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極限的な体験を経て生き残った人であるが、ユーモアとウィットを愛する快活な人柄であった。学会出席関連などでたびたび日本にも訪れていた。 |
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* 『[[夜と霧 (文学)|夜と霧]]』 [[霜山徳爾]]訳(初版1956年)/[[池田香代子]]訳(新訳版 2002年)、各・[[みすず書房]] |
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* 『死と愛』 霜山徳爾訳、ISBN 4622006022、 |
* 『死と愛』 霜山徳爾訳(初版1957年)、ISBN 4622006022、みずず書房 |
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* 『時代精神の病理学』 [[宮本忠雄]]訳 ISBN 462208001X |
* 『時代精神の病理学』 [[宮本忠雄]]訳 ISBN 462208001X、※以下5冊は新版で、みすず書房〈フランクル・セレクション〉、2002年 |
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* 『精神医学的人間像』 宮本忠雄、[[小田晋]]訳 ISBN 4622080028 |
* 『精神医学的人間像』 宮本忠雄、[[小田晋]]訳 ISBN 4622080028 |
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* 『識られざる神』 [[佐野利勝]]、[[木村敏]]訳 ISBN 4622080036 |
* 『識られざる神』 [[佐野利勝]]、[[木村敏]]訳 ISBN 4622080036 |
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* 『神経症Ⅰ』 宮本忠雄、小田晋訳 ISBN 4622080044 |
* 『神経症Ⅰ』 宮本忠雄、小田晋訳 ISBN 4622080044 |
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* 『神経症Ⅱ』 霜山徳爾訳 ISBN 4622080052 |
* 『神経症Ⅱ』 霜山徳爾訳 ISBN 4622080052。初刊は1960年代に「フランクル著作集」 |
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* 『それでも人生にイエスと言う』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393363604。※以下9冊は[[春秋社]] |
* 『それでも人生にイエスと言う』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393363604。※以下9冊は[[春秋社]]、1993年~2004年(8冊刊) |
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* 『宿命を超えて、自己を越えて』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393364163 |
* 『宿命を超えて、自己を越えて』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393364163 |
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* 『「生きる意味」を求めて』 諸富祥彦監訳、上嶋洋一・松岡世利子訳 ISBN 4393364198 |
* 『「生きる意味」を求めて』 諸富祥彦監訳、上嶋洋一・松岡世利子訳 ISBN 4393364198 |
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* 『制約されざる人間』 山田邦男監訳 ISBN 439336418X |
* 『制約されざる人間』 山田邦男監訳 ISBN 439336418X |
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* 『意味への意思』 山田邦男監訳 ISBN 4393364201 |
* 『意味への意思』 山田邦男監訳 ISBN 4393364201 |
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* 『意味による癒し ロゴセラピー』 山田邦男監訳 ISBN 4393364694 |
* 『意味による癒し ロゴセラピー』 山田邦男監訳 ISBN 4393364694 |
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* 『苦悩する人間』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393364732 |
* 『苦悩する人間』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393364732 |
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* 『フランクル[[回想録]] |
* 『フランクル[[回想録]]-20世紀を生きて』 山田邦男訳、1998年、新装版2011年 ISBN 4393365194 (証言による回想記) |
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* 『人間とは何か 実存的精神療法』 山田邦男監訳、岡本哲雄・雨宮徹・今井伸和訳、2011年 (「死と愛」増補改訂版) |
* 『人間とは何か 実存的精神療法』 山田邦男監訳、岡本哲雄・雨宮徹・今井伸和訳、2011年 (「死と愛」増補改訂版) |
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* 『絶望から希望を導くために <small>ロゴセラピーの思想と実践</small>』 広岡義之訳、[[青土社]]、2015年 ISBN 4791768833 |
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* 『生きがい喪失の悩み <small>現代の精神療法</small>』 中村友太郎訳、エンデルレ書店、1982年(講演集、巻末に詳細な書誌)/[[講談社学術文庫]](改訂版)、2014年 |
* 『生きがい喪失の悩み <small>現代の精神療法</small>』 中村友太郎訳、エンデルレ書店、1982年(講演集、巻末に詳細な書誌)/[[講談社学術文庫]](改訂版)、2014年 |
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* 『 |
* 『意味への意志 ロゴセラピイの基礎と適用』 大沢博訳、ブレーン出版、1979年 |
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* 『現代人の病 心理療法と実存哲学』 高島博・長沢順治訳、丸善、1980年 |
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* 『苦悩の存在論 ニヒリズムの根本問題』 真行寺功訳、新泉社、新版1998年 ISBN 4787797220 |
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== 研究・関連書 == |
== 研究・関連書 == |
2015年11月8日 (日) 00:25時点における版
Viktor Frankl ヴィクトール・フランクル | |
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生誕 |
1905年3月26日 オーストリア ウィーン レオポルトシュタット |
死没 |
1997年9月2日 (92歳) オーストリア ウィーン |
国籍 | オーストリア |
職業 | 精神科医、心理学者 |
ヴィクトール・エミール・フランクル(Viktor Emil Frankl、1905年3月26日 - 1997年9月2日)は、オーストリアの精神科医、心理学者。著作は多数あり日本語訳も多く重版されており、特に『夜と霧』で知られる。
来歴
1905年にウィーンに生まれる。ウィーン大学在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。
ウィーン大学医学部精神科教授、ウィーン市立病院神経科部長を兼任する。「第三ウィーン学派」として、また独自の「実存分析」を唱え、ドイツ語圏では元々知られていた。フランクルの理論にはマックス・シェーラーの影響が濃く、マルティン・ハイデッガーの体系を汲む。精神科医として有名であるが、脳外科医としての腕前も一級であった。
1933年から、ウィーンの精神病院で女性の自殺患者部門の責任者を務めていたが、ナチスによる1938年のドイツのオーストリア併合で、ユダヤ人がドイツ人を治療することが禁じられ、任を解かれた。1941年12月に結婚したが、その9ヶ月後に家族と共に強制収容所のテレージエンシュタットに収容され、父はここで死亡し、母と妻は別の収容所に移されて死亡した。フランクルは1944年10月にアウシュビッツに送られたが、3日後にテュルクハイムに移送され、1945年4月にアメリカ軍により解放された。その後1946年にウィーンの神経科病院に呼ばれ、1971年まで勤務した。1947年に再婚している。
強制収容所での体験をもとに著した『夜と霧』は、日本語を含め17カ国語に翻訳され、60年以上にわたって読み継がれている。発行部数は、(20世紀内の)英語版だけでも累計900万部に及び、1991年のアメリカ国会図書館の調査で「私の人生に最も影響を与えた本」のベストテンに入ったという[1]。他に読売新聞による2000年の「読者の選ぶ21世紀に伝えるあの一冊」のアンケート調査で、翻訳ドキュメント部門第3位となったとされる。
よく誤解されるが、フランクルのロゴセラピーは収容所体験を基に考え出されたものではなく、収容される時点ですでにその理論はほぼ完成されており、はからずも収容所体験が理論の正当性を検証することとなった[2]。
極限的な体験を経て生き残った人であるが、ユーモアとウィットを愛する快活な人柄であった。学会出席関連などでたびたび日本にも訪れていた。
著作(日本語訳)
- 『夜と霧』 霜山徳爾訳(初版1956年)/池田香代子訳(新訳版 2002年)、各・みすず書房
- 『死と愛』 霜山徳爾訳(初版1957年)、ISBN 4622006022、みずず書房
- 『時代精神の病理学』 宮本忠雄訳 ISBN 462208001X、※以下5冊は新版で、みすず書房〈フランクル・セレクション〉、2002年
- 『精神医学的人間像』 宮本忠雄、小田晋訳 ISBN 4622080028
- 『識られざる神』 佐野利勝、木村敏訳 ISBN 4622080036
- 『神経症Ⅰ』 宮本忠雄、小田晋訳 ISBN 4622080044
- 『神経症Ⅱ』 霜山徳爾訳 ISBN 4622080052。初刊は1960年代に「フランクル著作集」
- 『それでも人生にイエスと言う』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393363604。※以下9冊は春秋社、1993年~2004年(8冊刊)
- 『宿命を超えて、自己を越えて』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393364163
- 『「生きる意味」を求めて』 諸富祥彦監訳、上嶋洋一・松岡世利子訳 ISBN 4393364198
- 『制約されざる人間』 山田邦男監訳 ISBN 439336418X
- 『意味への意思』 山田邦男監訳 ISBN 4393364201
- 『意味による癒し ロゴセラピー』 山田邦男監訳 ISBN 4393364694
- 『苦悩する人間』 山田邦男、松田美佳訳 ISBN 4393364732
- 『フランクル回想録-20世紀を生きて』 山田邦男訳、1998年、新装版2011年 ISBN 4393365194 (証言による回想記)
- 『人間とは何か 実存的精神療法』 山田邦男監訳、岡本哲雄・雨宮徹・今井伸和訳、2011年 (「死と愛」増補改訂版)
- 『絶望から希望を導くために ロゴセラピーの思想と実践』 広岡義之訳、青土社、2015年 ISBN 4791768833
- 『生きがい喪失の悩み 現代の精神療法』 中村友太郎訳、エンデルレ書店、1982年(講演集、巻末に詳細な書誌)/講談社学術文庫(改訂版)、2014年
- 『意味への意志 ロゴセラピイの基礎と適用』 大沢博訳、ブレーン出版、1979年
- 『現代人の病 心理療法と実存哲学』 高島博・長沢順治訳、丸善、1980年
- 『苦悩の存在論 ニヒリズムの根本問題』 真行寺功訳、新泉社、新版1998年 ISBN 4787797220
研究・関連書
- 『人生があなたを待っている 夜と霧を越えて』(全2巻、赤坂桃子訳、みすず書房、2006年)
- 著者ハドン・クリングバーグ・ジュニアは、アメリカの臨床心理学者
- 『人生の意味と神 信仰をめぐる対話』(芝田豊彦・広岡義之訳、新教出版社、2014年)
- フランクルとユダヤ教神学者ピンハス・ラピーデとの対話
- 『現代思想 imago 総特集ヴィクトール・E・フランクル それでも人生にイエスと言うために』(青土社、2013年3月)
- 諸富祥彦 『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 (ベストセラーズ〈ワニ文庫〉、2013年)
- 諸富祥彦訳著 『『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉』 (コスモス・ライブラリー、2012年)
- 諸富祥彦 『生きる意味 ビクトール・フランクル22の言葉』 (ベストセラーズ、2010年)
- 諸富祥彦 『どんな時も、人生に“YES”と言う フランクル心理学の絶対的人生肯定法』 (大和出版、1999年)
- 改題 『どんな時も、人生には意味がある フランクル心理学のメッセージ』(PHP文庫、2006年)
- 諸富祥彦 『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(コスモスライブラリー、1997年)
- 山田邦男編 『フランクルを学ぶ人のために』(世界思想社、2002年)
- 山田邦男 『生きる意味への問い―V・E・フランクルをめぐって』(佼成出版社、1999年)
- 山田邦男 『苦しみの中でこそ、あなたは輝く フランクル人生論』(PHPエディターズ・グループ、2009年)
- 山田邦男 『フランクルとの〈対話〉 苦境を生きる哲学』(春秋社、2013年)
- 斉藤啓一 『フランクルに学ぶ』(日本教文社、2000年)
- 宮地正卓 『運命・自由・愛―フランクルの生きる意味随想』(中央法規出版、2002年)
- 広岡義之 『フランクル教育学への招待』(風間書房、2008年)
- 北杜夫 『夜と霧の隅で』 (新潮文庫)ほか。第43回(昭和35年)芥川賞受賞作品