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神話によるとアルペイオスは[[アルテミス]]に恋をしたといわれる。アルペイオスはアルテミスと夫婦になれそうにないと考え、アルテミスを無理やり奪おうと考え、その機会をうかがっていた。そこでアルテミスと[[ニュムペー]]たちが祭を開いているところにやって来た。しかしアルテミスはアルペイオスが何か企んでいると考えて、ニュムペーたちとともに顔に泥を塗った。このためアルペイオスは誰がアルテミスか分からなかったので、あきらめて去ったといわれる<ref>パウサニアス、6巻22・9。</ref>。
神話によるとアルペイオスは[[アルテミス]]に恋をしたといわれる。アルペイオスはアルテミスと夫婦になれそうにないと考え、アルテミスを無理やり奪おうと考え、その機会をうかがっていた。そこでアルテミスと[[ニュムペー]]たちが祭を開いているところにやって来た。しかしアルテミスはアルペイオスが何か企んでいると考えて、ニュムペーたちとともに顔に泥を塗った。このためアルペイオスは誰がアルテミスか分からなかったので、あきらめて去ったといわれる<ref>パウサニアス、6巻22・9。</ref>。


またアルペイオスはニュムペーの[[アレトゥーサ]]にも恋をした。しかしアレトゥーサは拒んで逃げ、[[シチリア島]]の[[シュラクーサイ]]の泉に[[変身]]した<ref>オウィディウス『変身物語』5巻。</ref>。古代ではアルペイオス河はシュラクーサイのアレトゥーサの泉とつながっていて、河の水が海に混ざらずに海底を通ってアレトゥーサの泉から湧き出すと信じられていて、アルペイオス河に流した物がアレトゥーサの泉から湧き出るといわれていた<ref>ストラボン、6巻2・4。</ref>。こうした伝説からアレトゥーサへの恋の物語が生まれたとされる<ref>パウサニアス、5巻7・3。</ref>。
またアルペイオスはニュムペーの[[アレトゥーサ]]にも恋をした。しかしアレトゥーサは拒んで逃げ、[[シチリア島]]の[[シラクサ|シュラクーサイ]]の泉に[[変身]]した<ref>オウィディウス『変身物語』5巻。</ref>。古代ではアルペイオス河はシュラクーサイのアレトゥーサの泉とつながっていて、河の水が海に混ざらずに海底を通ってアレトゥーサの泉から湧き出すと信じられていて、アルペイオス河に流した物がアレトゥーサの泉から湧き出るといわれていた<ref>ストラボン、6巻2・4。</ref>。こうした伝説からアレトゥーサへの恋の物語が生まれたとされる<ref>パウサニアス、5巻7・3。</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2019年5月4日 (土) 04:04時点における版

アルペイオスとアレトゥーサ。
ベルナール・ピカール en)によるエングレービング。アレトゥーサを追いかけるアルペイオス。

アルペイオス古希: Ἀλφειός, Alpheios, ラテン語: Alpheus)は、ギリシア神話の神で、エーリスのアルペイオス河の神である。エーリスの最大の河川であるアルペイオスは、エーリスでは特に尊崇されていた[1]

オーケアノステーテュースの3000人の子供の1人で[2]アルカディアのプソーピスの王ペーゲウスの父[3]。またテーレゴネーとの間にオルティロコスをもうけたともいわれる[4]。オルティロコスはディオクレースの父[5]

神話

神話によるとアルペイオスはアルテミスに恋をしたといわれる。アルペイオスはアルテミスと夫婦になれそうにないと考え、アルテミスを無理やり奪おうと考え、その機会をうかがっていた。そこでアルテミスとニュムペーたちが祭を開いているところにやって来た。しかしアルテミスはアルペイオスが何か企んでいると考えて、ニュムペーたちとともに顔に泥を塗った。このためアルペイオスは誰がアルテミスか分からなかったので、あきらめて去ったといわれる[6]

またアルペイオスはニュムペーのアレトゥーサにも恋をした。しかしアレトゥーサは拒んで逃げ、シチリア島シュラクーサイの泉に変身した[7]。古代ではアルペイオス河はシュラクーサイのアレトゥーサの泉とつながっていて、河の水が海に混ざらずに海底を通ってアレトゥーサの泉から湧き出すと信じられていて、アルペイオス河に流した物がアレトゥーサの泉から湧き出るといわれていた[8]。こうした伝説からアレトゥーサへの恋の物語が生まれたとされる[9]

脚注

  1. ^ パウサニアス、5巻10・7。
  2. ^ ヘーシオドス、338。
  3. ^ ヒュギーヌス、244、245。
  4. ^ パウサニアス、4巻30・2。
  5. ^ オデュッセイア』3巻。『イーリアス』5巻。
  6. ^ パウサニアス、6巻22・9。
  7. ^ オウィディウス『変身物語』5巻。
  8. ^ ストラボン、6巻2・4。
  9. ^ パウサニアス、5巻7・3。

参考文献