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2018年10月27日 (土) 13:47時点における版

菊地正幸(きくち まさゆき、1948年1月19日 - 2003年10月18日)は、日本地震学者。特にリアルタイムでの震源解析の研究で知られた。

経歴

研究内容

1970年代には、コンピュータを用いた地震のシミュレーションなどを行っていた。1980年代以降は、地震の初期破壊過程の研究を行い、金森博雄らと震源の解析方法を確立した。さらに世界の主要な地震について、発生直後に解析しインターネット上でそれを公開し続けた。これらの解は「菊地解」と言われ、震源解析の研究のたたき台になることが多かった。

また、地震発生直後にその地震の実態を掴むことに重きを置き、インターネットの普及とともに地震研究のリアルタイム化を推し進めた人物である。その後の緊急地震速報の研究・開発にも彼の寄与するところが大きい。

1995年に発生した兵庫県南部地震では、地震計の波形分析により地下の破壊が2段階で起きたことを解明し、多重震源であったことをいち早く発表している[1]

なお、主要な地震の直後解析(リアルタイム地震学)については、当時の部下で、現在名古屋大学准教授の山中佳子が継承している。

著書

  • 地震の発生機構、『地震の事典』(1987年;共著)、朝倉書店
  • 『地震の科学』(1996年;共著)、丸善
  • 『リアルタイム地震学』(2003年)、東京大学出版会
  • 地球科学の新展開第2巻『地殻ダイナミクスと地震発生』(2003年;編集責任者)、朝倉書店

脚注

  1. ^ 本震は“双子地震” 地下破壊、1秒後に2度目 - 産経新聞、1995年1月21日

参考文献

  • 月刊地球,号外No.45,2004,海洋出版 (菊地正幸の追悼特集号)

関連項目

外部リンク