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2019年5月8日[[UEFAチャンピオンズリーグ]]準決勝[[バルセロナ]]戦にて1stレグを0-3と大敗しながらも2ndレグでホーム、[[アンフィールド]]にて主戦力である[[モハメド・サラー]]や[[ロベルト・フィルミーノ]]等の選手が怪我等で欠場した中[[ディヴォック・オリジ]]、[[ジョルジニオ・ワイナルドゥム]]、[[トレント・アレクサンダー=アーノルド]]らの活躍により4-0と奇跡の大逆転で勝利を収め2年連続決勝出場を果たすと<ref>[https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=58211]</ref>、決勝では後半途中に怪我上がりのフィルミーノに変えてオリギを投入、そのオリギが試合を決定付けるゴールを決める采配を的中させるなど、トッテナムを2-0で破りチームに14年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝をもたらし、自身も3度目のチャンピオンズリーグ決勝にして初めての優勝を果たした<ref>{{cite web|url=https://www.skysports.com/football/tottenham-vs-liverpool/report/407101 |title=Tottenham 0-2 Liverpool: Mo Salah and Divock Origi goals hand Liverpool sixth European crown |date=2 june 2019|publisher=SKY|accessdate=June 2 2019}}</ref>。一方リーグ戦では僅か1敗という好成績を残したがマンチェスターシティに勝ち点1及ばずリーグ優勝を逃した。
2019年5月8日[[UEFAチャンピオンズリーグ]]準決勝[[バルセロナ]]戦にて1stレグを0-3と大敗しながらも2ndレグでホーム、[[アンフィールド]]にて主戦力である[[モハメド・サラー]]や[[ロベルト・フィルミーノ]]等の選手が怪我等で欠場した中[[ディヴォック・オリジ]]、[[ジョルジニオ・ワイナルドゥム]]、[[トレント・アレクサンダー=アーノルド]]らの活躍により4-0と奇跡の大逆転で勝利を収め2年連続決勝出場を果たすと<ref>[https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=58211]</ref>、決勝では後半途中に怪我上がりのフィルミーノに変えてオリギを投入、そのオリギが試合を決定付けるゴールを決める采配を的中させるなど、トッテナムを2-0で破りチームに14年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝をもたらし、自身も3度目のチャンピオンズリーグ決勝にして初めての優勝を果たした<ref>{{cite web|url=https://www.skysports.com/football/tottenham-vs-liverpool/report/407101 |title=Tottenham 0-2 Liverpool: Mo Salah and Divock Origi goals hand Liverpool sixth European crown |date=2 june 2019|publisher=SKY|accessdate=June 2 2019}}</ref>。一方リーグ戦では僅か1敗という好成績を残したがマンチェスターシティに勝ち点1及ばずリーグ優勝を逃した。


2019-20シーズンは開幕から順調に勝ち点を獲得し、12月4日の[[エヴァートンFC|エヴァ―トン]]戦でプレミアリーグ通算100勝を達成した。監督就任から159試合での100勝はリヴァプール史上最速であり、プレミアリーグとしても[[ジョゼ・モウリーニョ]]の143試合に続く歴代2位であった。また同試合において32試合無敗のクラブ新記録も達成した<ref>{{Cite web|title=クロップ監督がプレミア通算100勝を達成…史上2番目の速さで到達|url=https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20191205/1005734.html|website=サッカーキング|accessdate=2019-12-07|language=ja|first=FromOne|last=co.,Ltd}}</ref>。12月10日に行われたUEFAャンピオンズリーグの[[レッドブル・ザルツブルク|RBザルツブルグ]]戦に勝利し決勝トーナメント進出を決め、2日後の3日には契約を2024年まで延長したことがクラブ公式サイトより発表された<ref>{{Cite web|title=Jürgen Klopp agrees new Liverpool FC contract to 2024|url=https://www.liverpoolfc.com/news/first-team/377870-liverpool-fc-statement-jurgen-klopp-extends-contract-to-2024|website=Liverpool FC|accessdate=2019-12-13}}</ref>。
2019-20シーズンは開幕から順調に勝ち点を獲得し、12月4日の[[エヴァートンFC|エヴァ―トン]]戦でプレミアリーグ通算100勝を達成した。監督就任から159試合での100勝はリヴァプール史上最速であり、プレミアリーグとしても[[ジョゼ・モウリーニョ]]の143試合に続く歴代2位であった。また同試合において32試合無敗のクラブ新記録も達成した<ref>{{Cite web|title=クロップ監督がプレミア通算100勝を達成…史上2番目の速さで到達|url=https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20191205/1005734.html|website=サッカーキング|accessdate=2019-12-07|language=ja|first=FromOne|last=co.,Ltd}}</ref>。12月10日に行われたUEFAャンピオンズリーグの[[レッドブル・ザルツブルク|RBザルツブルグ]]戦に勝利し決勝トーナメント進出を決め、2日後の13日には契約を2024年まで延長したことがクラブ公式サイトより発表された<ref>{{Cite web|title=Jürgen Klopp agrees new Liverpool FC contract to 2024|url=https://www.liverpoolfc.com/news/first-team/377870-liverpool-fc-statement-jurgen-klopp-extends-contract-to-2024|website=Liverpool FC|accessdate=2019-12-13}}</ref>。


== 指導者として ==
== 指導者として ==

2019年12月13日 (金) 12:07時点における版

ユルゲン・クロップ
Jürgen Klopp
リヴァプールFC監督時代(2019年9月)

署名
名前
本名 ユルゲン・ノルベルト・クロップ
Jürgen Norbert Klopp
愛称 Normal One
ラテン文字 Jurgen KLOPP
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1967-06-16) 1967年6月16日(56歳)
出身地 西ドイツの旗 西ドイツシュトゥットガルト
身長 192cm
体重 83kg
選手情報
ポジション FW / DF[1] (RSB)
ユース
1972-1983 ドイツの旗 SVグラッテン
1983-1986 ドイツの旗 TuSエルゲンツィンゲン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1986-1987 ドイツの旗 TuSエルゲンツィンゲン
1987 ドイツの旗 1.FCプフォルツハイム 4 (0)
1987-1988 ドイツの旗 アイントラハト・フランクフルト
1988-1989 ドイツの旗 ヴィクトリア・ジンドリンゲン
1989-1990 ドイツの旗 ロート=ヴァイス・フランクフルト
1990-2001 ドイツの旗 マインツ 325 (52)
監督歴
2001-2008 ドイツの旗 マインツ
2008-2015 ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント
2015- イングランドの旗 リヴァプール
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ユルゲン・ノルベルト・クロップ(Jürgen Norbert Klopp、1967年6月16日 - )は、ドイツ出身の元サッカー選手、同指導者。現役時代のポジションはフォワードディフェンダーRSB)。

ブンデスリーガの監督を歴任し「ボルシア・ドルトムント」ではリーグを連覇。2015年から英プレミアリーグリヴァプール」の監督を務め、UEFAチャンピオンズリーグを制覇している。

選手経歴

フォワードの選手としてキャリアを始めたが、1995年からディフェンダーとしてプレイするようになった。1990年から2001年まで1.FSVマインツ05に所属し、現役引退した。

監督経歴

1.FSVマインツ05

マインツ監督時代(2008年)

2001年にマインツ05の監督に就任すると、財政的に小規模なクラブを2004年にブンデスリーガ1部昇格に導き、初の1部挑戦となった翌2004-05シーズンにはマインツは11位でリーグ戦を終え1部残留と健闘をみせた。マインツでは、モハメド・ジダンレオン・アンドレアセンマヌエル・フリードリヒらを育成した。2006-07シーズンは降格となり、2007-08シーズンは2部4位となり昇格を逃した。

ボルシア・ドルトムント

ドルトムント監督時代(2010年)

2008-09シーズンより、低迷の続くボルシア・ドルトムントの監督に就任。前半戦はUEFAカップウディネーゼ・カルチョに敗退するなど苦戦したものの、後半はチームがかみ合い快進撃を演出。ドルトムントにおいても、ネルソン・アエド・バルデスの復活やネヴェン・スボティッチのブレイクを助けるなど、優れた指導力を発揮している。最終節で6位となり、ヨーロッパカップ戦への出場権を獲得出来なかったが、終盤にリーグ戦7連勝を達成するなど、古豪復活に向けて基盤を固めた。

2009-10シーズン以降、ケヴィン・グロスクロイツヌリ・シャヒンスヴェン・ベンダーマリオ・ゲッツェらの若手を次々とブレイクさせる。2010-11シーズンにおいては夏の移籍で獲得した香川真司が即フィットし、ドルトムントはリーグ前半戦終了時点でブンテスリーガ史上第2位となる勝ち点43を達成。後半に入っても勢いは止まらず、チームは2001-2002シーズン以来の優勝を果たした。2011-12シーズンでは開幕当初は低調なスタートに沈むも、その後は最終戦までブンデスリーガ新記録となるリーグ戦28試合連続で無敗・勝ち点81を成し遂げて2シーズン連続の優勝を果たした。

2012-13チャンピオンズリーグ決勝にチームを導いたが同国のライバルチームであるバイエルンに敗れた。2013年FIFAバロンドール最優秀監督賞の候補に挙がったがユップ・ハインケスに敗れ2位となった。

14-15シーズンは序盤から大苦戦し、前半戦をリーグ最下位で折り返すという波乱のシーズンとなった。2015年4月15日、7シーズン指揮したボルシア・ドルトムントの監督を退任することを発表した[2][3][4][5]

リヴァプール

2015年10月8日、プレミアリーグの名門リヴァプールFCの監督に就任。プレミアリーグではフェリックス・マガトに次ぐリーグ史上2人目のドイツ人監督となる。 就任初年度は、フットボールリーグカップUEFAヨーロッパリーグと2つの大会で決勝進出を果たしたが、共にタイトル獲得はならなかった。

2016-17シーズンはプレミアリーグで第4位となり、プレーオフからの出場ながらUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に成功した。

2017-18シーズンに、モハメド・サラーアレックス・オックスレイド・チェンバレン、シーズン途中にビルヒル・ファン・ダイクを獲得。UEFAチャンピオンズリーグでは、準々決勝ではマンチェスターCを、準決勝ではASローマを破り、チームを2007年以来の決勝に導いた。決勝でレアル・マドリードに敗れ準優勝[6]

2019年5月8日UEFAチャンピオンズリーグ準決勝バルセロナ戦にて1stレグを0-3と大敗しながらも2ndレグでホーム、アンフィールドにて主戦力であるモハメド・サラーロベルト・フィルミーノ等の選手が怪我等で欠場した中ディヴォック・オリジジョルジニオ・ワイナルドゥムトレント・アレクサンダー=アーノルドらの活躍により4-0と奇跡の大逆転で勝利を収め2年連続決勝出場を果たすと[7]、決勝では後半途中に怪我上がりのフィルミーノに変えてオリギを投入、そのオリギが試合を決定付けるゴールを決める采配を的中させるなど、トッテナムを2-0で破りチームに14年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝をもたらし、自身も3度目のチャンピオンズリーグ決勝にして初めての優勝を果たした[8]。一方リーグ戦では僅か1敗という好成績を残したがマンチェスターシティに勝ち点1及ばずリーグ優勝を逃した。

2019-20シーズンは開幕から順調に勝ち点を獲得し、12月4日のエヴァ―トン戦でプレミアリーグ通算100勝を達成した。監督就任から159試合での100勝はリヴァプール史上最速であり、プレミアリーグとしてもジョゼ・モウリーニョの143試合に続く歴代2位であった。また同試合において32試合無敗のクラブ新記録も達成した[9]。12月10日に行われたUEFAャンピオンズリーグのRBザルツブルグ戦に勝利し決勝トーナメント進出を決め、2日後の13日には契約を2024年まで延長したことがクラブ公式サイトより発表された[10]

指導者として

ボルシア・ドルトムント時代に実践したカウンター戦術「ゲーゲンプレス」を考案した第一人者でもある。本人は、スペインの強豪「FCバルセロナ」が2000年代に駆使していた守備戦術を参考にし、独自に構築したものと明かしている[11]

ドルトムントで同戦術が最も機能し始めた2010年からの2シーズンは、ブンデスリーガを連覇。出場したUEFAチャンピオンズリーグでも、格上と評されていたレアル・マドリードなどの強豪を撃破し、2013年に決勝進出している[12]

次に就任したプレミアリーグリヴァプールFC」においても同戦術を駆使し[13]、2017-18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで準優勝。翌2018-19シーズンにも決勝に進出し、悲願の優勝を果たした[14]

家族

最初の妻サビーン・クロップとの間に二男あり。2001年にサビーンと離婚後、教師だったウラ・サントロックと2005年に再婚[15]

前妻との息子のマルクは、下部組織ボルシア・ドルトムントIIに所属するディフェンダーであった。怪我の影響により現役を引退している[16]

監督成績

2018年5月26日現在
チーム 就任 退任 成績
試合数 勝ち 引き分け 負け 勝率 脚注
1.FSVマインツ05 2001年2月27日 2008年6月30日 270 109 78 83 040.37
ボルシア・ドルトムント 2008年7月1日 2015年5月30日 318 179 69 70 056.29
リヴァプールFC 2015年10月8日 現在 152 80 44 28 052.63
合計 641 318 163 160 049.61

獲得タイトル

ボルシア・ドルトムント
リヴァプールFC

個人

脚注

  1. ^ Jürgen Norbert Klopp
  2. ^ Jurgen Klopp: Borussia Dortmund coach to leave at end of the season”. BBC Sport (2015年4月15日). 2015年4月15日閲覧。
  3. ^ Klopp und der BVB: Trennung am Saisonende”. dfb.de (2015年4月15日). 2015年4月15日閲覧。
  4. ^ Hummel, Thomas (2015年4月15日). “Der große Kopf muss weg” (German). Süddeutsche Zeitung. http://www.sueddeutsche.de/sport/abschied-von-bvb-trainer-klopp-der-grosse-kopf-muss-weg-1.2436952 2015年4月15日閲覧。 
  5. ^ 今季限りでの退任を発表…クロップ監督「正しい決断だと信じている」soccerking 2015年4月16日
  6. ^ 決勝はレアル・マドリードに1-3で破れる。 Roma 4-2 Liverpool (Agg: 6-7): Jurgen Klopp's side book Champions League final with Real Madrid -Skysports 2018年5月3日(2018年5月5日閲覧)
  7. ^ [1]
  8. ^ Tottenham 0-2 Liverpool: Mo Salah and Divock Origi goals hand Liverpool sixth European crown”. SKY (2019年6月2日). 2019年6月2日閲覧。
  9. ^ co.,Ltd, FromOne. “クロップ監督がプレミア通算100勝を達成…史上2番目の速さで到達”. サッカーキング. 2019年12月7日閲覧。
  10. ^ Jürgen Klopp agrees new Liverpool FC contract to 2024”. Liverpool FC. 2019年12月13日閲覧。
  11. ^ クロップを名将にした、5つの“特別な能力””. サッカーキング (2019年5月26日). 2019年6月2日閲覧。
  12. ^ ドルトムントが16年ぶりCL決勝進出…2戦合計でレアルを上回る - SoccerKING
  13. ^ 【クロップ戦術】ゲーゲンプレスとは〜近代サッカーの3つのモデルとリバプールの可能性”. pax-football (2017年1月29日). 2019年6月2日閲覧。
  14. ^ 歓喜の「You'll Never Walk Alone」。リバプールCL制覇にクロップも万感”. Number Web (2019年6月2日). 2019年6月2日閲覧。
  15. ^ クロップの2番目の妻、ウラ・サントロックとは何者なのか?”. Qoly (2015年10月10日). 2018年12月31日閲覧。
  16. ^ Jürgen Klopp rallies neutrals to support 'special' Borussia Dortmund
  17. ^ a b Marco Reus ist Fußballer des Jahres
  18. ^ Premier League Awards - Player, Manager & Goal of the Month” (英語). www.premierleague.com. 2019年10月20日閲覧。

外部リンク