「長距離列車」の版間の差分
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[[山陰本線]]や[[函館本線]]等の路線は需要が小さく、荷物列車・郵便列車と旅客列車とが分離されていなかった。また、[[新幹線]]が未開通で特急・急行など[[優等列車]]の運転本数も少なく、長距離移動に普通列車を利用する需要も高かった[[1960年代]]以前は、長距離を運転する普通客車列車にも、[[一等車]]([[1960年]]までは二等車、現在の[[グリーン車]])が連結されていた。 |
2014年10月9日 (木) 02:26時点における版
長距離列車(ちょうきょりれっしゃ)とは明確な定義はないものの、一般には、長距離を運行する列車のことをいう。
世界の長距離列車
最長距離列車の記録は、シベリア鉄道が有している。その代表列車である「ロシア号」に併結されて月2回運行されるモスクワ~平壌間の直通客車(距離10,175km、210時間20分)が、世界一の長距離列車とされる。
世界の運行距離の長い列車ベスト10
- 1. モスクワ~ウラジオストク(ロシア号)、ロシア鉄道、9,259km、178時間
- 2. モスクワ~ハルビン~北京(ボストーク号)、ロシア鉄道・中華人民共和国鉄道部、8,984km、144時間
- 3. モスクワ~ウランバートル~北京(K3/4次列車)、ロシア鉄道・ウランバートル鉄道・中華人民共和国鉄道部、7,826km、131時間
- 4. 広州~ラサ、中華人民共和国鉄道部、4,980km、54時間30分
- 5. 広州~ウルムチ 、中華人民共和国鉄道部、4,684km、54時間13分
- 6. トロント~ バンクーバー(カナディアン号)、VIA鉄道、4,466km、86時間
- 7. ハルビン~海口 、中華人民共和国鉄道部、4,458km、65時間42分
- 8. 上海~ラサ、中華人民共和国鉄道部、4,373km、49時間
- 9. シドニー~パース(インディアンパシフィック)、、グレートサザンレールウェイ、4,352km、65時間
- 10. ディブルーガル~カンニヤークマリ、インド鉄道、4,273km、82時間30分
日本の長距離列車
現在、日本で最も運行距離の長い列車は寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪~札幌、1,508km(上り))である。
新幹線・優等列車
新幹線では、東京~博多の「のぞみ」号が最長である。在来線は、近年では特急「白鳥」(大阪~青森)や寝台特急「はやぶさ」(東京~西鹿児島(当時)、後年は熊本止まり)など、運転距離1,000キロを越える列車が存在していた。しかし、延伸された新幹線への置き換え、夜行列車の需要減などにより、その多くは廃止された。
夜行列車の場合、有効時間とされる時間が深夜帯となることから、その性格上、長距離を走るものが多い。その為、過去には、運転区間が短距離のため発着時間が不便になってしまい、廃止を余儀なくされた夜行列車も存在した。かつては、長距離の普通(快速)列車にも寝台車が連結されるものがあったが、1985年までに全廃された。
普通列車
根室本線を運行する滝川駅から釧路駅行 2429Dが単一列車番号で運行される国内最長の定期運行普通列車。走行距離308.4km 8時間27分
かつては長距離列車は、旅客列車では優等列車・新幹線などが主体となるが、1986年11月のダイヤ改正までは、荷物列車・郵便列車が存在した関係で、長距離の普通・快速列車も多く設定されていた。
山陰本線や函館本線等の路線は需要が小さく、荷物列車・郵便列車と旅客列車とが分離されていなかった。また、新幹線が未開通で特急・急行など優等列車の運転本数も少なく、長距離移動に普通列車を利用する需要も高かった1960年代以前は、長距離を運転する普通客車列車にも、一等車(1960年までは二等車、現在のグリーン車)が連結されていた。
JR西日本が広島都市圏で案内している「広島シティネットワーク」の中心駅となる広島駅を越える列車もあり、また、北海道等では長距離運行される列車がある。
参考文献
- イカロス出版『J-train』特集:長距離鈍行