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[[File:MUTCD D9-6.svg|alt=white line figure of a person seated over the axis of a wheel, blue background|thumb|[[国際シンボルマーク]]([[車椅子]]マーク)]]
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'''ピクトグラム'''({{lang-en|pictogram}})あるいは'''ピクトグラフ'''({{lang-en|pictograph}})とは、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の1つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。様々なマークが数多く存在する。
'''ピクトグラム'''({{lang-en|pictogram}})あるいは'''ピクトグラフ'''({{lang-en|pictograph}})とは、一般に「[[絵文字]]」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の1つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。様々なマークが数多く存在する。


== 概要 ==
== 概要 ==

2020年11月6日 (金) 04:23時点における版

white line figure of a person seated over the axis of a wheel, blue background
国際シンボルマーク車椅子マーク)
非常口マーク

ピクトグラム英語: pictogram)あるいはピクトグラフ英語: pictograph)とは、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の1つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。様々なマークが数多く存在する。

概要

主に鉄道駅空港などの公共空間で使用され、文字による文章で表現する代わりに、視覚的な図で表現することで、言語に制約されずに内容の伝達を直感的に行う目的で使用されてきた。

日本においては、1964年東京オリンピック開催時に外国語(特に英語)によるコミュニケーションをとることができ難い当時の日本人と外国人の間を取り持つために、勝見勝らによって開発されたのが始まり[1]で、1980年代以降、広く使われるようになった。2002年には一般案内用図記号検討委員会の検討を経て代表的な案内用マーク(標準案内用図記号)125項目がJIS統一規格(JIS Z 8210)とされ、以降数度の改正により記号の追加・見直しが行われている。

基本的には国によって異なるが、国際的にある程度意味が統一されたものとしては、

などがある。

外形があるものでは円・正方形・正三角形などが多いが、2016年リオデジャネイロオリンピックパラリンピックのもの(パラリンピック競技にも個別ピクトグラムを作成したのは五輪史上初だという)は、ルーローの三角形を少し変形させたような形で、競技ごとに、その配置の方向が異なっている[3]

統計学におけるピクトグラム

統計学でのピクトグラムは、ほかのグラフと違い、絵で表すグラフである。たとえば、あるクラスで犬と猫を飼っている人を調査する。結果として、犬を飼っている人が5人、猫を飼っている人が7人いた。ピクトグラムでは、犬の数をたとえば骨で表し、猫をその顔で表す。もちろん、1つの骨もしくは顔がいくつを表しているのかを明記しなければならない。この絵を描くのが難しいところで、また単純な絵であらわすので、誰が見ても非常にわかりやすい。

ギャラリー

脚注

  1. ^ マークあれこれ第18回 ヨーロッパで生まれ日本で発展 ピクトグラム” (PDF). 国民生活センター (2014年2月1日). 2014年3月1日閲覧。
  2. ^ Artwords(アートワード) ピクトグラム/ピクトグラフ”. artscape. 大日本印刷. 2014年1月29日閲覧。
  3. ^ 読売新聞 2013年11月8日 夕刊3面の写真・記事を参考。

関連規格

  • JIS Z 8210 『案内用図記号』2015年。
  • JIS Z 8523 『人間工学-視覚表示装置を用いるオフィス作業-ユーザー向け案内』2007年。
  • JIS Z 9101 『安全色及び安全標識―産業環境及び案内用安全標識のデザイン通則』2005年。

関連項目

外部リンク