「白石かずこ」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
103行目: | 103行目: | ||
* [[松山宣言]] |
* [[松山宣言]] |
||
* [[正岡子規国際俳句賞]] |
* [[正岡子規国際俳句賞]] |
||
== 脚注 == |
|||
<references/> |
|||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
2019年10月11日 (金) 07:32時点における版
白石 かずこ(しらいし かずこ、1931年2月27日 - )は、日本の詩人、翻訳家。本名、白石嘉壽子。
来歴
父は「満州公論」などの雑誌編集長をしており、井伏鱒二や林芙美子らといった作家と深い交流があった。
7歳で帰国し、10代から詩を書き始め、北園克衛らの「VOU」に所属。早稲田大学文学部在学中の1951年、20歳で詩集『卵のふる街』を上梓。一時期、映画監督の篠田正浩と結婚していた。1960年に『虎の遊戯』で復活し、1970年、『聖なる淫者の季節』でH氏賞、1978年、『一艘のカヌー、未来へ戻る』で無限賞、1982年、『砂族』で藤村記念歴程賞、1997年、『現れるものたちをして』で高見順賞、読売文学賞(詩歌部門)、1998年、紫綬褒章、2003年、『浮遊する母、都市』で晩翠賞受賞。2009年『詩の風景、詩人の肖像』で二度目の読売文学賞(随筆・紀行部門)受賞。2010年、セルビアの「スメデレボの金の鍵賞」受賞。
当初はモダニズムとシュールレアリスムの影響を受けていたが、1960年代以降、アメリカのビート詩人、ジャズの影響を受け、1970年代には、アイオワ大学、ロッテルダム国際詩祭、ポーランド詩祭、ジェノヴァ国際詩祭など、30数カ国の詩人祭などで詩の朗読を行う。1980年代にはメキシコ国際詩祭、インド・バルシキ国際詩祭などに参加。
女性向けの恋愛エッセイや絵本、写真集、翻訳など多彩な仕事ぶりである。1970年代には先鋭な「フェミニスト」と思われていた。その後の「学者フェミニスト」の登場で影が薄くなったが、上野千鶴子が愛するニキ・ド・サンファルを日本に紹介したのは白石である。九条の会の賛同者である。
三島由紀夫、森茉莉、寺山修司らとも交流が深かった。ケネス・レックスロスは彼女を「日本のアラン・ギンズバーグ」と呼んだ。[1]
著書
- 卵のふる街 1951
- 虎の遊戯 世代社 1960
- もうそれ以上おそくやってきてはいけない 思潮社 1963
- 今晩は荒模様 思潮社 1965
- 男性捕獲法 文理書院ドリーム出版・新書 1967
- ある日、トツゼン恋が 新書館 1967 (For ladies)
- 悦びの触角 プレイラブ・テクニック 青春出版社 1967 (プレイブックス)
- 白石かずこ詩集 思潮社 1968
- 愛たちけものたち神たち 天声出版 1968
- 恋人たちよこんにちは 新書館 1969 (For ladies)
- 白石かずこ詩集 思潮社 1969 (現代詩文庫)
- 聖なる淫者の季節 思潮社 1970
- 青春のハイエナたちへの手紙 三笠書房 1970
- 動物詩集 サンリオ山梨シルクセンター 1970
- 1セントの花びら 新書館 1970 (For Ladies)
- わたしの中のカルメン 文化出版局 1971 (レモン新書)
- わたしの天気予報 思潮社 1973
- ブラックの朝 思潮社 1974
- アメリカン・ブラック・ジャーニー 河出書房新社 1975 のち集英社文庫
- 紅葉する炎の15人の兄弟日本列島に休息すれば サンリオ出版 1975
- 愛のレター教室 広済堂出版 1975
- 聖なる淫者の秋 詩画集 バベル社 1976
- 晩酌の思想 味噌汁と六本のストロー 奥成達,平岡正明共著 住宅新報社 1976
- 恋のサブノート 愛の行動学 住宅新報社 1976
- きまぐれ魔女の物語 宇野亜喜良絵 エルム 1976
- 一艘のカヌー、未来へ戻る 思潮社 1978
- なりたがりやのくも 岩崎書店 1978
- やまのこのぶのたんけん 小峰書店 1978
- 新選白石かずこ詩集 思潮社 1978 (新選現代詩文庫)
- スペースへ漕ぎだすものたち 一艘のカヌー、航海譜 九藝出版 1978
- 風そよぎ、聖なる淫者 思潮社 1980
- 大人の恋をしてみませんか 愛されるより愛したいあなたなら PHP研究所 1982
- 海光る天草 桐原書店 1982
- Jazzに生きる わたしの内なる異邦人の旅 旺文社文庫 1982
- 可愛い男たちと可愛い女たち わたしの映画旅行 旺文社文庫 1982
- ラビリントス 六つの精霊呼ぶ土地より 静地社 1983
- 新動物詩集 沖積舎 1983
- ザ・ラブレター この想い、あなたに伝えたい PHP研究所 1983
- 砂族 書肆山田 1984
- 砂族からの手紙 講談社 1984
- 火の眼をした男 集英社 1984
- 大人の恋を知りはじめたあなたに ときめきとせつなさの間で PHP研究所 1984
- 吉田ルイ子・白石かずこの部屋 旺文社 1985
- 燃えるような恋をしたいあなたに 大和文庫 1985
- 日本の詩 白石かずこ ほるぷ出版 1985
- 炎える瞑想 ジョン・ソルト訳 静地社 1986
- 風景が唄う 音楽之友社 1986
- ふれなま・ふれもん・ふるむん 書肆山田 1988
- ひらひら、運ばれてゆくもの 書肆山田 1992
- 続白石かずこ詩集 思潮社 1994 (現代詩文庫)
- ロバにのり、杜甫の村へゆく 芸立出版 1994
- 現れるものたちをして 書肆山田 1996
- 黒い羊の物語 Personal poetry history 人文書院 1996
- 羊たちの午后 指月社 1996
- 愉悦のとき 白石かずこの映画手帖 パンドラ 1999
- ロバの貴重な涙より 思潮社 2000
- 浮遊する母、都市 書肆山田 2003
- 満月のランニング 本阿弥書店 2004
- 詩の風景・詩人の肖像 書肆山田 2007
翻訳
- 空がレースにみえるとき エリノア・L.ホロウィッツ ほるぷ出版, 1976
- おやすみなさい 3冊 ロバート・クラウス ポプラ社, 1979
- 恋を駆ける女 サンドラ・ホックマン 講談社, 1979
- 大きな悪魔のディンゴ ディック・ラウジィ 集英社, 1980
- 大きなにじへび ディック・ラウジィ 集英社, 1980
- ちいちゃな女の子のうた“わたしは生きてるさくらんぼ" デルモア・シュワルツ ほるぷ出版, 1981
- ヴィーナスの鏡 ウィンゲート・ペイン写真 フランソワーズ・サガン,フェデリコ・フェリーニ詞 ノーベル書房, 1981
- ジョン・レノン ノー・リプライ ジョージ・カルポジ・ジュニア 文化出版局, 1981
- アラビアン・ナイト ローレンス・ハウスマン編 新書館, 1981
- ニキ・ド・サンファール作品 PARCO出版局, 1986
- 窓の下で ケイト・グリーナウェイ ほるぷ出版, 1987 (ほるぷクラシック絵本)
- ハイワサのちいさかったころ ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー ほるぷ出版, 1989
- アドリエンヌ・リッチ詩集 渡部桃子共訳 思潮社, 1993
- 花の妖精たち 全8冊 シシリー・メアリー・バーカー ほるぷ出版, 1994
- ぼくを抱きしめて パティ・ストレン 河合楽器製作所・出版事業部, 1997
- おばあちゃんのアップルパイ ローラ・ラングストン,リンジイ・ガーディナー ソニー・マガジンズ, 2004
CD
- ジョン・コルトレーンに捧ぐ(サム・リヴァースと共演作)
- ヒト科の熊 おーらいレコード, 2004
- ライブ・アット・アケタ
関連項目
脚注
- ^ “Author Page - Kazuko Shiraishi”. 2016年1月28日閲覧。