「メシチレン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
m編集の要約なし
40行目: 40行目:
[[Category:アルキルベンゼン]]
[[Category:アルキルベンゼン]]
[[Category:溶媒]]
[[Category:溶媒]]
[[Category:第2石油]]
[[Category:第4類危険物]]
[[Category:第2石油類]]
{{chem-stub}}
{{chem-stub}}

2015年12月7日 (月) 12:20時点における版

メシチレン
構造式 メシチレン分子模型
IUPAC名メシチレン(許容慣用名)
1,3,5-トリメチルベンゼン
分子式C9H12
分子量120.2
CAS登録番号108-67-8
形状液体
密度0.86 g/cm3, 液体
相対蒸気密度4.1(空気 = 1)
融点−45 °C
沸点165 °C
SMILESC1C(C)=CC(C)=CC(C)=C1
出典国際化学物質安全性カード

メシチレン (mesitylene) は芳香族炭化水素の一種である。化学式は C9H12IUPAC系統名1,3,5-トリメチルベンゼン (1,3,5-trimethylbenzene) であり、ベンゼン環の3個の水素がメチル基で置き換わった構造を持っている。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[1]

メシチレンは硫酸存在下でのアセトン蒸留[2]、もしくは硫酸中でのプロピンの三量化によって合成される。いずれの場合も硫酸は触媒として働いている。

メシチレンは高沸点溶媒として広く用いられている。

刺激性が強く、可燃性である。

エレクトロニクスの分野では、その溶解度の高さから半導体ウェハーの写像形成の際のエッチング液として用いられている。

メシチル基

メシチレンの芳香環から水素を1個取り除いた1価の基 (-C6H2(CH3)3-2,4,6) をメシチル基 (mesityl group) と呼び、立体障害を持つ置換基として用いられる。

位置異性体

メシチレンの位置異性体にあたるトリメチルベンゼンのうち、1,2,3-トリメチルベンゼンにはヘミメリテン (hemimellitene)、1,2,4-トリメチルベンゼンにはプソイドクメンあるいはシュードクメン (pseudocumene) という慣用名がある。

関連項目

参考文献

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  2. ^ Adams, R.; Hufferd, R. W. Org. Synth., Coll. Vol. 1, p. 341 (1941); Vol. 2, p.41 (1922). オンライン版