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『クローバー』は、稚野鳥子による日本の漫画作品。1997年、『ぶ〜け』(集英社)にて連載が開始された。その後『Cookie』(同)、『コーラス』(同)に移って連載。単行本は同社のマーガレットコミックスから全24巻が刊行されている。
『Cocohana』(同)2012年8月号(同年6月28日発売)より、新シリーズ『クローバー trèfle』を連載中である。
ホテル会社勤務のOL沙耶(さや)を中心に、恋愛、家族、仕事など様々な問題を扱っている。
2014年3月、映画化が決定し、同年11月1日に公開された[1]。
連載情報
- 『ぶ〜け』1997年2月号 - 2000年3月号
- 『Cookie』2000年8月号 - 2004年10月号、約1年間休載、2005年11月号で復帰、2006年1月号
- 『コーラス』2006年12月号 - 2010年6月号、不定期連載
番外編
- リトル・クローバー
- 沙耶の妹・あゆを主人公とした番外編。
- 『Cookie』1999年Vol.1、9巻収録
- 『Cookie』2000年7月号、10巻収録
- 『Cookie』2002年11月号・12月号、15巻収録
- 『コーラス』2007年9月号、20巻収録
- green green green
- 柘植暁の弟・翠を主人公とした番外編。
- 『コーラス』2006年6月号・8月号、18巻収録
あらすじ
ホテル東洋に勤務する鈴木沙耶は、ドジで恋愛経験も浅いOL。そんな彼女の上司となったのは、美形だが、厳格なエリート社員・柘植暁。沙耶はミスの連続でいつも柘植に叱られてばかり。そんなある日、いきなり柘植から交際を申し込まれる。
登場人物
- 鈴木 沙耶(すずき さや)
- 本作の主人公。ホテル東洋勤務。青山学院女子短期大学卒業後、ホテル東洋に入社。入社後、総務部広報課に配属される。中学生時代の初恋を引きずっていたが、上司の柘植と恋愛のリハビリ後、恋愛関係になる。その後、秘書課秘書室に異動。ドジが多く、いつも柘植に叱られている。
- 身長164cmであり、秘書室では背が高い珍しい存在(沙耶が異動するまでの秘書室の女性の身長は全員160cm以下)。
- 二卵性の双子の兄(央太)と妹(あゆこ)の3人兄弟の長女。
- 柘植 暁(つげ すすむ)
- 沙耶の上司。現在は婚約者である。早稲田大学卒業後、新入社員ながらホテル東洋の本社に配属されるエリート。埼玉県に実家があり、現在は目黒のマンションで一人暮らし。BMWの車を持っている。厳格かつ冷徹で、いつも沙耶を叱っているが、根は優しく、徐々に彼女に惹かれていく。
- 沙耶と出会った頃は、総務部広報課で働いていたが、その後ハワイへの転勤があり、現在は社長の息子の第一秘書をしている。
- 視力が悪く、常にメガネを着用。兄(大)と弟(翠)妹の4人兄弟の次男。
- 谷上 一葉(やがみ かずよ)
- 沙耶の同期。4年制大学を卒業しているため、沙耶より2歳年上。ホテル東洋広報課勤務。
- 不倫相手と別れ、その後同じ会社の合田光成と付き合うようになる。うまくいっていたように見えたが、すれ違いにより別れることになる。破局後は、同じ広報課に勤める城島と結婚。ハワイにて結婚式をする。しかし、城島の浮気相手が妊娠したことにより、離婚することになる。
- 仕事ができ、上司、後輩からの信頼が厚い。
- 松沢 里李香(まつざわ りりか)
- 沙耶の同期。いい男をゲットするために、コネを最大限に活用して入社。元総務部総務課勤務。会社の受付をしていた。
- 央太と付き合っていたが、彼の度重なる浮気により、自分も浮気をすることを決意。浮気相手に同じ会社の既婚者である村岡を選ぶ。村岡がアラスカに転勤の際、自身も退社して同行する。村岡との子供を妊娠し、出産する。しかし村岡に妻との離婚の意思がないため、現在は実家の団地で両親と同居している。
- 樋野 杳生(ひの はるき)
- 沙耶の中学時代の同級生で、初恋の君の双子の兄(実際は従兄弟)。央太の友達。二世俳優。樋野 ハルキの名で活動している。
書誌情報
- 稚野鳥子 『クローバー』 〈集英社・マーガレットコミックス〉、全24巻
- 1997年7月25日発売、ISBN 4-08-848687-0
- 1997年12月17日発売、ISBN 4-08-848753-2
- 1998年6月25日発売、ISBN 4-08-848828-8
- 1998年9月25日発売、ISBN 4-08-848867-9
- 1999年3月25日発売、ISBN 4-08-847046-X
- 1999年8月25日発売、ISBN 4-08-847111-3
- 2000年1月25日発売、ISBN 4-08-847175-X
- 2000年5月25日発売、ISBN 4-08-847230-6
- 2000年11月24日発売、ISBN 4-08-847312-4
- 2001年4月25日発売、ISBN 4-08-847370-1
- 2001年11月22日発売、ISBN 4-08-847449-X
- 2002年3月25日発売、ISBN 4-08-847490-2
- 2002年7月25日発売、ISBN 4-08-847535-6
- 2002年12月14日発売、ISBN 4-08-847587-9
- 2003年3月25日発売、ISBN 4-08-847618-2
- 2004年7月23日発売、ISBN 4-08-847768-5
- 2006年1月25日発売、ISBN 4-08-846028-6
- 2007年5月25日発売、ISBN 978-4-08-846177-9
- 2007年9月25日発売、ISBN 978-4-08-846219-6
- 2008年5月23日発売、ISBN 978-4-08-846301-8
- 2008年12月25日発売、ISBN 978-4-08-846373-5
- 2009年8月25日発売、ISBN 978-4-08-846439-8
- 2010年4月23日発売、ISBN 978-4-08-846521-0
- 2011年1月25日発売、ISBN 978-4-08-846616-3
- 集英社文庫 ― コミック版『クローバー』全13巻
- 稚野鳥子 『クローバー trèfle』 〈集英社・マーガレットコミックス〉、既刊6巻(2015年12月現在)
- 2013年1月25日発売、ISBN 978-4-08-846885-3
- 2013年10月25日発売、ISBN 978-4-08-845119-0
- 2014年3月25日発売、ISBN 978-4-08-845187-9
- 2014年10月24日発売、ISBN 978-4-08-845245-6
- 2014年11月25日発売、ISBN 978-4-08-845307-1
- 2015年12月25日発売、ISBN 978-4-08-845505-1
単行本同時収録
- ストロベリー・タイム
- 『ぶーけ』1997年1月号掲載、『クローバー』1巻収録
- 「天国の花」番外編
- SUGAR BABY
- 『Cookie』2004年12月号掲載、『クローバー』17巻収録
映画
クローバー | |
---|---|
監督 | 古澤健 |
脚本 | 浅野妙子 |
原作 | 稚野鳥子 |
製作総指揮 | 平野隆 |
出演者 |
武井咲 大倉忠義 永山絢斗 夏菜 上地雄輔 |
音楽 | 山下康介 |
主題歌 | 関ジャニ∞「CloveR」 |
製作会社 | ファインエンターテイメント |
配給 | 東宝 |
公開 | 2014年11月1日 |
上映時間 | 120分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 9.3億円[2] |
2014年11月1日公開された日本映画。主演は武井咲。
キャスト
- 鈴木沙耶 - 武井咲
- 柘植暁 - 大倉忠義
- 樋野ハルキ - 永山絢斗
- 筒井栞 - 夏菜
- 筒井義道 - 上地雄輔
- 谷上一葉 - 木南晴夏
- 松沢里李香 - 水沢エレナ
- 松下課長 - 西村雅彦
- 如月桜子 - 光浦靖子
- 合田光成 - 村上健志(フルーツポンチ)
- 柏原るみ - 今野杏南
- 上田かおる - 内藤理沙
- 田崎 - 鈴木拓(ドランクドラゴン)
- 占い師 - 柴田理恵
- 小松社長 - 宍戸開
スタッフ
- 原作 - 稚野鳥子「クローバー」
- 監督 - 古澤健
- 脚本 - 浅野妙子
- 音楽 - 山下康介
- 主題歌 - 関ジャニ∞「CloveR」(INFINITY RECORDS)
- 挿入歌 - JUJU「Some Day My Prince Will Come(いつか王子様が)」「When You Wish upon a Star(星に願いを)」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
- 企画プロデュース - 平野隆
- 配給 - 東宝
- 制作プロダクション - ファインエンターテイメント
- 製作 - 「クローバー」製作委員会(TBSテレビ、東宝、電通、WOWOW、ファインエンターテイメント、CBCテレビ、オスカープロモーション、ジェイ・ストーム、毎日放送、TCエンタテインメント、北海道放送、RKB毎日放送)
テレビ放送
2016年3月9日の26:08(3月10日2:08)に、TBSで地上波初放送された[3]。
脚注
- ^ 毎日新聞デジタル (2014年3月13日). “武井咲:人気マンガ「クローバー」実写化で主演 ツンデレ上司に大倉忠義”. 2014年3月13日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2015年3月下旬号、90P。
- ^ 「TVステーション」(ダイヤモンド社)関東版2016年5号 66頁
外部リンク
- Cocohana | clover特設サイト
- Cocohana | 連載作品 クローバー trèfleトレフル
- クローバートレフル (clovershueisha) - Facebook
- 映画『クローバー』公式サイト
- 映画『クローバー』公式 (@clover_movie) - X(旧Twitter)