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* [[松村沙友理]]


=== スタッフ ===
=== スタッフ ===

2015年1月15日 (木) 04:02時点における版

天使のナイフ
著者 薬丸岳
発行日 2005年8月8日
発行元 講談社
ジャンル 推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製本
ページ数 351
公式サイト 特集ページ
コード ISBN 978-4-06-213055-4
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天使のナイフ』(てんしのナイフ)は、薬丸岳による日本小説

2005年に第51回江戸川乱歩賞を受賞した、作者のデビュー作。

概要

江戸川乱歩賞の選考会では、予備選考の時点から独走状態で、本選でも選考委員の満場一致で受賞が決定したと言う[1]

作者がこの作品を書こうと思ったのは、高野和明の『13階段』を読んだことがきっかけであると言う[2]。少年犯罪というデリケートな問題を扱う作品であるため、入念な下調べが行われ、法律面では講談社の顧問弁護士に最終的な確認を求めたという[2]

書籍情報

あらすじ

保育園に通う娘と2人、幸せに暮らしていた貴志の元を、突然警察が訪れる。殺人事件が起こり、貴志がその容疑者になっているという。

殺されたのは沢村和也という少年。かつて貴志の妻を殺しておきながら、13歳であったがために、『殺人事件』は『非行』という言葉に置き換えられ、何も刑を受けなかった人物だった。確かに殺してやりたいほど憎かったが、自分は何もしていない。やはり彼らに『更生』を求めたのは間違いだったのか。貴志は事件後和也らがどのように過ごしていたのかを知りたくなり、関係者らを訪れるが、思いもよらなかった事件の真相に触れることとなる。

登場人物

桧山 貴志(ひやま たかし)
フランチャイズのカフェのオーナー店長。研修を受け、24歳の時に開業した。シングルファーザー。
桧山 愛実(ひやま まなみ)
保育園児。生後5か月の頃、目の前で母親を殺される。
桧山 祥子(ひやま しょうこ)
貴志の妻。4年前、少年らに殺された。事件の2か月前に預金していた500万円を下ろしていたが、その使途は不明。
早川 みゆき(はやかわ みゆき)
愛美が通う保育園の保育士。化粧っ気もなく地味な印象の女性。中学生の頃、祥子と同じ塾に通っており、親しくしていた。
福井 健(ふくい けん)
貴志の店のアルバイト店員。
仁科 歩美(にしな あゆみ)
貴志の店の新人アルバイト店員。
鈴木 裕子(すずき ゆうこ)
貴志の店のアルバイト店員。
三枝 利幸(さえぐさ としゆき)
埼玉県警の刑事。
長岡(ながおか)
大宮署の刑事。
沢村 和也(さわむら かずや)
祥子を殺した少年の1人。元・少年B。
前田 澄子(まえだ すみこ)
貴志の義母(祥子の母)。
貫井 哲郎(ぬくい てつろう)
自称・ノンフィクションライター。少年犯罪に関する書籍も出版している。
八木 将彦(やぎ まさひこ)
元・少年A。事件前から、万引きや恐喝などを繰り返していた。
丸山 純(まるやま じゅん)
元・少年C。眼鏡をかけた色白いやせた少年。
桜井(さくらい)
和也が送致された更生施設の園長。
鈴木夫妻(すずき)
更生施設の寮母夫妻。和也を実の子のように面倒を見た。
加藤 友里(かとう ゆり)
和也の幼稚園時代からの幼なじみ。高校に入ってからは付き合っていたが、殺害される少し前に別れを切り出される。

テレビドラマ

WOWOW連続ドラマW「日曜オリジナルドラマ」枠にて2015年2月22日から全5話で放送予定[3]。主演は小出恵介[4]

キャスト

スタッフ

関連項目

脚注

  1. ^ 文庫版 巻末解説より
  2. ^ a b IN★POCKET 2008年8月号「天使のナイフ」文庫刊行インタビューより
  3. ^ 日曜オリジナルドラマ 連続ドラマW 天使のナイフ”. 2014年10月16日閲覧。
  4. ^ “小出恵介、薬丸岳氏の江戸川乱歩賞受賞作ドラマ化「天使のナイフ」に主演”. 映画.com. (2014年12月17日). http://eiga.com/news/20141217/4/ 2014年12月17日閲覧。 

外部リンク