「日本国際賞」の版間の差分

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2015年2月18日 (水) 04:17時点における版

日本国際賞ロゴ

日本国際賞(にほんこくさいしょう、Japan Prize)とは、「科学技術において、独創的・飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した」人物に対して、国際科学技術財団が授与する賞である。

受賞対象分野は幅広い科学技術分野にわたり、いずれの受賞者も世界的に有名な科学技術者である。なお、受賞対象分野は1年に2つの分野である。受賞者には、賞状、賞牌、賞金5000万円が贈られる。また、受賞者は生存者のみに限られる。

日本にもノーベル賞に匹敵するような賞が必要だとして、1981年に構想が立てられ、松下幸之助が基金(私財など約30億円[1])を提供。1983年に政府内で各機関からの協力が閣議決定された[2]後、1985年に第1回の授与式が国立劇場で行われた。なお、授与式は天皇皇后内閣総理大臣両院議長最高裁判所長官らが出席する。

受賞者

受賞者 備考
2015年 高橋裕 「総合治水」という河川哲学を提案
セオドア・フリードマンアラン・フィッシャー 遺伝子治療概念の提唱、実証
2014年 末松安晴 半導体レーザーの研究
チャールズ・デビッド・アリス ヒストン修飾の発見
2013年 グラント・ウイルソンジャン・フレシィエ 化学増幅レジストの開発
ジョン・フレデリック・グラッスル 深海生物の生態研究
2012年 佐川眞人 Nd-Fe-B系永久磁石の開発
ジャネット・ラウリーブライアン・ドラッカーニコラス・ライドン 癌の分子標的治療の開発
2011年 ケン・トンプソンデニス・リッチー UNIXオペレーティングシステムの開発
岸本忠三平野俊夫 インターロイキン6の発見と臨床応用
2010年 岩崎俊一 垂直磁気記録方式の開発
ピーター・ヴィトーセク 物質循環解析に基づく地球環境問題解決への貢献
2009年 デニス・メドウズ 「成長の限界」を前提とした持続可能な社会形成への貢献
デビット・クール 核医学における断層イメージングに対する貢献
2008年 ヴィントン・サーフロバート・カーン インターネットのネットワーク設計概念と通信プロトコルの創成
ビクター・マキューズィック 遺伝医学の確立と発展
2007年 アルベール・フェールペーター・グリューンベルク 巨大磁気抵抗効果の発見と革新的スピンエレクトロニクス・デバイスの創生
ピーター・アシュトン 人と共生する熱帯林保全への貢献
2006年 ジョン・ホートン 大気構造・組成の先駆的研究と気候変動アセスメントへの貢献
遠藤章 スタチンの発見と開発
2005年 長尾真 自然言語処理及び画像の知的処理に対する先駆的貢献
竹市雅俊エルキ・ルースラーティ 細胞接着の分子機構解明における基本的貢献
2004年 本多健一藤嶋昭 水の光分解触媒の発見と環境触媒への展開
キース・セインズベリー 大陸棚生態系の理解と持続的利用への貢献
ジョン・ロートン 生物多様性の研究
2003年 ブノワ・マンデルブロジェームズ・ヨーク 複雑系におけるカオスとフラクタルの概念の創出
小川誠二 磁気共鳴機能画像法の基礎原理の発見
2002年 ティム・バーナーズ=リー ワールドワイドウェブの発明・実現・発展
アン・マクラーレンアンジェイ・タルコフスキー 哺乳類の発生生物学研究の開拓
2001年 ジョン・グッドイナフ リチウム二次電池用電極材料の発見
ティモシー・パーソンズ 生物海洋学・水産海洋学の発展と資源・環境の保全に対する貢献
2000年 イアン・マクハーグ 生態学的都市計画プロセスの確立
石坂公成 免疫グロブリンEの発見とアレルギー発症機序の解明
1999年 W・ウェスレィ・ピーターソン
ジャック・ストロミンジャードン・ワイリー
1998年 江崎玲於奈
ジョゼフ・シェルマルク・ファン・モンタギュー
1997年 杉村隆ブルース・エイムス
ジョセフ・エンゲルバーガー吉川弘之
1996年 チャールズ・カオ(高錕)
伊藤正男
1995年 ニック・ホロニアック
エドワード・ニプリング
1994年 ウイリアム・ピカリング
アーヴィド・カールソン
1993年 フランク・プレス
キャリー・マリス
1992年 ゲルハルト・エルトル
アーネスト・ポルジ
1991年 ジャック=ルイ・リオン
ジョン・ワイルド
1990年 マービン・ミンスキー
ウィリアム・モーガンダン・マッケンジーグザヴィエ・ル・ピション
1989年 フランク・ローランド
E.J.・コーリー
1988年 ジョルジュ・バンドリエス
ドナルド・ヘンダーソン蟻田功フランク・フェナー
リュック・モンタニエロバート・ギャロ
1987年 ヘンリー・ビーチェルグルデブ・クッシュ
セオドア・メイマン
1986年 デビッド・ターンブル
ウィレム・コルフ
1985年 ジョン・ピアス
エフライム・カツィール

脚注

  1. ^ [1]
  2. ^ 閣議了解 国際科学技術財団

外部リンク