「下着モデル」の版間の差分

削除された内容追加された内容

インライン

2018年4月27日 (金) 15:47時点における版

通信販売の下着モデル

下着モデル（したぎモデル）とは、下着の広告業務を行うモデルのことであり、女性の場合は「ランジェリーモデル」とも呼ばれることがある。なお、男性の下着モデルも存在しているが、一般的には下着モデルは女性の下着モデルのみを指す場合が多いため、同項目では女性の下着モデルについて記述する。

概要

下着モデルには色々なタイプが存在しているが、主に下着モデルは下着メーカーが主催しているファッションショーに登場するタイプと下着メーカーのカタログ・広告等に登場する2種類のタイプが有名である。まず前者は米国・ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェル^[1]などがよく知られている。ちなみにヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーには歌手のテイラー・スウィフトらが協賛しており、主なエンジェルではアドリアナ・リマ・ミランダ・カー・リンジー・エリンソンらを輩出している。また、後者は主にはワコール、トリンプ、ピーチ・ジョンなどの下着メーカーが勢力的である。

下着モデルに向いた女性の体型

なお下着モデルは一般的なファッションモデルや水着モデルに求められる体型とは異なって、上品で清潔感のある容姿が重視されている。そのため一般的には「スタイルがよい」とされている体型である女性モデルを起用しても、実際の写真では女性モデルが下品に見えてしまったり、下着の形が悪く見えてしまったりする場合も少なくないため、下着モデルに要求される体型条件は非常に厳しいとされている。このことから一般的なファッションモデルや水着モデルの体型では下着モデルにはあまり向かないことが多い。バストやヒップが小さめで腰には適度なくびれがあって、長身で腕及び脚がほっそりと長く、清潔感があって清楚で上品な容貌を持つ女性が見栄え良く、下着モデルには最も適任であるとされている^[2]。

日本での下着モデル

カタログ・広告の下着モデル

日本の場合、女性向け下着の通販カタログ・広告等での着用写真には日本人女性ではなく白人女性が起用されることの方が多い^[3]^[4]。まずカタログの下着モデルは、ブランドのイメージの重視と、より商品を美しく掲載するためにバランスの整ったプロポーションが重要である^[5]。そのため、例えば日本の代表的な下着メーカーの一つであるワコールの広告においては白人モデルの起用が多くて、他の下着メーカーやブランドにおいても白人モデルの需要が高い^[6]^[7]。ちなみに白人モデルの下着撮影にはいわゆる在日外国人のモデルを日本国内で撮影する場合と、日本国外のモデルエージェンシーを通じて海外で撮影を行う場合との2種類のパターンがある。また下着モデルに起用される白人モデルの年齢は下着商品のターゲットとする年齢よりも若いことが多く、例えば20代から30代をメインターゲットにしている多くの下着ブランドの場合は10代後半のモデル起用が多いとされている。

白人モデルの多用

日本で白人モデルが多用されている^[8]具体的な理由は、通常のファッションモデルと比べ下着モデルの場合は特に清潔感のある清楚で上品な容姿が不可欠であること、元々のスタイル(特に身長や脚の長さ)の格好良さや容貌の美しさではどうしても白人女性にはかなわない^[9]^[10]、下着モデルに要求される体型条件(X型,V型等)が非常に厳しいので一般的な日本人体型(A型,I型等)では向かない、モデルの体型に適度のメリハリがあり容姿が美しいほどに商品が見栄えすること、非日常的なファンタジーを演出するのには白人の方がよい、日常生活で見慣れている日本人モデルでは生々しく見えてしまうので自慰行為のネタに使用する男性が多いこと、日本人モデルだとどうしても女性客が自身とモデルの体型を比較してしまい購入意欲が低下する場合が多いこと^[11]、日本人は体毛の色が濃くて特にアンダーヘアが黒いので下着から透けてしまう可能性があること^[12]、白人モデルだとマネキン感覚で見ることができるため商品に着目しやすいこと、モデルの肌色が白いほど清楚かつ清潔感が際立ち、黒の商品はよりシックに、パステルカラーの商品は色彩がより鮮やかに、また、ブライダルインナーなどの純白の商品は肌の白さと衣装の白が相乗効果で互いに引き立て合いよりいっそう美しく見栄えし上品さと高級感が演出される^[13]こと、手脚がスラっと細長く目鼻立ちが整った美しい白人モデルは世界中の女性から理想的な女性とされ多くのトップブランドでも起用されやすい^[14]^[15] ^[16]^[17]こと、「色の白いは七難隠す」ということわざにも示されているように日本には白い肌を美の象徴とする価値観が古くから存在していること、今日の日本においては白人女性の特徴である大きな目、高い鼻、シャープな輪郭が「美人の必須条件」と見なされることが多いため^[18]^[19]、そうした容姿が憧れの的となりがちなこと、日本では恥じらいの文化によって下着モデルの仕事が敬遠されがちなため日本人のなり手が少ないこと、などが挙げられる。

日本人モデルの起用

日本国内の大手下着メーカーでは1993年度からトリンプ・インターナショナル・ジャパンが外国人ではなく日本人のみ^[20]を選出条件としてトリンプ・イメージガール（1993年度から2004年度までの名称はトリンプ・キャンペーンガール。）を毎年1名ずつ（2012年度から2017年度までは2名）を選出しており、過去に主なトリンプ・イメージガールには大石絵理・吉岡美穂らを輩出している。なお、かつてはピーチ・ジョンが一時期AKB48、平子理沙などの日本人タレントを下着モデルに起用していたが^[21]、現在では外国人モデルに回帰している^[22]^[23]。そのため2018年現在日本国内ではトリンプ・イメージガールを除いては他に主な類似例はなく、水着のキャンペーンガールがまだ多く存在する水着モデル(グラビアアイドル)と異なって下着モデルはあまり目立たない黒子的存在になることが多い^[24]。また、特に一流ファッションモデルやテレビタレントを志すモデルにとっては下着モデルを経験してもあまりステップアップに繋がらないため、日本人女性には敬遠される傾向にある^[25]。

@@ 18行目: / 18行目: @@
 ちなみに白人モデルの下着撮影にはいわゆる[[在日外国人]]のモデルを日本国内で撮影する場合と、日本国外の[[モデルエージェンシー]]を通じて海外で撮影を行う場合との2種類のパターンがある。また下着モデルに起用される白人モデルの年齢は下着商品のターゲットとする年齢よりも若いことが多く、例えば20代から30代をメインターゲットにしている多くの下着ブランドの場合は10代後半のモデル起用が多いとされている。
-=== 白人モデルの起用 ===
+=== 白人モデルの多用 ===
 日本で白人モデルが多用されている<ref>[http://bunshun.jp/articles/-/2?page=3 白人のハーフやクォーターは、現場でとにかく求められる]</ref>具体的な理由は、通常の[[ファッションモデル]]と比べ下着モデルの場合は特に清潔感のある[[清楚]]で[[品位 (人品)|上品]]な[[容姿]]が不可欠であること、元々の[[ボディマス指数|スタイル]](特に身長や[[脚線美|脚の長さ]])の格好良さや[[容貌]]の美しさではどうしても白人女性にはかなわない<ref>[https://ameblo.jp/koshoclinic/entry-12199201496.html 黄金比は比較的、白人種の顔に近い]</ref><ref>[https://www.cosme.net/beautist/article/2023796 日本の美人アニメキャラも実はコーカソイドの形質がベース]</ref>、下着モデルに要求される[[体格指数|体型]]条件(X型,V型等)が非常に厳しいので一般的な日本人体型(A型,I型等)では向かない、モデルの体型に適度のメリハリがあり[[容姿]]が美しいほどに商品が見栄えすること、非日常的な[[ファンタジー]]を演出するのには白人の方がよい、日常生活で見慣れている日本人モデルでは生々しく見えてしまうので[[自慰行為]]のネタに使用する男性が多いこと、日本人モデルだとどうしても女性客が自身とモデルの体型を比較してしまい購入意欲が低下する場合が多いこと<ref>[https://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150/diary/200901220000/ スタイルの良い日本人モデルを起用したら、見る側(日本人女性)が、モデルのスタイルの方に目が行ってしまい、下着そのものを見てくれない]</ref>、日本人は体毛の色が濃くて特に[[陰毛|アンダーヘア]]が黒いので下着から透けてしまう可能性があること<ref>[https://shobu-underwear.com/?p=376 下着メーカーが外国人モデルを起用するのはなぜ？カタログ、ECサイトのモデルの秘密]</ref>、白人モデルだと[[マネキン]]感覚で見ることができるため商品に着目しやすいこと、モデルの肌色が白いほど清楚かつ清潔感が際立ち、黒の商品はよりシックに、パステルカラーの商品は色彩がより鮮やかに、また、[[ブライダルインナー]]などの純白の商品は肌の白さと衣装の白が[[相乗効果]]で互いに引き立て合いよりいっそう美しく見栄えし上品さと高級感が演出される<ref>「ブランド広告の特徴とイメージ」(関西大学:常木暎生) {{Hdl|10112/888}}</ref>こと、手脚がスラっと細長く目鼻立ちが整った美しい白人モデルは世界中の女性から理想的な女性とされ多くのトップブランドでも起用されやすい<ref>[http://takablog.net/11991.html ランウェイで高い評価を受ける日本人モデルたち]</ref><ref>[http://jezebel.com/tag/models-of-color/ World's Top Fashion Weeks Nearly 90% White.]</ref>
 <ref>[http://www.vogue.co.jp/collection/trends/2015-12-14/page/4 vogue.co.jp:ランウェイや雑誌の表紙では約8割、広告では約9割を、今も白人のモデルが占めている]</ref><ref>[http://gurlz.jp/leomie-anderson-dropped-i-was-black/ ファッションショーにおける白人モデル率は75パーセント！]</ref>こと、[[美白|「色の白いは七難隠す」]]という[[ことわざ]]にも示されているように日本には[[白人コンプレックス|白い肌を美の象徴とする価値観]]が古くから存在していること、今日の日本においては白人女性の特徴である大きな目、高い鼻、シャープな輪郭が「[[美人]]の必須条件」と見なされることが多いため<ref>[http://erikaishikoro.blog.fc2.com/blog-entry-1270.html 醜い美の奴隷たち]</ref><ref>[http://gye-comms.com/inferiority-complex-about-white-men/ 世界的に見ると、白人は肌が白くて顔の形状も美しいということで認識されている]</ref>、そうした容姿が憧れの的となりがちなこと、日本では[[羞恥心|恥じらい]]の[[文化]]によって下着モデルの仕事が敬遠されがちなため日本人のなり手が少ないこと、などが挙げられる。