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そして時代は近代に近づき、効果音は録音されたものになっていき、またそれを操る人「サウンドデザイナー」が仕事として生まれ始めた。
そして時代は近代に近づき、効果音は録音されたものになっていき、またそれを操る人「サウンドデザイナー」が仕事として生まれ始めた。
劇場において録音された音の最初の使用は、1890年にロンドン劇場で赤ちゃんの叫び声を鳴らす蓄音機だった。
劇場において録音された音の最初の使用は、1890年にロンドン劇場で赤ちゃんの叫び声を鳴らす蓄音機だった。

==出典==

2017年7月12日 (水) 03:53時点における版

サウンドデザイナーとは、音楽メディアにおいて音を総合的に管轄する人のことであるであり、現在では「 録音された音をデジタル上で処理し演出する人」として認知されている。主に欧米では映像製作において、音楽を総括的に扱うものとして近年、非常によく使われ、主に映画制作、テレビ制作、劇場、録音、ライブパフォーマンス、サウンドアート、ポストプロダクションラジオおよびビデオゲーム開発など、さまざまな分野において活動する。

概要

基本は「映像の音を総括する人」であるが意味は多岐に渡り、日本でいうところのサウンドディレクター、効果音製作者、効果音録音技師、舞台音響演出家、作曲家、編曲家、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアを意味する場合もある。

サウンドデザインとサウンドデザイナーの歴史

サウンドデザイナーという言葉を辿ると、それは過去の演劇や舞台というところから始まる。 先史時代すでに、人類は演劇に音楽を使用することで、感情高め、物語の心情を演出し表現する文化があった。当時のこれらのものは宗教的な慣習として、癒しやコミュニケーションのため、に行われた。古代の日本における、音楽と舞による「神楽」と呼ばれる演劇もその一つであった。[1]

中世になり演劇では、「音響効果」という音楽を強化するたの存在が生まれ始めた。初期ではベルやホイッスル、ホーンなどの楽器を使い、効果音が舞台外で鳴り始めるようになり、徐々に当時の楽譜にも演奏楽器以外の、効果音のための記述等は存在するようになってくる。[2]

イタリアの作曲家であり楽器発明家のルイージ・ルッソロは、1913年頃に「イントナルモーリ」と呼ばれる機械を制作し、電車や爆弾などの自然音や人工音をシミュレートさせた。まさに世界で初めての「効果演出のためのマシン」であり、ある意味現代的な意味での初のサウンドデザイナーであった。 彼の論文「The Art of Noises」は劇場での抽象的な効果音の使用に関する最も初期の文書の1つであり、彼の死後、彼の機械は現実的な効果を生み出すために、より一般的な演劇の演奏に使われるようになる。

そして時代は近代に近づき、効果音は録音されたものになっていき、またそれを操る人「サウンドデザイナー」が仕事として生まれ始めた。 劇場において録音された音の最初の使用は、1890年にロンドン劇場で赤ちゃんの叫び声を鳴らす蓄音機だった。

出典

  1. ^ Brazell, Karen (1999). Traditional Japanese Theater. Columbia University Press. ISBN 0-231-10873-7 
  2. ^ Kaye, Deena; Lebrecht, James (1992). Sound and Music For The Theatre. Back Stage Books, an imprint of Watson-Guptill Publications. ISBN 0-8230-7664-4