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File:Two Luftwaffe soldiers sitting on stairs (Feldwebel, Unteroffizier).jpg
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File:Bundesarchiv Bild 101I-643-4752-30A, Rudermarkierungen.jpg|飛行眼鏡
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File:Bundesarchiv Bild 101I-395-1513-02, Russland, Luftwaffensoldaten auf Beobachtung.jpg|双眼鏡、MP40
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2020年11月2日 (月) 21:38時点における版

本稿では第二次世界大戦中のイギリス陸軍の軍服について記述する。

バトルドレス

イギリス軍がヨーロッパ戦域で使用した野戦服は、1937年に制定されたP1937(1937パターン)のバトルドレス英語版だった。カーキ色のウール地で丈が腰までしかないのが最大の特徴である。両胸に中央にプリーツが入ったフラップ(蓋つき)・ポケットがある。バトルドレスは野戦服としてだけではなく通常勤務服としても使用された[1]。このバトルドレスの導入により丈が長くて腰ポケットが付く下士官兵用の通常勤務服は戦時中にはほとんど使用されなくなった[2]

バトルドレスと一緒に着用する野戦ズボンは同色の長ズボンであり、左脚の腿に大きな貼り付けポケットがついているのが特徴である。当初ズボンの腿ポケットのボタンは隠しボタンだったが、1940年以降は戦時省力化のためボタンを露出させ、ベルト通しも省略された1940パターンに変わった[3]。ズボンの裾を絞ってその上からゲートル(巻きゲートルかキャンバス製の短ゲートル)を巻き、アンクルブーツという編み上げ靴を履くのが当時の英国歩兵の一般的スタイルだった[4]

薄手のデニム製のバトルドレスもあった。これは当初作業用を想定していたが、実際にはそういう使われ方はせず、夏季用や戦車兵軍服として使用された。また国防市民軍にはこのデニム製の物だけが支給されていた[5]

安価で製造が容易なのがバトルドレスの利点だったが、実用面ではいろいろ不便が多かったという[4]

[6]

将校通常制服

将校のみ戦時中でも後方地域などで平常勤務制服の着用が見られた[7]

将校の通常制服はカーキ・ドラブ色の開襟の制服で下にはカーキライト色のシャツとネクタイを着用した。上衣の前合わせは4個のボタンで留められ、袖口には山型の装飾カフスがある。両胸には箱型プリーツが入った貼り付けポケットが付いており、蓋はW字型である。腰にはアコーデオン式のプリーツが入ったポケットがあり、こちらの蓋は長方形である。ズボンはカーキ・ドラブ色のニッカーボッカーズ、茶革の半長靴を履き、ゲートルを巻く。長ズボンと茶革の短靴スタイルも許されていた。また騎兵部隊の将校、非乗馬部隊の乗馬将校、参謀将校、将官はベッドフォード・コード布地の乗馬ズボンと茶革の野戦ブーツのスタイルが認められていた[7]

戦車兵の軍服

イギリスの戦車兵は当初一般兵と同じバトルドレスを着ていたが、戦争後半になるとカーキグリーン色のカバーオール(つなぎ)やタン色のオーバースーツも登場した[8]

大戦前期は機甲部隊の兵科色である黒のベレー帽をかぶる戦車兵が多かったが、大戦後期にはヘルメットをかぶっている戦車兵が多くなった[9]

ベレー帽

英軍にベレー帽が導入されたのは1924年のことで王立戦車連隊英語版(当時は王立戦車部隊Royal Tank Corps)の黒いベレー帽だった[10]。この色は戦車内で汚れが目立たないという理由で採用された[8]

1928年には第11軽騎兵連隊英語版がブラウンのベレー帽を採用[10]1939年には第1王立竜騎兵連隊英語版がグレーのベレー帽を採用し、1941年11月からは王室機甲軍団英語版近衛機甲師団英語版などに属する連隊も黒いベレー帽をかぶることになった[8][10]

バーナード・モントゴメリーは戦車兵の黒いベレー帽をよく被っていたことで知られる[11]

略帽

騎兵将校は色付き略帽を好んで使用した。その色やパイピングは連隊や部隊ごとに異なり、第3国王直属騎兵連隊の場合は帽子本体は赤でパイピングはイエローゴールドだった[12]

スラウチハット

太平洋戦域では鍔の広いフェルト製のスラウチハットが愛用された[13]

ヘルメット

第二次世界大戦開戦時のイギリス軍のヘルメットはお皿型のブロディヘルメットである。第一次世界大戦時のマーク1ヘルメットと、1938年に出た改良型のマーク2ヘルメットがそのまま使用された[1]1943年後半から従来よりひさしの部分が丸みを帯びたマーク3ヘルメット英語版の開発がすすめられ、1944年半ばから支給が始まった[1]

ヘルメットに偽装網をつけたり、偽装網に草木や緑や茶色の布などを挟み込んで偽装効果を高めることもよく行われた[14]

北アフリカ戦線

カーキ・ドリル・ユニフォーム

北アフリカ戦線ではカーキ色のコットン生地製の熱帯地域用のドリル・ユニフォームが使用された[15]。上衣の前合わせのボタンは4つだが、下まで開かないプルオーバーシャツ(頭からかぶって着るシャツ)である[12]。バトルドレスと同じく腰までしか丈がない。両胸に中央にプリーツが入った貼り付けポケットが付く[15]。ポケットの蓋は長方形でボタンで留める[12]

ズボンは、1941パターンと呼ばれるショートパンツで右腰回りにベルト通しが3つあり、前部には2本の細いストラップとバックルがあり、右脚の上部に貼り付けポケットが付いている。腰にも左右に普通のポケットがあるが、尻ポケットはない[8]

この制服は英国本国だけでなく英領インドでも生産された[15]

ブッシュジャケット

将校用の開襟型の熱帯野戦服である。下士官兵士用のカーキドリルユニフォームより丈が長い。両胸に中央にプリーツが入った貼り付けポケットが付き、その蓋は波上になっている。腰にもプリーツのない貼り付けポケットがある[15]

軍用セーター

朝と夜の気温差が激しい北アフリカの砂漠戦では軍用セーターが使用された[16]

太平洋戦域の軍服

太平洋戦域のイギリス将兵は当初、中東駐留部隊と同じカーキ・ドリル生地の制服を着ていたが、色や着心地がジャングル戦にあっておらず、1942年からジャングル・グリーン色(ライトカーキ色の被服をグレーがかったグリーンに染めた物)のエアーテックス生地の上衣とドリル生地のズボンが採用された。英領インドで生産体制を整えて大戦末期まで太平洋戦域の英軍に使用された(以降「インド製野戦服」と称す)[13]

このインド製野戦服はバトルドレスやカーキドリルユニフォームと同じく丈が腰までしかない短上衣であり、ポケットの蓋はまっすぐでボタンは木製だった[13]。ズボンもカーキドリルユニフォームと同じ型だった[13]

インド製野戦服にも将校用の丈が長いブッシュジャケットが存在した[13]

戦争末期にはジャングルグリーン色のデニム・ツイル地のシャツとズボンが支給されるようになった。ポケットの蓋の形がW字型になっており、ポケットのボタンはプラスチック製の皿形だった。両肩に補強布が当てられていた。またズボンは腿のポケットにプリーツがなくなっており、そのボタンはゴム製だった[13]

大英帝国植民地兵の軍服

第二次世界大戦当時には大英帝国は全世界の広範な領域を植民地として支配していた。そこの現地民兵たちは開戦直前に帝国各地の戦略的要地に送られてドイツ軍日本軍との戦闘に動員された。彼らも基本的に本国軍と同じ軍服を着ていたが、独特な軍服・装備を着ている場合もあった。たとえば英領インド兵が被ったターバンである。通常はカーキ色のターバンだが、着用者の宗教・民族によりターバンの形は様々だった。たとえばムスリムはクラーという三角帽子の周りにターバンを巻くことが多かった。ターバンの端をクラーの後部に鶏冠のように立て、もう片方の端を背中に垂らして砂嵐やほこりから顔を守るのに使用した。シーク教徒は長い髪を頭の上で巻いてからシーク教徒のターバンを巻いた。ジャート族や他のヒンズー教徒にもそれぞれの民族・氏族で定められたスタイルのターバンがあった[17]

ネパールのグルカ兵はククリと呼ばれる民族武器の湾曲したナイフをベルトに下げており、白兵戦で有効な武器となった[18]


脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c 上田信 2017, p. 47.
  2. ^ ダーマン 1998, p. 96.
  3. ^ ダーマン 1998, p. 110.
  4. ^ a b ダーマン 1998, p. 99.
  5. ^ ダーマン 1998, p. 99/107.
  6. ^ 高貫布士 1997, p. 29.
  7. ^ a b ダーマン 1998, p. 97.
  8. ^ a b c d ダーマン 1998, p. 104.
  9. ^ 上田信 2017, p. 52.
  10. ^ a b c Bull, Stephen (2016). Churchill's Army: 1939–1945 The men, machines and organisation. Bloomsbury Publishing. p. 287 Retrieved 16 January 2020.. ISBN 978-1-84486-399-0 
  11. ^ Jim Fraser obituary”. The Guardian (2013年5月27日). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  12. ^ a b c ダーマン 1998, p. 100.
  13. ^ a b c d e f ダーマン 1998, p. 109.
  14. ^ ダーマン 1998, p. 111.
  15. ^ a b c d 上田信 2017, p. 49.
  16. ^ 上田信 2017, p. 50.
  17. ^ ダーマン 1998, p. 113.
  18. ^ ダーマン 1998, p. 220.


参考文献

イギリス陸軍

イギリス空軍

大英帝国植民地

大英帝国ドミニオンの兵士

アメリカ陸軍

朝鮮戦争のアメリカ軍

ベトナム戦争のアメリカ軍

グレナダ侵攻のアメリカ軍

パナマ侵攻のアメリカ軍

湾岸戦争のアメリカ軍

南北戦争(1861年-1865年)

米西戦争(1898年)

第一次世界大戦前のアメリカ軍

日本軍

フランス軍

第一次世界大戦のフランス軍

イタリア軍

オランダ軍

デンマーク軍

ポーランド軍

ルクセンブルク軍

 ソ連軍

ドイツ陸軍

ドイツ海軍

ドイツ空軍

親衛隊

警察

第一次世界大戦のドイツ軍

en:World War II German Army Ranks and Insignia