ラジオ時報CM

ラジオ時報CM（ラジオじほうシーエム）とは、民放ラジオ局で正時の時報と絡めて流されるCM。

概要

殆どの場合、時報音の直前に「○○が×時をお知らせします」等の文言を用いたスポンサーのCMが挿入され、後の時報音と関連した構成を採る。

クォーツ時計の普及前には最も聴取率が高く、レートもステータスも高いCM枠の一つだったが、ステブレレス（シームレス）編成が多用される現在では、番組編成上の邪魔扱いされることもある。

県域放送で流れる、地元一流企業の伝統あるものが多くを占める一方、スジャータや聖教新聞、ヨドバシカメラ、ユニーグループ・ホールディングス（現・ユニー・ファミリーマートホールディングス）のように全国展開し、各局で同一のものが聞かれる場合もある。

また、特定の時刻のみに限定したものもあり、

• 「小さな宝くじで大きな夢を、宝くじが9時の時報をお知らせします」（平日9時、提供：全国自治宝くじ事務協議会、制作：ラジオNIKKEI、ナレーション：大橋照子）
• 百貨店の開店時刻のアナウンス「間もなく10時、○○デパート開店のお時間です」等(主に、栃木放送の東武百貨店平日10時)
• 小田急電鉄（平日10時、TOKYO FM。季節ごとに「あなたのx（春・夏・秋・冬）は、yですか」と内容が変わるが、「もうすぐ10時。小田急ロマンスカー、発車の時刻です。新宿から箱根まで、どうぞごゆっくり」、「今日、ロマンスカーで」のナレーションは固定　曲は『ロマンスをもう一度』）
• 餃子の王将（正午、KBS京都ラジオで土・日曜を除いて放送。王将フードサービス 通常の「ポーン」に代わり、餃子を焼く際の「ジュー」の音になる）
• 山崎製パン（平日14時、ニッポン放送。社員や首都圏にある製造工場の従業員がお勧め商品の紹介と「ヤマザキパンが2時をお知らせします」と告げる。90年代頃には、JFN系で同社の時報が流れていた。）
• 大須ういろ（15時、CBCラジオと東海ラジオが同時に流す。1990年代までFM AICHIも参加していた。時報音→「わーい、3時だ。大須ういろの時間だ」のメッセージの後にCM）
• アートコーポレーション（日曜15時、ラジオ関西。通常の「ポーン」に代わり、女性の声で「ゼロ、イチ、ニ、サーン」と流れる）
• 十六茶（16時、アサヒ飲料。拡販キャンペーン時には大量出稿され、16時に限らず出現する。各種バージョンあり）
• イエローハット時報を行う時刻を使った駄洒落仕様の時報。（TOKYO FMを含むJFN系全局にて平日17時～19時頃放送）
• ヨドバシカメラ JFN系で平日午後8時、10時、翌午前0時、2時。同社のネットショップ、ヨドハシ.com名義で配送料無料や発売日に配達といったサービスを紹介した後｢ヨドハシ.comが〇時をお知らせします｣で締める。
• ミサワホーム JFN系で土曜日は14時から3時まで、日曜日は14時から各局の放送休止時間まで。
  • 土曜日曜、週ごとの入れ替わりで朝から夜まで丸一日時報を流すことがあった。その為土曜日の午後から流れると一日半以上流れていたことになる。
• 日野自動車 JFN系で土曜日(ミサワホームと入れ替わる場合は日曜日)の午前中〜午後1時に放送される。
• FCAジャパン(アルファロメオ・アバルト・Jeep) JFN系で土曜日の午後2時～翌午前3時(ミサワホームと入れ替わる場合は日曜日午後2時～各局放送休止まで)に放送される。
• 越年番組『ゆく年くる年』中に流されていた、銀座和光時計台のチャイム（元日0時、1年に1回のみ、セイコーホールディングス）
• 2009年8月の衆議院総選挙運動期間中は、「民主党」の時報CMがFM局から流れた。当時党首だった鳩山由紀夫が「民主党の鳩山が○○時をお知らせします」と告げていた。

等が挙げられる。

さらに、正時ではないが、東海漬物の「きゅうりのキューちゃん」が9時9分を知らせる時報CMを東海ラジオで不定期に流している。正時ではないので時報音はないが、時間が来るとパーソナリティーのトークの途中でもCMの放送が始まる。またJFN系の平日21時には、正時の時報CMを流している。