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{{by|2018年}}よりポジション登録が内野手から外野手に変更された。前年を上回る99試合に出場し、規定打席未到達ながら[[丸佳浩]]、[[鈴木誠也]]に次ぐチーム3位の25本塁打を放った。シーズンでの本塁打率は302打席で10.92を記録し、これは[[ネフタリ・ソト]]に次いでリーグ2位だった。
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=== ドーピング使用の発覚===
=== ドーピング使用の発覚===

2020年5月15日 (金) 04:02時点における版

バティスタ
Xavier Batista
広島東洋カープ時代
(2017年10月24日 マツダスタジアムにて)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・ペドロ・デ・マコリス州
生年月日 (1992-01-18) 1992年1月18日(32歳)
身長
体重
189 cm
107 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手外野手
プロ入り 2009年
初出場 NPB / 2017年6月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

サビエル・アレクサンダー・バティスタXavier Alexander Batista1992年1月18日 - )は、ドミニカサン・ペドロ・デ・マコリス州出身のプロ野球選手一塁手左翼手)。

経歴

広島入団前

2009年カブスと契約してからマイナーでプレー。しかし、最高でA-級までしか昇格できず、ルーキー級に降格した2013年のシーズン途中で退団した。

カブスからの退団を機に故郷のドミニカ共和国へ戻ると、2015年カープへ入所まではどのチームにも所属せず、およそ1年半にわたって、自主トレーニングへ専念していた[1]

2015年秋から2016年の春季キャンプまでは、広島球団の練習生として、メヒアとともに日本へ派遣。派遣期間中には、2015年秋季キャンプの紅白戦でサヨナラ打[2]、2016年の春季キャンプではメヒアと揃って本塁打を放った[3]

広島入団後

2016年3月9日に、広島球団との間で、育成選手としての契約を正式に結んだ。契約当初の背番号は145[4]で、後にメヒアも育成選手として入団している[5]

2016年のレギュラーシーズン中は、水本勝己二軍監督の下で日本人選手と同じ内容の練習を積みながら、メヒアと共に実戦経験を積極的に与えられた[6]ウエスタン公式戦では、68試合の出場で、打率.243、6本塁打、19打点という成績を残している。

2017年には、ウエスタン・リーグの開幕戦から5月下旬までに、39試合の出場で打率.363、14本塁打、38打点(いずれもリーグ1位)をマーク[7]。6月2日には、広島球団と6年間の支配下選手契約を結び[8][9]、背番号を95に変更した。翌6月3日にラミロ・ペーニャに代わって出場選手登録を果たすと、同日の対千葉ロッテマリーンズ戦(マツダスタジアム)6回裏に代打で一軍初打席本塁打を記録[10]。ヒーローインタビューではヘンディ・クレート通訳の片言の日本語とともに一躍ファンの心を掴んだ[11]。翌6月4日の同カードでも、6回裏に代打で本塁打を放った。NPBの一軍公式戦初打席から通算で2打席続けて本塁打を放った選手は、山村善則村上信一に次いで史上3人目だが、外国人選手および育成契約を経た選手では初めて。2打席がいずれも代打という事例は、村上以来2人目であった[1]。次のカードであった北海道日本ハムファイターズとの3連戦(札幌ドーム)では、左翼手としてスタメンに起用。6月6日の第1戦では無安打に終わったが、6月7日の第2戦では、来日後初めての1試合2本塁打を記録した[12]。8月5日・8月6日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)でもスタメンで2試合連続本塁打を放ったものの、以降の試合での代打起用で三振が続いたことから、メヒアと入れ替わる格好で8月18日に登録を抹消[13]。9月8日に再び登録されると、一軍の公式戦でも、9月14日の対横浜DeNAベイスターズ戦(マツダスタジアム)でシーズン10号本塁打を記録した[14]。さらに、「5番・右翼手」としてスタメンに起用された9月18日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)では、同点で迎えた8回表に決勝打を放ってチームのセントラル・リーグ2連覇決定に貢献[15]。ウエスタン・リーグでは公式戦で21本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを陽川尚将と分け合った。

2018年よりポジション登録が内野手から外野手に変更された。前年を上回る99試合に出場し、規定打席未到達ながら丸佳浩鈴木誠也に次ぐチーム3位の25本塁打を放った。シーズンでの本塁打率は302打席で10.92を記録し、これはネフタリ・ソトに次いでリーグ2位だった。

2019年は自身初の開幕一軍入りを果たす。平成最後の日である4月30日の阪神タイガース戦で、8回表に島本浩也から3ランボームランを放ち、これが日本フロ野球平成時代最後のホームランとなった。

ドーピング使用の発覚

2019年8月17日、PCR検査において陽性通知を受けたため、一軍選手登録を抹消[16]、9月3日、NPBアンチ・ドーピング委員会より6か月間の出場資格停止処分が科せられた[17]

2020年3月2日、球団は上記理由により、6年契約の途中ながら契約解除を発表し[18]、同日付で自由契約公示された[19]

プレースタイル・人物

打席に立つバティスタ

長打力が売りであり、スイングスピードはウラディミール・バレンティントニ・ブランコ山田哲人に匹敵する[20]。バティスタ本人はバレンティンのような選手になることを目標としている[8]

2018年シーズンは外野手一塁手の両方を務めていた。同シーズン終盤のインタビューでは、練習の成果で守備が上達したことを話している。同時に打撃に関しても、甘いボールを芯でとらえることを意識しており、ホームランは狙っていないと語っていた。さらに「もし1年間先発オーダーに入っていたら多分35本から40本は打てると思う」と豪語していた[21]

野球以外に関してはバスケットボールを幼少期に経験していた。ただ、NBAにプロ入りする自信はなく、野球の方が給料が高いため、結果としては野球を選んだ。また、バスケットボールを断念した理由としては「バスケットはケガしやすいしね」と話している。NPB参入後も、ケガをしたらいけないのでバスケットボールはテレビゲームで我慢している[22]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2017 広島 61 143 125 21 32 5 0 11 70 26 0 0 0 2 15 0 1 44 3 .256 .336 .560 .896
2018 99 302 273 38 66 8 0 25 149 55 0 1 0 2 26 4 1 81 6 .242 .308 .546 .854
2019 103 423 372 54 100 11 1 26 191 64 0 0 0 3 45 2 3 108 6 .269 .350 .513 .863
NPB:3年 263 868 770 113 198 24 1 62 410 145 0 1 0 7 86 6 5 233 15 .257 .333 .532 .865
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績



外野 一塁
























2017 広島 30 27 0 1 0 .964 -
2018 30 35 1 1 0 .973 42 310 30 3 29 .991
2019 3 1 0 0 0 1.000 96 765 54 4 53 .995
通算 63 63 1 2 0 .970 138 1075 84 7 82 .994
  • 2019年度シーズン終了時

記録

NPB初記録

記録

背番号

  • 145(2015年 - 2017年6月2日)
  • 95 (2017年6月3日 - 2019年)

脚注

  1. ^ a b 元フリーターの広島バティスタ セ史上初デビュー2打席連続代打弾スポニチアネックス 2017年6月5日閲覧
  2. ^ 緒方監督が練習生バティスタを高評価 デイリースポーツ、2017年6月3日閲覧
  3. ^ 練習生ドミニカコンビが驚愕の連続弾! デイリースポーツ、2017年6月3日閲覧
  4. ^ アカデミー出身のバティスタと育成契約 デイリースポーツ、2017年6月3日閲覧
  5. ^ アカデミー出身のメヒアと育成契約 デイリースポーツ、2017年6月7日閲覧
  6. ^ (本間勝) ドミニカ出身広島バティスタがブレイク!本物の気配 日刊スポーツ、2017年6月3日閲覧
  7. ^ 広島、育成バティスタと6年契約 二軍で14本塁打デイリースポーツ、2017年6月7日閲覧
  8. ^ a b 広島、育成バティスタと6年契約 2軍で14本塁打 デイリースポーツ、2017年6月3日閲覧
  9. ^ サビエル・バティスタ選手、選手契約締結! 広島東洋カープ(プレスリリース)、2017年6月3日閲覧
  10. ^ 広島バティスタ、初打席で逆転2ラン 緒方監督も驚愕「衝撃的なデビュー」 full-count、2017年6月3日閲覧
  11. ^ 井上慎也広島 辞書とミットでチームを支えるクレートさん「みんなと優勝したい」 デイリースポーツ、2017年6月21日
  12. ^ 広島 バティスタ 1日2本塁打で4戦4発「優勝したい」スポーツニッポン 2017年6月7日閲覧
  13. ^ 広島がバティスタとメヒアを入れ替え…阪神は高山を抹消 18日のプロ野球公示BASEBALL KING 2017年8月18日閲覧
  14. ^ 広島バティスタ10号ソロ「良い反応が出来ました」日刊スポーツ 2017年9月18日閲覧
  15. ^ 広島37年ぶりのリーグ連覇 バティスタが決勝打 中崎が胴上げ投手デイリースポーツ 2017年9月18日閲覧
  16. ^ “広島バティスタがドーピング検査で陽性、1軍抹消”. 日刊スポーツ. (2019年8月17日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201908170000491.html 2019年8月17日閲覧。 
  17. ^ "サビエル・バティスタ選手 アンチ・ドーピング規定違反について" (Press release). 広島東洋カープ. 3 September 2019. 2019年9月3日閲覧
  18. ^ 広島が薬物違反のバティスタを契約解除 共同通信 2020年3月2日
  19. ^ 自由契約選手 | 2019年度公示 | NPB.jp 日本野球機構 2020年3月2日
  20. ^ 広島に“バレンティン超え”怪力秘密兵器 東京スポーツ、2017年6月3日閲覧
  21. ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 pp.8-11.
  22. ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.48.

関連項目

外部リンク