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[[福井県]][[大野市]]との県境に近く、[[美濃白鳥駅]]と同様に路線バスを乗り継いで[[JR]][[越美北線]][[九頭竜湖駅]]まで出ることが可能である(但し、途中に8km程度の徒歩区間を含んでいる)


== 隣の駅 ==
== 隣の駅 ==

2019年5月31日 (金) 14:49時点における版

北濃駅
駅舎
ほくのう
Hokunō
白山長滝 (1.2 km)
所在地 岐阜県郡上市白鳥町歩岐島
北緯35度55分48.86秒 東経136度49分47.23秒 / 北緯35.9302389度 東経136.8297861度 / 35.9302389; 136.8297861座標: 北緯35度55分48.86秒 東経136度49分47.23秒 / 北緯35.9302389度 東経136.8297861度 / 35.9302389; 136.8297861
所属事業者 長良川鉄道
所属路線 越美南線
キロ程 72.1 km(美濃太田起点)
電報略号 クノ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線(乗降は1線のみ)
乗車人員
-統計年度-
12人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1934年(昭和9年)8月16日
備考 無人駅
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北濃駅(ほくのうえき)は、岐阜県郡上市白鳥町歩岐島にある長良川鉄道越美南線で、同線の終着駅でもある。

美濃太田駅から延び、福井県越美北線と結ばれる予定で建設されている越美南線はこの駅の構内北側で線路が途切れている。

歴史

北濃駅での越美南線開通臨時列車(1934年8月)

駅構造

ホーム(2009年9月)

島式ホーム1面2線の地上駅。2線のうち1線は未使用である。木造の駅舎があり、無人駅で、夜間滞泊は設定されていない。

以前はラーメン店があった。現在は「花まんま」が営業しており、軽食や茶菓の提供が行われているものの、駅業務は行っていない。

かつては越美南線の終着駅として蒸気機関車の給水などの設備等や貨物列車用の引込み線もあり、駅員も配置されていた。

転車台

転車台

駅構内北側には蒸気機関車の向きを変える転車台が残っており、これは蒸気機関車が現役だった1960年代終わり頃まで使われており、長良川鉄道発足後も使われた時期がある[5]。この転車台は1902年アメリカン・ブリッジで製造されたもので、当初岐阜駅に設置され、越美南線が当駅まで延伸開業した1934年にここに移設された。直径15.4mの円形をしており、機関車の載った橋桁を2人で押して回転させる手動式。大井川鐵道にある1897年製のものに次ぐ日本最古級のもので、歴史的産業文化遺産と評価されている。2002年に地元住民で保存会が結成され、動かせる状態に手入れされている。2005年3月18日には国の登録有形文化財に登録答申された。なお陸運局の書類上は現役の設備である。

利用状況

年度 乗車人員 降車人員 貨物発送トン 貨物到着トン
1934 19,469 19,940 9,166 670
1935 20,434 21,755 14,704 2,900
1955 106,657 80,849 14,945 8,360
1956 129,214 88,986 18,020 12,293
1957 149,100 98,875 12,919 81,726
1958 160,585 94,148 12,400 69,478
1959 116,572 73,216 13,280 87,324
1960 53,550 29,788 5,524 45,880
1961 70,544 51,429 902 2,782
1962 86,482 69,011 4,755 33,160
1963 79,924 59,207 4,044 63,754
年度 1日平均乗車人員
2011年(平成23年) 24
2012年(平成24年) 19
2013年(平成25年) 12
2014年(平成26年) 21
2015年(平成27年) 12

駅周辺

当地付近はかつて北濃村(→白鳥町郡上市)の中心地であった。

バス路線

郡上市自主運行バス(白鳥交通)が美濃白鳥駅ひるがの高原・石徹白方面に運行している。

福井県大野市との県境に近く、美濃白鳥駅と同様に路線バスを乗り継いでJR越美北線九頭竜湖駅まで出ることが可能である(但し、途中に8km程度の徒歩区間を含んでいる)。

隣の駅

長良川鉄道
越美南線
白山長滝駅 - 北濃駅

脚注

  1. ^ 『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「鉄道省告示第378号」『官報』1934年8月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ a b 「トワイライトゾーン」『レイルマガジン』No.372
  4. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日、11頁。 
  5. ^ 「週刊鉄道絶景の旅」No.38 (集英社、2010)には「昭和44(1969)年1月の同線無煙化まで使用された。その後は休止状態のまま残されていたが」としか書かれていない(p.20、文章は徳田耕一)。対して「全線全駅鉄道の旅」6 『中央・上信越JR私鉄2200キロ』(小学館、1991)の長良川鉄道について執筆された箇所には「ここまでやってくるレールバスのほとんどが、この転車台で方向転換を行なう。車輪やレールの片寄った摩耗を防ぐための措置という」とある(p.201、文章は松尾定行)。転車台横に掲げられた説明(「郡上市白鳥町観光協会」と「北濃駅の転車台を保存する会」による)にも長良川鉄道時代に使用があったことが書かれてあり、期間や効果はともかく長良川鉄道開業後も-また文献の刊行年から見て、おそらく平成になってからも-使用実績があったことは確かである(出典文章は原文のまま)。

関連項目