「ファブレス」の版間の差分
編集の要約なし タグ: モバイル編集 |
|||
| 15行目: | 15行目: | ||
*[[セガ]] - 業務用ゲーム機器・家庭用ゲーム・テーマパーク |
*[[セガ]] - 業務用ゲーム機器・家庭用ゲーム・テーマパーク |
||
*[[やおきん]] - 菓子、食料品、玩具<ref>日経ビジネス 2007年11月5日</ref> |
*[[やおきん]] - 菓子、食料品、玩具<ref>日経ビジネス 2007年11月5日</ref> |
||
*[[タカトクトイス]] - 玩具 <ref>1984年5月25日倒産。</ref> |
|||
*[[ダイドードリンコ]] - 飲料<ref>[http://www.dydo.co.jp/dydo_eco/eco/fabless.html ダイドードリンコの事業活動]</ref> |
*[[ダイドードリンコ]] - 飲料<ref>[http://www.dydo.co.jp/dydo_eco/eco/fabless.html ダイドードリンコの事業活動]</ref> |
||
*[[伊藤園]] - 飲料<ref>{{Cite book|和書 |author=大倉雄次郎 |year=2012 |title=伊藤園の"自然体"経営：伝統と最新手法が織りなすイノベーション|publisher=[[日刊工業新聞社]] |isbn=9784526069635 }}</ref> |
*[[伊藤園]] - 飲料<ref>{{Cite book|和書 |author=大倉雄次郎 |year=2012 |title=伊藤園の"自然体"経営：伝統と最新手法が織りなすイノベーション|publisher=[[日刊工業新聞社]] |isbn=9784526069635 }}</ref> |
||
2014年7月13日 (日) 06:52時点における版
ファブレス（fabless）とは、その名の通りfab（fabrication facility、つまり「工場」）を持たない会社のこと。工場を所有せずに製造業としての活動を行う企業を指す造語およびビジネスモデルである。
概要
具体的には、製品の企画設計や開発は行うが、製品製造のための自社工場は所有せず、製造自体はEMSに全てか大半を委託し、製品はOEM供給を受ける形で調達し、自社ブランドの製品として販売する。ファブレスの形態でも自社工場を所有しているメーカーは存在するが、この場合は修理工場としての機能に特化していたり、製造機能を持っていたとしてもEMSに委託しにくい特殊な少量受注生産の製品等極小規模な生産機能に限定される。
ファブレス業態の企業は、現在ではコンピュータ、食品、玩具（ホビー）などさまざまな業種で見られるようになっている。解釈にもよるが100円ショップなども自社ブランドの製品が多い店舗の場合、ファブレスメーカーの一種と見ることができる。
ファブレスが主流となっている業種の一つに半導体産業がある。主に半導体関連企業は従来、半導体設計とその製造を同じ企業内で行ってきた（AMDの創業者ジェリー・サンダースの有名な言葉に「ファブを持ってこそ真の男」がある）。しかし、半導体製造装置やその周辺設備の投資には莫大な費用がかかることとや半導体製造企業各社が約4年に一度、一斉に行うシリコンサイクルと呼ばれる製造プロセス更新、投資のため減価償却期間が短いなど事業として成り立たせるための資金の調達が難しくなる傾向がある。このため製造設備を持たず、研究開発のみに従事する企業とすることでこれらを回避し比較的安定した事業を行うことができる。設計した半導体は、一般的な半導体総合企業やシリコンファウンドリとよばれる半導体製造専業企業に製造を委託する。これを開発設計から製造まで一貫してやる縦の分業に対して、横の分業という。
ファブレスという業態は製造業として分類されるものの基準はあいまいで、海外から買い入れた製品に自社のJANコードを添付しただけの卸業者がファブレス企業として製造業を称することも可能である[1]。ファブレス企業であるメルコは工場を有していないという理由から店頭市場公開時に製造業ではなく商社として分類されかけたが、社長の説明の末製造業コードを得ることができた[2]。総務省の日本標準産業分類では『(2) 製造問屋（自らは製造を行わないで、自己の所有に属する原材料を下請工場などに支給して製品をつくらせ、これを自己の名称で卸売するもの）』という業種は卸売業に分類される[3]。日本銀行調査統計局は『ファブレスメーカー（卸売りを主にするもの）』を卸売業かその他サービスとして分類している[4][5]。
主なファブレス企業
日本企業
- 任天堂 - 玩具・ゲーム[6]
- セガ - 業務用ゲーム機器・家庭用ゲーム・テーマパーク
- やおきん - 菓子、食料品、玩具[7]
- タカトクトイス - 玩具 [8]
- ダイドードリンコ - 飲料[9]
- 伊藤園 - 飲料[10]
- メルコ - パーソナルコンピューター周辺機器[2]（製品を一部自社製造しているため正確にはファブライト企業である）
- 船井電機 - テレビ、テレビアンテナ[11]
- キーエンス - 自動制御機器、計測機器[12]
- エヌシーネットワーク - 次世代自動車パワープラント、ロボット開発、表面処理技術
- ザインエレクトロニクス - 通信用LSI[13]
- メガチップス - 画像処理用LSI
- アクセル - グラフィックス・サウンド用LSI
- ウインテスト - 液晶ディスプレイなど検査装置
- ノヴァ電子 - 半導体
- スケーター - 食品容器、生活グッズメーカー
日本国外企業
- AMD - CPU、画像処理用LSI（GPU）、チップセット[14]
- VIZIO - 液晶テレビ、画像処理LSI
- クアルコム - 携帯電話用LSI
- Broadcom - コンピュータネットワーク製品全般、通信用LSI
- Nvidia - 画像処理用LSI
- サンディスク - メモリLSI
- Marvell - マイクロコントローラ、通信用LSI、Storage用LSI、信号処理LSI
- LSI Logic - ASIC, Storage用LSI
- ザイリンクス - FPGA
- MediaTek - 信号処理LSI
- アルテラ - FPGA
- ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス - 音声・画像処理LSI
- シーラス・ロジック - マイクロコントローラ、音声処理LSI
- Conexant - 通信・画像処理用LSI
- VIA Technologies - CPU、チップセット
- チップス・アンド・テクノロジーズ - x86互換チップ、ビデオチップ
- アバゴ・テクノロジー - 通信用LSI、画像処理LSI、LED
外部リンク
出典
- ^ 牧ノブユキの「ワークアラウンド」: その新製品が“オリジナル”って本当ですか - ITmedia +D
- ^ a b 江畑徹 “アントレプレナー（起業家）メルコ・牧 誠” - 同志社ビジネスケース 05-09
- ^ 日本標準産業分類 説明及び内容例示: 大分類I―卸売業，小売業 - 総務省統計局
- ^ 「貸出先別貸出金（四半期調査）」等における業種分類の見直しについて - 日本銀行調査統計局
- ^ 金融統計調査表の記入要領 - 日本銀行調査統計局
- ^ 任天堂で働くということ/製品技術編(1): 2 関所を担う
- ^ 日経ビジネス 2007年11月5日
- ^ 1984年5月25日倒産。
- ^ ダイドードリンコの事業活動
- ^ 大倉雄次郎『伊藤園の"自然体"経営：伝統と最新手法が織りなすイノベーション』日刊工業新聞社、2012年。ISBN 9784526069635。
- ^ ニュース 現代の労働負担（電子版）No.11 - 現代労働負担研究会
- ^ 高収益企業分析(1): キーエンス -「F&Iマンスリー」レポート
- ^ 日本の半導体ビジネスと、「エンジニアの生き方」を問う - DODAエンジニア
- ^ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース: AMDはファブレスに向かう? 製造部門を分離する生き残り戦略 - PC Watch
関連項目
- ファブライト - 部品製造の大部分を外部委託し、一部部品のみ自社製造する経営。
- ファウンドリ
- 垂直統合型デバイスメーカー
- EMS (製造業)
- OEM
 | この項目は、経済に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータル 経済学、プロジェクト 経済）。 |