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'''末近 浩太'''(すえちか こうた、[[1973年]] - )は、日本の[[中東]]・[[イスラーム]]研究者、[[国際政治学者]]。[[立命館大学]][[国際関係学部]]教授。専門は、中東地域研究、[[国際政治学]]、[[比較政治学]]。
'''末近 浩太'''(すえちか こうた、[[1973年]] - )は、日本の[[中東]]・[[イスラーム]]研究者、[[国際政治学者]]。[[立命館大学]][[国際関係学部]]教授。専門は、中東地域研究、[[国際政治学]]、[[比較政治学]]。


[[愛知県]]出身。[[横浜市立大学]]文理学部卒業。[[ダラム大学]]中東・イスラーム研究センター修士課程、[[京都大学]]アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京都大学博士(地域研究)。[[日本学術振興会]]特別研究員、[[国立民族学博物館]]地域研究企画交流センター外来研究員を経て、2006年立命館大学国際関係学部助教授、2007年同准教授、2014年より現職。[[オックスフォード大学]]セント・アントニーズ・カレッジ研究員(2009-10年)。[[京都大学地域研究統合情報センター]]客員准教授(2013-)。
[[愛知県]]出身。[[横浜市立大学]]文理学部卒業。[[ダラム大学]]中東・イスラーム研究センター修士課程、[[京都大学]]アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京都大学博士(地域研究)。[[日本学術振興会]]特別研究員、[[国立民族学博物館]]地域研究企画交流センター外来研究員を経て、2006年立命館大学国際関係学部助教授、2007年同准教授、2014年より現職。[[オックスフォード大学]]セント・アントニーズ・カレッジ研究員(2009-10年)。[[京都大学地域研究統合情報センター]]客員准教授(2013-15年)。





2015年3月24日 (火) 10:31時点における版

末近 浩太(すえちか こうた、1973年 - )は、日本の中東イスラーム研究者、国際政治学者立命館大学国際関係学部教授。専門は、中東地域研究、国際政治学比較政治学

愛知県出身。横浜市立大学文理学部卒業。ダラム大学中東・イスラーム研究センター修士課程、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京都大学博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館地域研究企画交流センター外来研究員を経て、2006年立命館大学国際関係学部助教授、2007年同准教授、2014年より現職。オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジ研究員(2009-10年)。京都大学地域研究統合情報センター客員准教授(2013-15年)。


受賞

  • 第4回地域研究コンソーシアム賞・研究作品賞(2014年)(『イスラーム主義と中東政治――レバノン・ヒズブッラーの抵抗と革命』)

著書

単著

  • 『現代シリアの国家変容とイスラーム』(ナカニシヤ出版, 2005年)
  • 『イスラーム主義と中東政治――レバノン・ヒズブッラーの抵抗と革命』(名古屋大学出版会, 2013年)

共著

  • 青山弘之編/青山弘之・末近浩太著『現代レヴァント諸国の政治構造とその相関関係(調査研究報告書)』(JETROアジア経済研究所, 2007年3月)
  • 青山弘之・末近浩太『現代シリア・レバノンの政治構造』(岩波書店, 2009年)

編著

論文

雑誌論文

  • "Rethinking Hizballah: Transformation of an Islamic Organisation"『日本中東学会年報 』15号(2000年)
  • 「ラシード・リダーと大戦間期のシリア統一・独立運動」『日本中東学会年報』17-1号(2002年)
  • 「シリア・ムスリム同胞団とムスタファー・スィバーイー――現代シリアにおけるイスラーム運動の動態的研究への視角」『アジア・アフリカ地域研究』2号(2002年)
  • 「レバノン・ヒズブッラー――『南部解放』以降の新戦略」『現代の中東』38号(2005年)
  • 「シリアの外交戦略と対米関係――対レバノン、対イスラエル政策とイスラーム運動の動向を中心に」日本国際政治学会編『国際政治の中の中東(国際政治141号)』(2005年)
  • 「『レバノン』をめぐる闘争――ナショナリズム、民主化、国際関係」『中東研究』494号(2006年)
  • 「『9.11』後の国際政治におけるイスラーム――認知論的再考」『二十世紀研究』8号(2007年)
  • 「アラブ諸国における宗教とナショナリズム――レバノンの宗派主義体制の事例から」『立命館国際研究』21巻1号(2008年)
  • 「抵抗と革命をむすぶもの(1)――レバノン・ヒズブッラーの誕生(1982-85年)」『立命館国際研究』22巻2号(2009年)
  • 「抵抗と革命をむすぶもの(2)――イスラーム思想史のなかのレバノン・ヒズブッラー」『立命館国際研究』22巻3号(2010年)
  • 「2010年の歴史学会 回顧と展望――西アジア・北アフリカ(近現代)」『史学雑誌』120巻5号(2011年)
  • 「『テロ組織』が政党になるとき――第二共和制の成立と『ヒズブッラーのレバノン化』」『立命館国際研究』24巻1号(2011年)
  • 「クサイルへの道――シリア『内戦』とヒズブッラー」『中東研究』518号(2013年)
  • 「シリア問題は世界に何を突きつけたのか」『現代思想』41巻17号(2013年)
  • 「序論 中東の政治変動――開かれた「地域」から見る国際政治」日本国際政治学会編『中東の政治変動(国際政治178号)』(2014年)
  • 「暴力と憎しみのなかで何を語るべきか――シリアからフランス、日本へ」『現代思想』43巻5号(2015年)

単行本所収論文

  • 「現代レバノンの宗派制度体制とイスラーム政党――ヒズブッラーの闘争と国会選挙」日本比較政治学会編『現代の宗教と政党――比較のなかのイスラーム』(早稲田大学出版部, 2002年)
  • 「グローバリゼーションと国際政治――『イスラーム』の『外部性』をめぐって」大久保史郎編『講座人間の安全保障と国際組織犯罪(1)グローバリゼーションと人間の安全保障』(日本評論社, 2007年)
  • 「中東におけるリージョナリズム」篠田武司西口清勝松下冽編『グローバル化の現代――現状と課題(2)グローバル化とリージョナリズム』(御茶の水書房, 2009年)
  • “Arab Nationalism Twisted?: The Syrian Ba‘th Regime’s Strategies for Nation/State-building,” Yusuke Murakami, Hiroyuki Yamamoto and Hiromi Komori (eds.), Enduring States: In the Face of Challenges from Within and Without (Kyoto: Kyoto University Press, 2011)
  • 「『恐怖の均衡』がもたらす安定と不安定――国際政治とレバノン・イスラエル紛争」吉川元中村覚編『中東の予防外交』(信山社, 2012年)
  • 「レバノンにおける多極共存型民主主義――2005年「杉の木革命」による民主化とその停滞」酒井啓子編『中東政治学』(有斐閣, 2012年)
  • 「シリア問題の背景とイスラーム」渡邊直樹編『宗教と現代がわかる本2013』(平凡社, 2013年)
  • 「レバノン――「決めない政治」が支える脆い自由と平和」青山弘之編『「アラブの心臓」に何が起きているのか――現代中東の実像』(岩波書店, 2014年)

翻訳

  • アッザーム・タミーミー「米国のイラク征服とパレスチナ」寺島実郎小杉泰藤原帰一編『イラク戦争――検証と展望』(岩波書店, 2003年)
  • 「ヒズブッラーのレジスタンス思想――ハサン・ナスルッラー『勝利演説』」『イスラーム世界研究』1-1号(2007年)
  • 「シリア・イスラーム革命宣言および綱領」『イスラーム世界研究』2-1号(2008年)
  • ダン・コンシャーボク, ダウド・アラミー(臼杵陽監訳)『双方の視点から描く――パレスチナ/イスラエル紛争史』(岩波書店, 2011年)(臼杵陽, 福田義昭との共訳)

外部リンク