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建設当時における賃貸オフィスビルの厳しいテナント獲得競争に勝ち残る魅力を創出すべく、「自然光のあふれる明るいオフィス」を[[コンセプト]]に片面開口が南面する高さ105メートルの[[アトリウム]]を中心に、執務空間と共用部に自然光を豊かに採り入れ、「明るいオフィス」とともに、災害時の心理的安心感と防災安全性を、またこれによりオフィスレイアウトの自由度を高めることも実現した<ref>『近代建築』 1996年1月号 p.58 - 59</ref>。
建設当時における賃貸オフィスビルの厳しいテナント獲得競争に勝ち残る魅力を創出すべく、「自然光のあふれる明るいオフィス」を[[コンセプト]]に片面開口が南面する高さ105メートルの[[アトリウム]]を中心に、執務空間と共用部に自然光を豊かに採り入れ、「明るいオフィス」とともに、災害時の心理的安心感と防災安全性を、またこれによりオフィスレイアウトの自由度を高めることも実現した<ref>『近代建築』 1996年1月号 p.58 - 59</ref>。


1階と地下には飲食店がある。また、[[都営地下鉄大江戸線|都営大江戸線]]新宿駅開通時に大江戸線専用のA1出口と直結されている(大江戸線・[[都営新宿線]]以外の入出場は不可)。また、南方向に徒歩5分ほどで[[代々木駅]]にも到達する。
1階と地下には飲食店がある。また、[[都営地下鉄大江戸線|都営大江戸線]]新宿駅開通時に大江戸線専用のA1出口と直結されている(大江戸線・[[都営新宿線]]・[[京王線]]以外の入出場は不可)。また、南方向に徒歩5分ほどで[[代々木駅]]にも到達する。


=== 所有者 ===
=== 所有者 ===

2020年4月21日 (火) 04:59時点における版

新宿マインズタワー
SHINJUKU MAYNDS TOWER
新宿マインズタワーの位置(東京都区部内)
新宿マインズタワー
新宿マインズタワー
施設情報
所在地 東京都渋谷区代々木2-1-1
座標 北緯35度41分11.83秒 東経139度41分55.95秒 / 北緯35.6866194度 東経139.6988750度 / 35.6866194; 139.6988750座標: 北緯35度41分11.83秒 東経139度41分55.95秒 / 北緯35.6866194度 東経139.6988750度 / 35.6866194; 139.6988750
状態 完成
着工 1992年5月[1]
竣工 1995年9月[1]
用途 店舗事務所[1]
建設費 56,880,000,000円(総工費)[1]
地上高
高さ 161m
各種諸元
階数 地上34階、地下3階、塔屋2階[1]
敷地面積 11,500.52 [1]
建築面積 3,804.59 [1]
延床面積 102,693.62 [1]
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
エレベーター数 25基[1]
駐車台数 325台[1]
関連企業
設計 日本設計[1]
施工 大成建設竹中工務店鉄建建設熊谷組安藤建設建設工事共同企業体[1]
デベロッパー レールシティ東開発[1]
所有者 大和証券オフィス投資法人・GIC
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新宿マインズタワー(しんじゅくマインズタワー、マインズは「MAYNDS」)は、東京都渋谷区代々木二丁目にある超高層オフィスビルである。

概要

隣接する旧国鉄中央鉄道病院(現:JR東京総合病院)職員寮の跡地に、旧国鉄の債務償還を目的にした日本国有鉄道清算事業団(現:鉄道建設・運輸施設整備支援機構)による不動産変換ローン方式土地処分の第一号物件として、事業団子会社のレールシティ東開発デベロッパーとなり1992年5月に着工。1995年9月に竣工した[2][3]。同社としては最初のテナントオフィスビルかつ、新宿駅南口界隈初の超高層ビルである。

本ビルに次いで、新宿貨物駅跡地にタカシマヤタイムズスクエアNTTドコモ代々木ビルが同様にレールシティ東開発による不動産変換ローン方式で建設事業に着手している[3]

建築用途が混在する既成市街地の中で、延床面積10万を超える巨大建築を実現させるため、総合設計制度を採用する事により、容積率の緩和とともに斜線制限の緩和を受け、形態および配置の自由度を得ることで低層の住居、学校、病院等が密集し、道路幅員も狭い敷地西側からできるだけひきをとり、L字型の変形敷地の一辺を街のポケットパークとなるオープンスペースとした。また敷地内の東西を結ぶ2本の貫通道路を含め敷地の約7割を公開空地とし、巨大建築が当然持つべき公共性の確保にも努めた[3]

建設当時における賃貸オフィスビルの厳しいテナント獲得競争に勝ち残る魅力を創出すべく、「自然光のあふれる明るいオフィス」をコンセプトに片面開口が南面する高さ105メートルのアトリウムを中心に、執務空間と共用部に自然光を豊かに採り入れ、「明るいオフィス」とともに、災害時の心理的安心感と防災安全性を、またこれによりオフィスレイアウトの自由度を高めることも実現した[4]

1階と地下には飲食店がある。また、都営大江戸線新宿駅開通時に大江戸線専用のA1出口と直結されている(大江戸線・都営新宿線京王線以外の入出場は不可)。また、南方向に徒歩5分ほどで代々木駅にも到達する。

所有者

レールシティ東開発の出資者である日本生命保険第一生命保険住友生命保険が当初区分所有していたが、2005年ダヴィンチ・ホールディングスが組成したファンドがその殆どを買収し、有限会社新宿マインズタワーを設立。一部テナントに対して賃料値上げ訴訟を提起した(対岸のタカシマヤタイムズスクエアでも同様の事態が起きる)。

その後、2007年大和証券オフィス投資法人が買収し、J-REITの投資物件となった。2017年12月、シンガポール政府投資公社(GIC)が本ビルの持ち分約43%を約625億円で大和証券オフィス投資法人から取得した。これにより本ビルは、大和証券オフィス投資法人とGICが共同でビルを管理・運営する体制に移行した[5]

テナント企業

店舗

1階
地下1階
  • ファミリーマート新宿マインズタワー店
  • サブウェイ新宿マインズタワー店
  • おらが蕎麦新宿マインズタワー店
  • 一番どり新宿マインズタワー店
  • DELHI'S CURRY新宿店
  • 赤坂重慶府
  • プロントIL BAR 新宿マインズタワー店
  • 博多もつ鍋やまや新宿マインズタワー店
  • セブン銀行ATM

アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『近代建築』 1996年1月号 p.66
  2. ^ 「新宿駅南口再生計画出そろう JR東日本が本社ビルを小田急と共同開発」『読売新聞』1992年9月9日
  3. ^ a b c 『近代建築』 1996年1月号 p.58
  4. ^ 『近代建築』 1996年1月号 p.58 - 59
  5. ^ 「アジアフラッシュ GIC 新宿オフィスビルに出資」『日本経済新聞』2017年12月20日