電子機器の製造会社から発展し、現在では情報通信、交通、防衛、生産設備、家電製品等の分野で製造、およびシステム・ソリューション事業を幅広く手がける会社である。フランクフルト証券取引所上場企業 (FWB: SIE)。2006年の連結売上高は873億ユーロ、連結純利益は303億ユーロ。
1847年12月12日に、ヴェルナー・フォン・ジーメンスによってベルリンに創業された電信機製造会社、ジーメンス・ウント・ハルスケに端を発する。後にジーメンス・ハルスケ電車会社に発展し、世界で最初の電車を製造し、1881年に営業運転を開始した。20世紀初頭、ゼネラル・エレクトリックを相手にAEGの支配権を争う格好となり、AEGと関係を深めた。
かつてはリオ・ティントが代表的な株主であったが、現在はミューチュアル・ファンドのバンガード・グループ、マイケル・カレンが2001年に立ち上げたソブリン・ウエルス・ファンドのNew Zealand Superannuation Fundである。
社名のドイツ語標準発音は [ˈziːməns][2]であり、カタカナ転写すれば「ジーメンス」、より厳密には「ズィーメンス」となるが、日本法人は「シーメンス」の表記を使用している。なおドイツ語圏南部では[ˈsiːməns], 英語では[ˈsiːmənz]と発音される。
製品
現在では情報通信、電力関連、交通・運輸、医療、防衛、生産設備、家電製品等の分野での製造およびシステム・ソリューション事業などでその名が知られており、特に鉄道車両のVVVFインバーターやMRI装置、補聴器などで大きく市場を占有している。
総合鉄道関連メーカーとしては、アルストムのボンバルディア・トランスポーテーション買収完了後、シーメンスは中国中車、アルストムに次ぐ「ビッグスリー」の一つとなっており、世界の鉄道車両製造では約2割強のシェアを有する。
AEGとの合弁会社Kraftwerk Unionは西ドイツの原子炉について、ほぼ全ての製造に関わった。2001年には原子炉事業はフラマトムと統合させアレヴァとなった。2011年4月に同事業から撤退を発表した。
2005年に携帯電話端末事業を中華民国の明基電通 (BenQ) に売却しているが、現在は「BenQ Siemens」ブランドで商品を発売するなど提携関係を継続している。また、日本法人が手掛けた医療搬送機器事業は2006年7月神鋼電機に事業譲渡、神鋼電機が自社の病院搬送システム事業と統合、「S&Sエンジニアリング」を設立し事業継続している。2008年にはコンピュータ関連部門は事実上富士通に買収されている(フジツー・シーメンス・コンピューターズ)。2013年には、ノキアと合弁である通信設備事業のノキア・シーメンス・ネットワークスをノキアに売却した。
2014年に独ロバート・ボッシュとの合弁である家電事業「BSH」の株式をボッシュに売却した[3]。
2016年時点でモノのインターネット (IoT) にも注力しており、ドイツの政策でもある「インダストリー4.0」にも参加している。IoT分野向けにシーメンスはデータ分析基盤「Sinalytics(シナリティクス)」、クラウド基盤「MindSphere(マインド・スフィア)」を開発したことにより、IoT分野における主導権獲得と自社規格の国際標準化を狙い、独SAPや米IBMなどの大手IT企業との提携を相次いで発表し、影響力を拡大させつつ、PLMソフト「Teamcenter(チームセンター)」や、CADソフト「NX(エヌエックス)」、同年に買収した電子系設計自動化ツールビッグスリーの一つである「メンター・グラフィックス」などの自社のもつソフトウェア製品との統合も進めている[4][5][6][7][8][9][10][11]。
2017年12月に医療機器等のヘルスケア事業を、シーメンスヘルシニアーズ(株式上場は2018年3月、日本法人は引き続きシーメンスヘルスケアの名称を使用)として[12]、2020年4月に発送電・石油ガス・風力等のエネルギー事業を、シーメンス・エナジーとして(株式上場は同年9月)[13]、それぞれ分社した。
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シーメンス製の高電圧変圧器
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シーメンス製のSPECT/CTスキャナー
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シーメンス製の風力発電機
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シーメンス製の蒸気タービン
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シーメンス製の気動車
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シーメンス製の電車
バンコク・スカイトレイン
国際展開
国際的展開は大部分がドイツ銀行を通して行われた。
日本における事業展開(戦前)
1861年、ドイツ外交使節が徳川将軍家へシーメンス製電信機を献上し、ここに初めてシーメンス製品が日本に持ち込まれた。
1887年にはシーメンス東京事務所が開設され、以降、シーメンス社の製品は広く日本に浸透することになる。19世紀の主な納入実績には、足尾銅山への電力輸送設備設置、九州鉄道へのモールス電信機据付、京都水利事務所など多数の発電機供給、江ノ島電気鉄道株式会社への発電機を含む電車制御機および電車設備一式の供給、小石川の陸軍砲兵工廠への発電機供給、などがある。
1901年にはシーメンス・ウント・ハルスケ日本支社が創立された。
その後も発電・通信設備を中心とした製品供給が続き、八幡製鐵所、小野田セメント、伊勢電気鉄道、古河家日光発電所、曽木電気(のちの日本窒素肥料)などへ発電設備を供給した。また、逓信省へ、電話関係機器の多量かつ連続的な供給を行った。
軍需関係では、陸軍へ口径60センチシーメンス式探照灯、シーメンス・レントゲン装置、各種無線電信機、海軍へ無線装置・信号装置・操舵制御装置等を納入した。1914年には海軍省の注文で千葉県船橋に80 - 100キロワットテレフンケン式無線電信局を建築したが、この無線電信局の納入をめぐるリベートが、「シーメンス事件」として政界を揺るがす事件に発展した。
第一次世界大戦中は日独が交戦状態に入ったため営業を停止したが、1920年頃から営業を再開した。1923年には古河電気工業と合弁して富士電機製造株式会社を設立、1925年には電話部門を富士電機に譲渡した。
その後も、日本全国の都市水道局へのシーメンス量水器の納入、逓信省への東京大阪間電話ケーブルに依る高周波多重式搬送電話装置の供給などが続いた。関東大震災後には、シーメンスの電話交換機が各都市の官庁、ビル・商社に多数設置された。
1929年には、大連逓信局に軽量物搬送装置を供給。以降、1936年に満州国電信電話会社がシーメンス式ベルトコンベアを採用するなど、日本、台湾、満洲の電信局・郵便局のほとんどがこの様式を採用することとなる。
1931年には八幡市水道局にシーメンス製オゾン浄水装置が納入された。1932年には日本活動写真株式会社にトーキー設備40台を納入、以降全国各地の映画館にトーキー映写装置を販売することになる。
1932年、上野帝国図書館は日本最初のシーメンス式自動書類複写機を採用した。1936年には大阪市にも採用された。
満洲事変以降、富士電機は探照燈・特殊電気機器・船舶航空器材など軍需兵器関係の製作に力を入れることになり、シーメンスから専門技師を招致するなどして、シーメンス関連企業が設計製作を行なっていたその種の装置の国産化に努めた。
1938年頃から、アルミニウム工場が日本国内、満洲、朝鮮の各地に建設・増設されたが、シーメンス社はその設備・資材供給で多忙を極めることとなった。発電設備関係では、1939年、満洲国各地、鴨緑江水電株式会社などに、相次いで大型発電設備を供給した。
1941年、ドイツとソビエト連邦が交戦状態に入り、シベリア鉄道経由での貨物輸送が不可能になった。続く日米開戦により、東京シーメンスはほとんど全部の製品を国産化することとなった。この時期の納入実績としては、シーメンス水素電解槽の住友電気工業、日本カーバイド工業、鐘淵紡績等への供給、逓信省への大型短波放送設備の納入などがある。戦争が続く中で、資材の獲得が困難となり、戦時中は保守業務が中心となった。
(以上は、百溪禄郎太編「日本におけるシーメンスの事業とその経歴」による)
日本法人
本社・ゲートシティ大崎ウエストタワー(右) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒141-8641 東京都品川区大崎1丁目11番1号 ゲートシティ大崎ウエストタワー |
設立 | 2001年12月20日 |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 6011001043766 |
事業内容 | 鉄道車両・情報通信機器等の製造・販売等 |
代表者 | 代表取締役社長兼CEO 藤田研一 |
資本金 | 43億3600万円 |
売上高 | 457億9900万円(2020年09月30日時点)[14] |
営業利益 | 25億4400万円(2020年09月30日時点)[14] |
経常利益 | 23億5700万円(2020年09月30日時点)[14] |
純利益 | 42億1300万円(2020年09月30日時点)[14] |
総資産 | 320億5700万円(2020年09月30日時点)[14] |
決算期 | 9月30日 |
外部リンク | 日本ウェブサイト |
分野 | 社名 | 本社所在地 |
---|---|---|
製造 | シーメンスPLMソフトウェア・コンピューテイショナル・ダイナミックス株式会社 | 神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12 新横浜スクエアビル16F |
メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社 | 東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー | |
医療 | シーメンスヘルスケア株式会社 | 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー |
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社 | ||
株式会社アクロラド | 沖縄県うるま市州崎13番地23 | |
エネルギー | シーメンス・エナジー株式会社 | 東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア |
シーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジー・ジャパン株式会社 | 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアウエストタワー |
関連項目
- フォーミュラ1
- マルチメディアカード
- Siemens Dispolok
- ジョン・ラーベ - 元中国支社総責任者
関連企業
- マクラーレン
- 安川電機
- 富士電機
- 富士通 (古川電気とシーメンスの合弁として始まる)
- 日本電気
- 三菱電機
- 持田製薬
- レアル・マドリード(ユニフォームスポンサー:2006/07年シーズンは「BenQ Siemens」)
- 明基電通
- インフィニオン・テクノロジーズ
- エプコス(現・TDKグループ)
- テレフンケン
- SAP
- S&Sエンジニアリング(神鋼電機全額出資会社:2006/07年設立)
シーメンスが関わった鉄道車両
国際決済機関
脚注
- ^ "Creating sustainable cities Annual Report 2011" (PDF) (Press release). シーメンス. 30 September 2011.
{{cite press release2}}
:|publisher=
では太字とイタリック体は使えません。 (説明) - ^ Das Aussprachewörterbuch (6 ed.). Duden. p. 725. ISBN 978-3-411-04066-7
- ^ 日経クロステック(xTECH). “スマートキッチンで生活をより豊かに、ドイツを代表するシーメンスとボッシュがアピール”. 日経クロステック(xTECH). 2021年2月13日閲覧。
- ^ 週刊東洋経済編集部 (2013年7月31日). “GE、シーメンスVS日立製作所”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2015年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月13日閲覧。
- ^ “大手製造業の社内体制変革に注目――GE、シーメンス、日立”. お金のコラム. みずほ証券 (2016年4月28日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月13日閲覧。
- ^ “独シーメンスの「Sinalytics」は、どのようにインダストリー4.0を実現するのか”. ビジネス+IT. SBクリエイティブ (2016年6月7日). 2016年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月13日閲覧。
- ^ “独SAP、提携加速 アップルやシーメンスなど IoTにらみ変革急ぐ”. 日本経済新聞. 朝刊 (日本経済新聞社). (2016年8月16日). オリジナルの2016年12月13日時点におけるアーカイブ。 2017年4月13日閲覧。
- ^ “シーメンス島田専務、SAP馬場氏、長島社長鼎談、インダストリー4.0にどう備えるべきか”. ビジネス+IT. SBクリエイティブ (2016年3月30日). 2016年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月13日閲覧。
- ^ 末岡洋子 (2015年5月25日). “SAPの壮大なIoT戦略--センサからERP、そしてビジネスネットワークまで”. ZDNet Japan. オリジナルの2015年5月25日時点におけるアーカイブ。 2017年4月13日閲覧。
- ^ 加藤貴行 (2016年12月8日). “独シーメンス、IoTで米IBM「ワトソン」と連携”. 日本経済新聞. 電子版 (日本経済新聞社). オリジナルの2016年12月13日時点におけるアーカイブ。 2017年4月13日閲覧。
- ^ “古い工場で実現したデジタルツイン、シーメンスが示す“デジタル”の本当の意味”. MONOist. 2021年2月13日閲覧。
- ^ “シーメンス,Siemens Healthineersをフランクフルト証券取引所に上場予定”. innavi net (2017年12月1日). 2020年11月26日閲覧。
- ^ “シーメンス・エナジー株式会社 設立”. シーメンス (2020年4月10日). 2020年11月26日閲覧。
- ^ a b c d e シーメンス株式会社 第21期決算公告