「異名同音」の版間の差分

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次の12の組み合わせである。□はピアノで白鍵で弾かれる音、■は同じく黒鍵の音である。
次の12の組み合わせである。□はピアノで白鍵で弾かれる音、■は同じく黒鍵の音である。
{{五度圏}}
:□B♯ - C - D♭♭(嬰ロ - ハ - 重変ニ)
:□B♯ - C - D♭♭(嬰ロ - ハ - 重変ニ)
:■B[[画像:doublesharp001.png|ダブルシャープ]] - C♯ - D♭(重嬰ロ - 嬰ハ - 変ニ)
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:□A[[画像:doublesharp001.png|ダブルシャープ]] - B - C♭(重嬰イ - ロ - 変ハ)
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{{五度圏}}
調としての異名同音(異名同音調)は、調号の制約の関係で、次の6組に限られる。右の五度圏の図の下部である。
調としての異名同音(異名同音調)は、調号の制約の関係で、次の6組に限られる。右の五度圏の図の下部である。
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*ロ長調 - 変ハ長調(B - C♭)
*ロ長調 - 変ハ長調(B - C♭)
*嬰ヘ長調 - 変ト長調(F♯ - G♭)
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*嬰ハ長調 - 変ニ長調(C♯ - D♭)
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*嬰ト短調 - 変イ短調(G♯ - A♭)
*嬰ト短調 - 変イ短調(G♯ - A♭)
*嬰ニ短調 - 変ホ短調(D♯ - E♭)
*嬰ニ短調 - 変ホ短調(D♯ - E♭)
*嬰イ短調 - 変ロ短調(A♯ - B♭)
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[[category:調性|いめいとうおん]]
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2006年10月2日 (月) 17:38時点における版

異名同音(いめいどうおん)とは、西洋音楽において、名前が違っても実質演奏される音が同じ音となる複数(一組だけ2つ、他は3つ)の音の事をいう。 平均律(やそれに類似した音律)にあって初めて出現する概念であるが、バロック時代以降、異名同音を利用することによって音楽の可能性が飛躍的に広がった。

次の12の組み合わせである。□はピアノで白鍵で弾かれる音、■は同じく黒鍵の音である。

□B♯ - C - D♭♭(嬰ロ - ハ - 重変ニ)
■Bダブルシャープ - C♯ - D♭(重嬰ロ - 嬰ハ - 変ニ)
□Cダブルシャープ - D - E♭♭(重嬰ハ - ニ - 重変ホ)
■D♯ - E♭ - F♭♭(嬰ニ - 変ホ - 重変ヘ)
□Dダブルシャープ - E - F♭(重嬰ニ - ホ - 変ヘ)
□E♯ - F - G♭♭(嬰イ - ヘ -重 変ト)
■Eダブルシャープ - F♯ - G♭(重嬰イ - 嬰ヘ - 変ト)
□Fダブルシャープ - G - A♭♭(重嬰ヘ - ト - 重変イ)
■G♯ - A♭(嬰ト - 変イ)=唯一の2つだけの組み合わせ
□Gダブルシャープ - A - B♭♭(重嬰ト - イ - 重変ロ)
■A♯ - B♭ - C♭♭(嬰イ - 変ロ - 重変ハ)
□Aダブルシャープ - B - C♭(重嬰イ - ロ - 変ハ)

調としての異名同音(異名同音調)は、調号の制約の関係で、次の6組に限られる。右の五度圏の図の下部である。

  • ロ長調 - 変ハ長調(B - C♭)
  • 嬰ヘ長調 - 変ト長調(F♯ - G♭)
  • 嬰ハ長調 - 変ニ長調(C♯ - D♭)
  • 嬰ト短調 - 変イ短調(G♯ - A♭)
  • 嬰ニ短調 - 変ホ短調(D♯ - E♭)
  • 嬰イ短調 - 変ロ短調(A♯ - B♭)