「高ベータ核融合炉」の版間の差分

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'''高ベータ核融合炉'''(こうべーたかくゆうごうろ)は、アメリカの[[ロッキード・マーチン]]社が開発中の[[核融合炉]]。2024年まで実用化発表されている。
'''高ベータ核融合炉'''(こうべーたかくゆうごうろ)は、アメリカの[[ロッキード・マーチン]]社が開発中の[[核融合炉]]。2024年まで実用化する方針が発表されている。


== 概要 ==
== 概要 ==
この核融合炉の特徴は、[[ベータ値]]と呼ばれる炉内プラズマ粒子の圧力と、プラズマ閉じ込め磁場の圧力の比を比較的高めている点である。ベータ値が高ければそれだけ小さな閉じ込め磁場の圧力でプラズマを保持することができるため、炉の構造をより小さくすることができる(核融合炉の出力は炉内プラズマ粒子の圧力の2乗に比例するため、単に小さな構造にしただけでは実用的な発電出力を持つ炉とはなりえないが、プラズマ圧力が高い場合は小さな炉でも高い出力を得ることができる。)
この核融合炉の特徴は、[[ベータ値]]と呼ばれる炉内プラズマ粒子の圧力と、プラズマ閉じ込め磁場の圧力の比を比較的高めている点である。ベータ値が高ければそれだけ小さな閉じ込め磁場の圧力でプラズマを保持することができるため、炉の構造をより小さくすることができる(核融合炉の出力は炉内プラズマ粒子の圧力の2乗に比例するため、単に小さな構造にしただけでは実用的な発電出力を持つ炉とはなりえないが、プラズマ圧力が高い場合は小さな炉でも高い出力を得ることができる。)


== 構造 ==
== 構造 ==
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* 2010年、プロジェクト開始
* 2010年、プロジェクト開始
* 2014年10月16日、[[ロッキード・マーチン]]社は10年以内にトラックに積み込める大きさの100メガワット級商用小型核融合炉を開発すると発表した<ref>{{Cite web|date=|url=http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20141016-00000054-biz_reut-nb|title=米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ (ロイター)|work=|author=|publisher=Yahoo!ニュース BUSINESS|accessdate=2014-10-19}}</ref>。
* 2014年10月16日、[[ロッキード・マーチン]]社は10年以内にトラックに積み込める大きさの100メガワット級商用小型核融合炉を開発すると発表した<ref>{{Cite web|date=|url=http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20141016-00000054-biz_reut-nb|title=米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ (ロイター)|work=|author=|publisher=Yahoo!ニュース BUSINESS|accessdate=2014-10-19}}</ref>。

== 参考文献 ==
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[核融合炉]]
* [[核融合炉]]
* [[:en:High beta fusion reactor]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2015年4月5日 (日) 15:34時点における版

高ベータ核融合炉(こうべーたかくゆうごうろ)は、アメリカのロッキード・マーチン社が開発中の核融合炉。2024年までに実用化する方針が発表されている。

概要

この核融合炉の特徴は、ベータ値と呼ばれる炉内プラズマ粒子の圧力と、プラズマ閉じ込め磁場の圧力の比を比較的高めている点である。ベータ値が高ければそれだけ小さな閉じ込め磁場の圧力でプラズマを保持することができるため、炉の構造をより小さくすることができる(核融合炉の出力は炉内プラズマ粒子の圧力の2乗に比例するため、単に小さな構造にしただけでは実用的な発電出力を持つ炉とはなりえないが、プラズマ圧力が高い場合は小さな炉でも高い出力を得ることができる。)。

構造

ロッキード・マーチン社の発表したイラストには、直列に配置された超電導コイルから発生する磁場によりプラズマが保持される構造の細長い炉が描かれている。 磁場は外側ほど強くなるため、プラズマが外へ向かうと自然に押し戻されるフィードバック機構を持つとされる。

経緯

  • 2010年、プロジェクト開始
  • 2014年10月16日、ロッキード・マーチン社は10年以内にトラックに積み込める大きさの100メガワット級商用小型核融合炉を開発すると発表した[1]

参考文献

  1. ^ 米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ (ロイター)”. Yahoo!ニュース BUSINESS. 2014年10月19日閲覧。

関連項目

外部リンク