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'''フランソワ=ピエール=ゴンティエ・メーヌ・ド・ビラン'''('''François Pierre Gontier Maine de Biran'''、[[1766年]][[11月29日]] - [[1824年]][[7月20日]])は、[[フランス]]の[[哲学者]]、[[政治家]]。単純に「メーヌ・ド・ビラン」として知られる。
'''フランソワ=ピエール=ゴンティエ・メーヌ・ド・ビラン'''('''François Pierre Gontier Maine de Biran'''、[[1766年]][[11月29日]] - [[1824年]][[7月20日]])は、[[フランス]]の[[哲学者]]、[[政治家]]。一般に「メーヌ・ド・ビラン」として知られる。


== 人物 ==
== 生涯==
[[フランス]]南部の[[ベルジュラック]]出身。1784年に[[ルイ16世 (フランス王)|ルイ16世]]の近衛兵となり、[[フランス革命]]初期の1789年10月には[[ヴェルサイユ宮殿]]で国王を護衛した。1797年以降、[[五百人会]]議員、[[立法院 (フランス)|立法院]]議員、[[フランス学士院|学士院]]会員等を歴任した。
[[フランス]]南部の[[ベルジュラック]]出身。1784年に[[ルイ16世 (フランス王)|ルイ16世]]の近衛兵となり、[[フランス革命]]初期の1789年10月には[[ヴェルサイユ宮殿]]で国王を護衛した。1797年以降、[[五百人会]]議員、[[立法院 (フランス)|立法院]]議員、[[フランス学士院|学士院]]会員等を歴任した。


== 哲学==
この間、[[観念論]]の立場から認識に対する研究をはじめたが、[[唯心論]]者となる。晩年は[[神秘主義]]にも接近している。
[[観念論]]の立場から認識に対する研究をはじめたが、[[唯心論]]者となる。晩年は[[神秘主義]]にも接近している。

内省的方法による感覚知覚を考察し、意識の本質を探究。「精神の生」なる概念を提示している。
内省的方法による感覚知覚を考察し、意識の本質を探究。「精神の生」なる概念を提示している。
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== 著作(邦訳) ==
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*{{Cite book |和書 |author=メーヌ・ド・ビラン |title=人間の身体と精神の関係―コペンハーゲン論考 1811年 |editor=F.C.T.ムーア(編)|translator=掛下栄一郎,益邑斉,大崎博,北村晋,阿部文 |date=1997 |edition=|publisher=[[早稲田大学出版部]] |NCID= |isbn=978-4657975195 }}
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== 関係図書==
<!--発行順-->
=== 単独研究・評伝・評論===
{{Cite book |和書 |author=[[澤瀉久敬]] |title=メーヌ・ド・ビラン |date=1936-12 |edition=(西哲叢書 21) |publisher= 弘文堂書房 |NCID=BN08277240 |isbn= }}
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*{{Cite book |和書 |author=[[ミシェル・アンリ]] |title=身体の哲学と現象学―ビラン存在論についての試論 |translator=中敬夫 |date=2000-3 |edition=(叢書・ウニベルシタス) |publisher=法政大学出版局 |NCID= |isbn=978-4588006685 }}
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=== 関連研究・評論===
*{{Cite book |和書 |author=[[モーリス・メルロー=ポンティ]] |editor= |title=心身の合一―マールブランシュとビランとベルグソンにおける (1981年) |translator=滝浦静雄ほか |date= 1981-11 |edition= |publisher=朝日出版社 |NCID= |isbn= }}
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== 参考図書==
*{{Cite book |和書 |author= |editor=[[松永澄夫]](編集) |title=哲学の歴史〈第6巻〉知識・経験・啓蒙―18世紀 人間の科学に向かって |translator= |date=2007-6|publisher=中央公論新社 |page=599-660頁。(執筆:村松正隆) |NCID= |isbn=978-4124035230 }}


== 邦訳著作 ==
*『人間の身体と精神の関係』、[[掛下栄一郎]]、[[益邑斉]]、[[大崎博]]、[[北村晋]]、[[阿部文]]訳、[[早稲田大学出版部]]、[[2001年]]。
*『人間学新論』、[[増永洋三]]訳、[[晃洋書房]]、[[2001年]]。


== 脚注==
== 脚注==
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2015年7月29日 (水) 13:45時点における版

フランソワ=ピエール=ゴンティエ・メーヌ・ド・ビラン
François-Pierre-Gontier Maine de Biran
生誕 (1766-11-29) 1766年11月29日
フランス王国ベルジュラック
死没 (1824-07-20) 1824年7月20日(57歳没)
フランスの旗 フランス王国パリ
時代 18世紀の哲学
19世紀の哲学
地域 西洋哲学
学派 唯心論
研究分野 倫理学精神
認識論形而上学
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フランソワ=ピエール=ゴンティエ・メーヌ・ド・ビランFrançois Pierre Gontier Maine de Biran1766年11月29日 - 1824年7月20日)は、フランス哲学者政治家。一般に「メーヌ・ド・ビラン」として知られる。

生涯

フランス南部のベルジュラック出身。1784年にルイ16世の近衛兵となり、フランス革命初期の1789年10月にはヴェルサイユ宮殿で国王を護衛した。1797年以降、五百人会議員、立法院議員、学士院会員等を歴任した。

哲学

観念論の立場から認識に対する研究をはじめたが、唯心論者となる。晩年は神秘主義にも接近している。 内省的方法による感覚知覚を考察し、意識の本質を探究。「精神の生」なる概念を提示している。


著作(邦訳)

  • メーヌ・ド・ビラン 著、掛下栄一郎,益邑斉,大崎博,北村晋,阿部文 訳、F.C.T.ムーア(編) 編『人間の身体と精神の関係―コペンハーゲン論考 1811年』早稲田大学出版部、1997年。ISBN 978-4657975195 
    • 『人間の身体と精神の関係―コペンハーゲン論考 1811年』(新装版)、2001年。ISBN 978-4657011022 
  • メーヌ・ド・ビラン 著、増永洋三 訳『人間学新論』晃洋書房、2001年。ISBN 978-4771012950 

関係図書

単独研究・評伝・評論

澤瀉久敬『メーヌ・ド・ビラン』((西哲叢書 21))弘文堂書房、1936年12月。 NCID BN08277240 

  • 北明子『メーヌ・ド・ビランの世界―経験する「私」の哲学 』勁草書房、1997年3月。ISBN 978-4326101160 
  • アンリ・グイエ 著、大崎博,益邑斉 訳『メーヌ・ド・ビラン―生涯と思想』サイエンティスト社、1999年7月。ISBN 978-4914903640 
  • ミシェル・アンリ 著、中敬夫 訳『身体の哲学と現象学―ビラン存在論についての試論』((叢書・ウニベルシタス))法政大学出版局、2000年3月。ISBN 978-4588006685 
  • 中敬夫『メーヌ・ド・ビラン―受動性の経験の現象学』世界思想社、2001年3月。ISBN 978-4790708599 
  • 佐藤国郎『メーヌ・ド・ビラン研究―自我の哲学と形而上学』悠書館、2007年3月31日。ISBN 978-4903487052 
  • 村松正隆『<現われ>とその秩序―メーヌ・ド・ビラン研究』東信堂、2007年4月。ISBN 978-4887137486 

関連研究・評論

  • モーリス・メルロー=ポンティ 著、滝浦静雄ほか 訳『心身の合一―マールブランシュとビランとベルグソンにおける (1981年)』朝日出版社、1981年11月。 
    • モーリス・メルロー=ポンティ 著、滝浦静雄,中村文郎,砂原陽一 訳『心身の合一―マールブランシュとビランとベルクソンにおける』((ちくま学芸文庫))筑摩書房、2007年12月10日。ISBN 978-4480091147 

参考図書

  • 松永澄夫(編集) 編『哲学の歴史〈第6巻〉知識・経験・啓蒙―18世紀 人間の科学に向かって』中央公論新社、2007年6月、599-660頁。(執筆:村松正隆)頁。ISBN 978-4124035230 


脚注