「伝統文法」の版間の差分

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'''伝統文法'''(でんとうぶんぽう)は、元々[[ギリシア語]]や[[ラテン語]]を[[研究]]するなかで生まれた[[文法]]である。[[格変化]]などを特徴とし、[[ヨーロッパ諸国]]が自国語の文法を整備していくなかで、ギリシア語やラテン語以外のヨーロッパ各国の[[言語]]に当てはめられた。しかし、[[インド・ヨーロッパ語族]]に属さない言語に当てはめるには限界があるという考えもある。
'''伝統文法'''(でんとうぶんぽう)は、元々[[ギリシア語]]や[[ラテン語]]を[[研究]]するなかで生まれた[[文法]]である。[[格変化]]などを特徴とし、[[ヨーロッパ諸国]]が自国語の文法を整備していくなかで、ギリシア語やラテン語以外のヨーロッパ各国の[[言語]]に当てはめられた。しかし、[[インド・ヨーロッパ語族]]に属さない言語に当てはめるには限界があるという考えもある。


[[構造主義文法]]や[[生成文法]]と区別する意味合いで伝統文法と呼ばれる。
近現代の[[言語学]]で主流な[[構造主義文法]]や[[生成文法]]と区別する意味合いで伝統文法と呼ばれる。


伝統文法は[[学校教育]]の中で伝統的に用いられてきたので[[学校文法]]とも呼ばれる。生成文法は一般的な[[学]]の[[学習]]にそれほど有効ではないので、現在でも伝統文法が用いられている。
伝統文法は[[学校教育]]の中で伝統的に用いられてきたので[[学校文法]]とも呼ばれる。いわゆる国教育では、現在でも伝統文法が用いられていることが多い


[[アラビア語]]、[[サンスクリット]]、[[中国語]]においても各地で文法の研究は行われた。
[[アラビア語]]、[[サンスクリット]]、[[中国語]]においても各地で文法の研究は行われた。

2016年2月22日 (月) 06:31時点における版

伝統文法(でんとうぶんぽう)は、元々ギリシア語ラテン語研究するなかで生まれた文法である。格変化などを特徴とし、ヨーロッパ諸国が自国語の文法を整備していくなかで、ギリシア語やラテン語以外のヨーロッパ各国の言語に当てはめられた。しかし、インド・ヨーロッパ語族に属さない言語に当てはめるには限界があるという考えもある。

近現代の言語学で主流な構造主義文法生成文法と区別する意味合いで伝統文法と呼ばれる。

伝統文法は学校教育の中で伝統的に用いられてきたので学校文法とも呼ばれる。いわゆる国語教育では、現在でも伝統文法が用いられていることが多い。

アラビア語サンスクリット中国語においても各地で文法の研究は行われた。

関連項目