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=== 『ピーター・パン』 ===
=== 『ピーター・パン』 ===
海賊の船長。かつて左手をピーターパンに切り落とされてワニに食べさせられたことがあり、その復讐をしようとたくらんでいる。そのため本作の時点でもう何か月も海に出ていないらしく、部下たちからはそのことで不満を持たれている。
海賊の船長。かつて左手をピーターパンに切り落とされてワニに食べさせられたことがあり、その復讐をしようとんでいる。そのため本作の時点でもう何か月も海に出ていないらしく、部下たちからはそのことで不満を持たれている。
目的を達成するためなら女性の心を利用することも厭わない卑怯な人物。また、海賊生活を否定する歌を歌った部下を銃で狙撃するなど冷酷な面もある。一方で臆病者であり、自分を食べようと追い回してくるワニをスミーに追い返してもらっている。
目的を達成するためなら女性の心を利用することも厭わない卑怯な人物。また、海賊生活を否定する歌を歌った部下を銃で狙撃するなど冷酷な面もある。一方で臆病者であり、自分を食べようと追い回してくるワニをスミーに追い返してもらっている。
「約束は破らない男」を自負しており、ティンクと「ピーターには指一本、フック一本触れない」と約束した後、時限爆弾をピーターに送りつけ、文字通り指(フック)一本触れずにピーターを殺害しようとする。
「約束は破らない男」を自負しており、ティンクと「ピーターには指一本、フック一本触れない」と約束した後、時限爆弾をピーターに送りつけ、文字通り指(フック)一本触れずにピーターを殺害しようとする。
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*ひげの形がへの字を逆にしたような形(いわゆるカイゼル髭)をしている。
*ひげの形がへの字を逆にしたような形(いわゆるカイゼル髭)をしている。

*左手を食べたワニには目覚まし時計を呑み込ませているため、針の音でその接近が判るが、フックはその音でもトラウマを刺激されて恐慌状態となる。これは、このワニが時間の象徴であり、フックがワニに追い回されるのは、時間に追われる大人というモチーフとなっており、「大人になりたくない子供」の象徴であるピーター・パンと対極を成している。


=== 『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 ===
=== 『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 ===

2015年9月10日 (木) 15:41時点における版

Template:Cleanup フック船長(Captain Hook)は、ジェームス・マシュー・バリー戯曲ピーター・パン』に出てくる登場人物。

概要

本名はジェームズ・フック。 ピーター・パンの宿敵の海賊で、紳士的な態度をしている。片手がフックのような義手になっており、付け替え式になっている。黒髪と黒ひげをしている。

スパーキー・アンダーソンはその影響で、Captain Hookというニックネームを持つ。

サイレント映画版

ディズニー版

フック船長
Captain Hook (James Bartholomew Hook)
初登場 ピーター・パン
原語版声優 ハンス・コンリード(第1作)
コーリー・バートン(第2作)
トム・ヒドルストン(青年時代)
日本語版声優 江原正士(第1作(ポニー版))
大塚周夫(第1作(ブエナ・ビスタ、TBS版))
内田直哉(第2作、青年時代)
詳細情報
種族 人間
性別
テンプレートを表示

ディズニー・ヴィランズの一人。

原作では右手がフックだが、本作では左手がフックとなっている。黄色のラインの付いた赤いコートと薄いピンクの服、首元にスカーフ、袖にフリルのついた白いブラウス、葡萄色のズボンと羽根帽子、白く長い靴下、黒い靴を着用している。

武器はレイピアであるが、時折左手のフックを武器として使っている場面もみられる。

一般には「ジェームズ・フック」と言う本名が知られているが、ディズニー版においては「ジェームズ・バーソロミュー・フック」というフルネームを持つ事が明らかになっている。(ちなみに、バーソロミューはバーソロミュー・ロバーツの名前から取ったものかと思われる)


『ピーター・パン』

海賊の船長。かつて左手をピーター・パンに切り落とされてワニに食べさせられたことがあり、その復讐をしようと企んでいる。そのため本作の時点でもう何か月も海に出ていないらしく、部下たちからはそのことで不満を持たれている。 目的を達成するためなら女性の心を利用することも厭わない卑怯な人物。また、海賊生活を否定する歌を歌った部下を銃で狙撃するなど冷酷な面もある。一方で臆病者であり、自分を食べようと追い回してくるワニをスミーに追い返してもらっている。 「約束は破らない男」を自負しており、ティンクと「ピーターには指一本、フック一本触れない」と約束した後、時限爆弾をピーターに送りつけ、文字通り指(フック)一本触れずにピーターを殺害しようとする。 切り落とされた左手は鉤になっている。ちなみにこの鉤は着脱可能で、鉤の代わりにナイフや栓抜きを装着することもできる。 最後にはピーターとの戦闘に負け、自分はか弱いおサカナちゃん(ブエナ・ビスタ版ではタコ。ちなみに原語ではcodfish(「タラ」の意))だと叫ばされている。

  • 帽子についている羽の色は白に近い紫色。
  • ひげの形がへの字を逆にしたような形(いわゆるカイゼル髭)をしている。
  • 左手を食べたワニには目覚まし時計を呑み込ませているため、針の音でその接近が判るが、フックはその音でもトラウマを刺激されて恐慌状態となる。これは、このワニが時間の象徴であり、フックがワニに追い回されるのは、時間に追われる大人というモチーフとなっており、「大人になりたくない子供」の象徴であるピーター・パンと対極を成している。

『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』

本作ではピーターに自らの宝物を奪われ、それを取り返すためにピーターと戦っている。が、戦闘中にティンカーベルの粉の力で海賊船を飛ばされ、ネバーランドから追放されてしまう。その後ロンドンのウェンディの家に襲来し、ウェンディと間違えてジェーンを誘拐していった。 本作で彼の母親の顔写真が登場するが、見事に彼そっくりである。

  • 本作ではワニは登場しないが、代わりにタコに味を占められてしまった。(ワニがいなくなった経緯については言及されていない。)


『ティンカーベルとネバーランドの海賊船』

海賊船ジョリー・ロジャー号の船長になる前の、青年時代の姿が描かれている(現在多く知られている姿の20年前)。この時代では比較的小型な海賊船で航海をしており、彼を含めて乗組員は6人だった。 胸元にフリルの付いたシャツに赤紫色のジレ、大きなバックルの付いたベルトに裾の破れた灰色のズボン、灰色と赤色のボーダーの靴下、バックル付きの革靴を着用している。 ネバーランドからメインランド(こちらの世界)まで船で飛んで行く事を目標としており、妖精ザリーナの持つ才能を見抜くと自らの目的達成のため彼女を船の船長に仕立てあげ、彼自身はキャビンボーイとなり彼女に仕える。 普通の人間には鈴の音のように聞こえる妖精の言葉が理解できるため、作中ではザリーナの言葉を他の乗組員へ伝える役割を果たす。 チクタクワニとはこの時代から因縁があった模様。 彼がスミーと出会ったのもこの時代。

  • 現在よく知られている姿で羽織っている赤色のロングコートと、駝鳥の羽根の付いた羽根帽子によく似たデザインの帽子を所持しているが、これが現在の姿で身に付けている物と同一の物なのかは不明。(デザインに若干の違いがあるため)
  • 原作と同じくイートン校出身だが、現在も母親がいる彼が何故ネバーランドに来たのかは明らかになっていない。

Burbank Films版

ネバーランドに住んでいる海賊の船長。

  • 服装は、黄色の線の入った赤いジャケットと、黄色いフリル、紫色の服と、赤紫のズボン、紫色の長いくつした、黒い靴を持っている。ワニを見たり、時計の音を聞くと怯えてしまう。帽子についている羽の色は紫色である。全体的にデフォルメ化された体格をしている。

ビデオ絵本版

服装は、黄色の線の入った青いジャケットと、白いフリル、赤い服と、薄い青のズボン、茶色の長靴(ブーツ)を持っている。

世界名作劇場版

海賊船の船長で、ピーターパンの宿敵。かつてピーターパンとの戦いの最中に海に落ちた際、ワニに右手を食べられてしまった。それ以来ワニが最大の弱点で、ワニの時計の音を聞くだけで取り乱してしまう。残酷な性格で手下たちからも恐れられているが、身だしなみにうるさく綺麗好き。他にも海賊になりたい、といって自分の元を訪ねてきたジョンをテストして一時は入船を許すという一面も持っている。一番尊敬する人物は7歳の時に亡くした母親で、形見の懐中時計を寝室の宝箱にしまっている(蓋の裏には親愛なる息子へ贈る言葉が彫られている)。ちなみに2番目がチャールズ2世。服装は、表が黒で裏が赤のマントと、白いフリルカットラス、黄色の線の入った緑色の服、白いナフキン、黒いズボン、白く長いくつした、黒い靴を持っている。灰色の髪をしている。23話でピーター・パン達に負けて姿を消したが、26話で再登場した。

Peter Pan and the Pirates版

黒い服と、紫の手袋を持っている。白い髪をしている。

  • これもディズニーアニメからクレームを受けるおそれがあったための配慮である。

小学館版

黒い服と髪、白いフリルを持っている。金色の義手をしている。

スーパー・アニメファンタジー版

世界名作ファンタジー版

世界名作アニメ絵本版

スティーヴン・スピルバーグ版

映画 『フック』(1991年、アメリカ映画)ではピーターへの復讐のため、大人になった彼の子供をさらい、自分の子にしようと目論む悪役として登場。終盤にて時計になったワニに食べられてしまった。ディズニー版と同じ姿をしているが、全体的にアレンジされている。

  • ディズニーアニメ版同様、左手が義手になっていて、取り外しが可能である。

ユニバーサル・ピクチャーズ版

映画 『ピーター・パン』(2003年、米・英・豪合作映画)でも紳士的な態度をしている。

ニック・ウィリング版

テレビ映画 『ネバーランド』(2011年、アメリカ)では、ピーター・パン達の養親として登場。

演じた役者・声優