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2006年8月2日 (水) 23:46時点における版
チョリソ (Chorizo)はスペインが発祥の豚肉のソーセージである。挽かずに切った豚肉とスパイスから作られる。
細かく刻んだ豚肉に塩を混ぜ、ニンニクやパプリカなどの香辛料を加えて腸に詰め、干して作る。一般のソーセージとの違いは、肉を挽かない点にある。また、パプリカをたっぷり使うため、赤い色をしていることが多い。 たいていは豚肉が用いられるが、稀に牛肉・鶏肉・羊肉で作られることもある。
煮物に入れられるなど、スペイン料理を特徴づける重要な食材となっている。 16世紀にスペインが中南米を征服してからは、この食文化は中南米にも伝わり、根付いた。今ではチョリソはメキシコ料理などの中南米の食文化にも欠かせないものとなっている。例えば、メキシコではトルティージャにチョリソを挟んで食べることが多い。
スペインのチョリソはメキシコのチョリソに比べて辛みが少ない。逆に言うと、チョリソはメキシコに伝わってから唐辛子系の調味料が多く使われるようになった。 現在日本で入手できるチョリソの多くはこのメキシコ風のものであり、それゆえ「チョリソとは辛いソーセージである」という認識を持つ人も少なくない。しかし、元々のスペインのチョリソはそれほど辛いものではない。今でもスペインではこの辛くないチョリソが普通である。
チョリソは、そのまま焼いて食べたり、スライスして酒などのつまみにすることも多いが、上記のように様々な料理の具材としても用いられる。具材として用いる際には、腸詰めの形をそのまま使うのではなく、細かく切ったり中身を取り出してほぐして使うこともしばしば行なわれる。 レンズマメやヒヨコマメなどの豆類と一緒に煮込んでスープにしてもおいしい。
スペインではイベリコ種の黒豚で作ったチョリソが本物であり高級品であるとされている。