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**朝孔雀
**朝孔雀
**昼虎
**昼虎
**夜象
**夜鳳凰(ナルティメットアクセル)
**夜鳳凰(ナルティメットアクセル)
*蓮華
*蓮華

2014年3月13日 (木) 12:16時点における版

マイト・ガイは、岸本斉史作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する架空の人物。アニメでの声優江原正士、少年時代は牧口真幸(劇場版『疾風伝 ザ・ロストタワー』以降)。

概要

【第三班】(ガイ班)の担当上忍で同里のはたけカカシは同期である。木ノ葉隠れの里一の熱血漢で、容姿は愛弟子のロック・リー以上の濃い眉毛とオカッパ頭に奇抜な緑色の全身スーツをまとっている。熱い根性・言動・性格の赴くまま永久に青春を謳歌する濃厚な忍者で、自身を「木ノ葉の気高き碧い猛獣」と称している。の一員である干柿鬼鮫からは「猛獣ではなく珍獣の間違いではないか」と揶揄されていた。性格は情熱的且つ涙脆く、口癖のように「青春」を語っている。リーのことを「ゲジマユ」と呼ぶうずまきナルトからは「ゲキマユ先生」と呼ばれている。

忍術・幻術・体術全て完璧に使いこなすことが出来るが、体術だけを好んで使っている。努力を忘れない。そのためリーには強い影響を与えており、忍術の才能がなかった彼に「努力」と「自信」の重要性を教え勇気づけた。自分と真正面から向き合い、接してくれるガイの情熱と懐の深さにリーは感銘を受け、髪型から格好まで感化されるまでに至る。リーをリー本人が目指す忍者へ育て上げることに師匠としての立場を超えて入れ込んでいる節があり、危険な「八門遁甲」の術を年若いリーに教えていたことについてカカシに「見損なった」と難詰された際に、「おまえがあの子の何を知ってる?」と切り返していた(後にカカシは「オレがオマエと同じ立場だったら、やはり止められなかっただろうな」等と述べている)。

教育方針はまさに熱血指導。担当する第三班(ロック・リー・日向ネジテンテン)には十分な力がありながら、更なる努力による成長を見据えて、あえてその年の中忍試験を受けさせなかった。彼の影響を受けてか彼の弟子達はスピードに優れ、体術を中心とした近接戦闘にも長けている。凄まじいまでの熱血さのあまり、目立ちたがり屋でおっちょこちょいな所があり、会話も極端なノリで行うので、リーを除く周囲からは呆れられ、よくツッコミを入れられている。

しかし、木ノ葉の上忍だけあって冷静な状況判断能力や対応能力も持っており、第一部「木ノ葉崩し」にて大蛇丸の部下・音の四人衆が生み出した結界の存在にいち早く気づいていたり、里に侵入した暁のうちはイタチ・干柿鬼鮫が、カカシら木ノ葉の上忍3名を窮地に陥れた時、瞬時にその場に援護として登場し、圧倒的な俊速と剛力で鬼鮫に一撃を見舞い、同時にイタチの写輪眼にも臆することなく対抗策(相手の脚だけを見て動きを予測し戦うというものだが、アスマには「そんな事ができるのはお前だけだ」と言われている)を講じている。

忍道は「リーを立派な忍者に育てること」。中忍試験での我愛羅との戦いの後、綱手からリーが再起不能であると告げられた時は自分のことのように傷ついたが、絶望していたリーに「覚悟」を決めることを喚起、「おまえが死んだらオレも死ぬ」と、立派な忍者に育てるという約束は必ず守ると語り、後悔のない選択をさせている。リーへの愛情が強調されてはいるが、ガイの教育についてきたネジやテンテンにもガイの熱血指導は結果としてかなり影響している模様。

エリート忍者であるカカシのことを「永遠のライバル」として意識している(ガイ曰く「人は私達のことを永遠のライバルと呼ぶよ」とのこと)。対戦成績は第一部の時点で51勝50敗。カカシにやる気がない上に、じゃんけんや大食いなど忍者としての技量に関係ない適当な物も含まれるため、一概にどちらが強いとは言えないが、カカシに匹敵する実力を持っていることは間違いなく、体術や腕力・脚力・スピード等の瞬発力、精神力、といった身体能力に関してはカカシをも凌駕する。ちなみにジャンケンで負けたガイは罰ゲームとして里を逆立ち500周した。その実力はうちはイタチすら認めており、「あの人を甘く見るな」と、相棒の干柿鬼鮫に対し再三に渡って忠告している。第二部の「風影奪還任務」時には暁にかなりの手練として警戒されており、雲隠れの孤島の戦いでは、鬼鮫との一対一での戦いで、見事に勝利している。ちなみにヴィジュアル的には、テンテンから「ガイ先生の完敗」と厳しく評価されている。

カカシのライバルであると共に長年の戦友でもある。イタチ・鬼鮫戦でのピンチの場面で援護に登場したり、疲労困ぱいのカカシを羞恥を覚悟で抱えて木ノ葉の里まで連れ帰るなど、友としての存在も厚いものがある。

自身の技術・精神力の向上のために「自分ルール」という決まり事を発案し、常に課題を設けて修行に努めている。この自分ルールはリーにも伝授した。大体がカカシとの対戦で取り入れ、他愛のない勝負事にプラスアルファする。自分をあえて過酷な状況に追い込むことで取るに足らない事でも真剣に取り組むことができ、結果として己を鍛えることが可能となり、仮に負けたとしてもこのルールを実行すれば次は勝てるという自信と実力が獲得することができる究極の修行法であるとガイは熱弁していた。

趣味はミット打ちと反復横跳び。好きな食べ物は激辛カレーライス・カレーうどん。嫌いな食べ物は「そんなものはない!」と本人談。格好は全身緑色のタイツの様な修行着に木ノ葉の忍者ベストを羽織っている。この修行着はリーも常に着用しており、綱手捜索任務直前のナルトにも勧めている。ナルトは気に入っていたが、自来也をはじめ、周りの人はそのあまりのセンスに引き気味だった。

第一部

27歳。身長184cm。体重76kg。初登場は中忍試験前。リーがうちはサスケに勝負を挑み闘っている時、リーが禁術「表蓮華」を発動しようとした直前に忍亀と共に衝撃的に現れ、一緒にいたナルト・サクラはリー以上の濃さのガイに猛烈に驚いた。忍亀が忍びが自分の技を見せることの軽率さを厳しく叱責し、更にガイがリーを殴りつけ抱きしめるという熱血な指導ぶりを見せつけた(ナルトはその“ノリ”を気に入っていたが、サスケとサクラはかなり引いていた)。さらに、抱き合う二人に向かってサスケは「俺はこんなやつに・・・」と負けを悔やむ場面もあった。

第三次試験予選では、部下のネジ・リー・テンテンの試合を見守る。砂隠れのテマリがテンテンを破り、リーまでも侮った言動を繰り返す我愛羅たちに対して「砂の諸君に忠告しておく。この子は強いよ」と述べるなど弟子へ深い愛情と信頼を寄せており、我愛羅と対戦し、気を失いながらも立ち上がり、己の忍道を示したリーの姿には涙を流したほど。

大蛇丸が画策した「木ノ葉崩し」では、大蛇丸の側近・薬師カブト幻術をカカシと共に解き、里を襲撃した音忍達をその俊速と剛力で殲滅し、上忍としての実力の高さを見せつけた。

暁のイタチと鬼鮫が木ノ葉の里に侵入した際には、最初に対峙した猿飛アスマ夕日紅、救援に入ったカカシの3名までも追い詰められた危機的状況に、突如として鬼鮫に「木ノ葉剛力旋風」を見舞いながら参戦し3名の窮地を救う。これが後に鬼鮫との因縁を生むことになる。カカシとの戦いにおける写輪眼への対応策を得ていたこともあり、イタチに対して臆することはなく結果的に2人を退却させた。

イタチが里に来ていたことを知り、兄の跡を追うために飛び出したサスケを連れ戻すため短冊街まで追跡するが、イタチと鬼鮫は既に逃走。宿舎から見えた影を彼らだと思い込み「ダイナミック・エントリー」を喰らわせようとしたがその影は自来也であり、勢いあまって真正面から飛び蹴りを入れてしまう。その後は綱手捜索に向かうナルトと自来也を見送り、イタチに重傷を負わされ「月読」で意識を喪失したサスケを背負い里へ戻って行った。

第二部

30歳。カカシ班(第七班)の救援要請を請け、ガイ班として「風影奪還任務」に参加。任務の過程で過去に因縁のある鬼鮫(「象転の術」によるコピー)と対戦。「あの時の蹴りの借りをようやく返せますね」と鬼鮫はかなり根に持っていたが、ガイ本人は鬼鮫を全く思い出せず、ことごとく鬼鮫の気分を逆撫でした。戦闘では鬼鮫の繰り出す圧倒的な水遁の術に劣勢な戦いを強いられ、リー・ネジ・テンテンまでが水遁による水牢に捕らわれる。自らも苦戦するが、「八門遁甲」の第六景門を開放して水中から脱出。超高等体術「朝孔雀」を用いて鬼鮫を撃退する。

その後、暁アジト前でカカシ班と合流してアジトに施された「五封結界」を解くが、トラップ(「鏡面襲者の術」)で出現した自分の偽者と闘うことになり、辛くも勝利。カカシ・ナルトと対戦していた暁の一人であるデイダラを班の連携で追い詰めるも、デイダラは「自爆分身」の術を使い逃亡する。

「風影奪還任務」以来、長らく登場していなかったが、里外で任務を行っていた模様。ペイン襲撃時に久々に登場。任務からの帰還の最中に鳥の動きから里の異変を察知し、班を率いて急いで帰還し里の惨状を目にする。

忍連合の結成後は、ナルトを隔離する世話役の一人として、ヤマト・アオバと共に雲隠れの孤島(島亀)に向かう。ナルトがキラービーに九尾チャクラの引き出し方を教わっている間、『真実の滝』において、もう一人の自分である「闇ガイ」と対峙する。そこで「老けたオッサンが無理をすると体を壊す」「誰もおまえの無理矢理な青春なんか望んでいないんじゃないか?」などと、熱血らしからぬ態度で口走る自分自身に憤慨し、思わず目を開いてしまったためその闇の姿の全貌を見ることができなかったが、滝から突然現れた逃走中の鬼鮫(ガイはこれを自分の姿だと勘違いしてショックを受けていた)と3度目の遭遇を果たす。しかし、ここでもやはり名前を覚えておらず鬼鮫の気を逆撫でする。逃亡する鬼鮫を猛烈な速度で追跡し海上で戦闘に発展。地の利を活かした水遁系の攻撃を受けるが、「朝孔雀」「昼虎」の2つもの禁術を惜し気も無く炸裂させて圧倒する。直後の鬼鮫の自決時にはその行為に感嘆し、初めてその名を呼んだ。その後は忍連合軍に合流するが、驚門まで開放した後遺症による疲労と全身の筋肉断絶によりダウンし、出撃前にサクラに治療され間もなく戦列に復帰した。

第四次忍界大戦では第3部隊に配属され、穢土転生で蘇った血継限界の忍や忍刀七人衆達と交戦する。敵を全滅させた後は、カカシと共にトビと尾獣6体と戦っているナルトとビーの加勢に向かった。尾獣達が外道魔像に吸収された後はそれを守るトビとの戦闘になるが、その能力を見切ったカカシの説明を聞き、トビの正体がかつての同期・うちはオビトだと悟る。そして、オビトが正体を表した上にマダラが戦場に現れて劣勢となるが、「昼虎」を放って応戦するもまたもや全身が筋肉断絶し、、十尾が復活した後に合流したサクラに再度治療された。そして、ナルトからチャクラを分け与えられ、ネジの死に悲しむリーを諭して十尾との交戦を続ける。

体術の分類の一つで、相手に対し外部からダメージを与える「剛拳」をメインにした接近戦を得意とし、その技能は忍界でも随一である。また、水準レベルの忍術・幻術スキルを有しており、体術主体である戦闘スタイルにおいての補助的な役割として術を使用する。

開放した「八門遁甲」は第七門まで。

使用術一覧

(術の詳細についてはNARUTO -ナルト-の術を参照)

  • 体術蹴撃
    • 木ノ葉烈風
    • 木ノ葉旋風
    • 木ノ葉大旋風
    • 木ノ葉つむじ旋風
    • 木ノ葉剛力旋風
    • 木ノ葉壊岩升
    • 木ノ葉・大閃光(アニメオリジナル)
    • 小指攻撃
  • 体術拳技
    • 朝孔雀
    • 昼虎
    • 夜象
    • 夜鳳凰(ナルティメットアクセル)
  • 蓮華
    • 表蓮華
    • 裏蓮華
  • 時空間忍術
    • 瞬身の術
    • 口寄せの術
  • 忍具
  • その他
    • 影舞葉
    • 幻術返し
  • ゲーム
    • マキシマム・エントリー(ナルティメットアクセル)
    • 夜鳳凰(ナルティメットアクセル)
    • 究極乱舞(ナルティメットストーム)

映画

兵馬俑の迎撃部隊に参加。里を出る前にはリーへ秘薬「超コレでボーン」(実際はただのチョコレートボンボン)を渡していた。
少年時代のガイが登場している。