「デーン人」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2015年4月28日 (火) 13:03 (UTC)}}
{{出典の明記|date=2015年4月28日 (火) 13:03 (UTC)}}
'''デーン人'''(デーンじん。{{lang-da|Daner}})は、[[デンマーク]]地方に居住した[[ノルマン人]]の一派である。デンマークに到来し、それまでの先住民であるアングル人、サクソン人、ジュート人を圧倒した。さらに[[イングランド]]をはじめとした西ヨーロッパ一帯に進入し、大帝国を建設した。
'''デーン人'''(デーンじん。{{lang-da|Daner}})は、[[デンマーク]]地方に居住した[[ノルマン人]]の一派である。[[スカンジナビア半島]]よりデンマーク・[[ユトランド半島]]に到来し、それまでの先住民であるアングル人、サクソン人、ジュート人を圧倒した。さらに[[イングランド]]をはじめとした西ヨーロッパ一帯に進入し、大帝国を建設した。


当初は[[ヴァイキング]]として[[海賊]]活動を主体として行なった。[[9世紀]]にはイングランドに侵攻し、[[デーンロウ]]を築き上げた。[[10世紀]]に[[キリスト教]]に改宗し、[[デンマーク王国]]としてデーン人を包括した統一国家を造り上げる。([[デンマークの歴史#中世]])
当初は[[ヴァイキング]]として[[海賊]]活動を主体として行なった。[[9世紀]]にはイングランドに侵攻し、[[デーンロウ]]を築き上げた。[[10世紀]]に[[キリスト教]]に改宗し、[[デンマーク王国]]としてデーン人を包括した統一国家を造り上げる。([[デンマークの歴史#中世]])

2018年4月1日 (日) 13:13時点における版

デーン人(デーンじん。デンマーク語: Daner)は、デンマーク地方に居住したノルマン人の一派である。スカンジナビア半島よりデンマーク・ユトランド半島に到来し、それまでの先住民であるアングル人、サクソン人、ジュート人を圧倒した。さらにイングランドをはじめとした西ヨーロッパ一帯に進入し、大帝国を建設した。

当初はヴァイキングとして海賊活動を主体として行なった。9世紀にはイングランドに侵攻し、デーンロウを築き上げた。10世紀キリスト教に改宗し、デンマーク王国としてデーン人を包括した統一国家を造り上げる。(デンマークの歴史#中世

1013年、デンマーク王のスヴェン王イングランド王になる。1016年、スヴェンの子カヌート大王がイングランド王に即位。後にデンマーク王、ノルウェー王にも即位し、北海帝国を築き上げた。カヌート大王の死後、帝国は崩壊、多くのデーン人は現在のデンマークに留まり、海外へ移住したデーン人は、その地の民族に同化していった。

中世までのデーン人の国家は、たとえ異民族であっても、デンマーク王に従属し統率下に入ればデーン人と呼ばれ、そのような人々が一種の政治的な共同体を形作っていた。

近代に入ると、国民国家の成立と共にデンマークのナショナリズム・民族意識が高まり、今日のような「デンマーク人」としての国家となった。

関連項目