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[[ファイル:John William Waterhouse - Magic Circle.JPG|300px|right|thumb|煮込みをする図]]
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'''煮込み'''、'''煮込み料理''' とは[[煮汁]]を十分に入れて'''長[[時間]][[弱火]]で[[煮る]]'''[[料理法]]とその[[料理]]<ref>{{cite web |url=http://kotobank.jp/word/%E7%85%AE%E8%BE%BC%E3%81%BF |title=煮込み |work=コトバンク |publisher=[[朝日新聞]] |year=n.d. |accessdate=2013-8-17}}</ref>。英語では[[シチュー]] (stew) とひとくくりに表現されるが、フランス、イタリアでは煮込みの手法、鍋の種類、材料により異なる表現をされる<ref name="jiten2007_p272">{{harvnb|宇田川|遠藤|加藤|橋村|2007|p=272}}</ref><ref name="jiten2007_p446">{{harvnb|宇田川|遠藤|加藤|橋村|2007|p=446}}</ref>。
'''煮込み'''、'''煮込み料理''' とは煮汁を十分に入れて'''長時間弱火で[[煮物|煮る]]'''[[調理法|料理法]]とその[[料理]]<ref>{{cite web |url=http://kotobank.jp/word/%E7%85%AE%E8%BE%BC%E3%81%BF |title=煮込み |work=コトバンク |publisher=[[朝日新聞]] |year=n.d. |accessdate=2013-8-17}}</ref>。[[英語]]では[[シチュー]](stew)とひとくくりに表現されるが、[[フランス]][[イタリア]]では煮込みの手法、鍋の種類、材料により異なる表現をされる<ref name="jiten2007_p272">{{harvnb|宇田川|遠藤|加藤|橋村|2007|p=272}}</ref><ref name="jiten2007_p446">{{harvnb|宇田川|遠藤|加藤|橋村|2007|p=446}}</ref>。


核家族化や専業主婦の減少が見られる地域においては、1日中火のついた[[暖炉]]や[[囲炉裏]]がなくなり、家庭で煮込み料理が作られることは減少し、専門のレストランで煮込み料理を味わうケースが多い<ref name="jiten2007_p446" />。[[圧力鍋]]を使用して短時間で調理する方法もあるが、弱火でじっくり煮込んだ料理とは仕上がりが大きく異なるといわれる<ref name="jiten2007_p446" />。
[[核家族]]化や専業主婦の減少が見られる地域においては、1日中火のついた[[暖炉]]や[[囲炉裏]]がなくなり、家庭で煮込み料理が作られることは減少し、専門の[[レストラン]]で煮込み料理を味わうケースが多い<ref name="jiten2007_p446" />。[[圧力鍋]]を使用して短時間で調理する方法もあるが、弱火でじっくり煮込んだ料理とは仕上がりが大きく異なるといわれる<ref name="jiten2007_p446" />。


調理用の鍋としては煮崩れにくい、蒸発量が少ない、温度が均一に伝わる、といった条件を満たすものが好ましい。すなわち熱伝導率が高く、形状は厚手の鍋がよいとされる<ref name="Tatsuguchi_pp164-165">{{harvnb|辰口|渋川|2000|pp=164-165}}</ref>。
調理用の鍋としては煮崩れにくい、蒸発量が少ない、温度が均一に伝わる、といった条件を満たすものが好ましい。すなわち熱伝導率が高く、形状は厚手の鍋がよいとされる<ref name="Tatsuguchi_pp164-165">{{harvnb|辰口|渋川|2000|pp=164-165}}</ref>。

2017年10月17日 (火) 12:23時点における版

煮込みをする図

煮込み煮込み料理 とは煮汁を十分に入れて長時間弱火で煮る料理法とその料理[1]英語ではシチュー(stew)とひとくくりに表現されるが、フランスイタリアでは煮込みの手法、鍋の種類、材料により異なる表現をされる[2][3]

核家族化や専業主婦の減少が見られる地域においては、1日中火のついた暖炉囲炉裏がなくなり、家庭で煮込み料理が作られることは減少し、専門のレストランで煮込み料理を味わうケースが多い[3]圧力鍋を使用して短時間で調理する方法もあるが、弱火でじっくり煮込んだ料理とは仕上がりが大きく異なるといわれる[3]

調理用の鍋としては煮崩れにくい、蒸発量が少ない、温度が均一に伝わる、といった条件を満たすものが好ましい。すなわち熱伝導率が高く、形状は厚手の鍋がよいとされる[4]

煮込み料理の例

もつ煮

日本

フランス

その他

カレー

調理器具の例

脚注

  1. ^ 煮込み”. コトバンク. 朝日新聞 (n.d.). 2013年8月17日閲覧。
  2. ^ 宇田川 et al. 2007, p. 272
  3. ^ a b c 宇田川 et al. 2007, p. 446
  4. ^ 辰口 & 渋川 2000, pp. 164–165

参考文献

  • 宇田川政喜; 遠藤智子; 加藤綾子; 橋村弘美 著、日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年。ISBN 978-4-560-09202-6 
  • 辰口直子; 渋川祥子「材質及び厚さの異なる鍋の調理適性に関する研究」『日本調理科学会誌』、一般社団法人日本調理科学会、157-165頁、2000年。ISSN 13411535http://ci.nii.ac.jp/naid/110001170057/ 

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、シチューに関するカテゴリがあります。