「バイオーグ・トリニティ」の版間の差分

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; 井本 極子(いもと きわこ)
; 井本 極子(いもと きわこ)
: 本作のヒロインの一人。藤井と同じクラスの女子高生で、「穴あき(バグラー)」。[[バイク]]と融合した。藤井とは中学からの付き合いで、藤井に想いを寄せているが、口には出さず藤井を応援している。姉御肌で面倒見がよい。[[週刊少年ジャンプ]]の愛読者。バイク屋の娘で、悠(ゆう)という名の弟がいる。父親とツーリングの約束をすることなどから、家族仲は良い模様。あだ名は「キワコ」、「極子(キワ)」。
: 本作のヒロインの一人。藤井と同じクラスの女子高生で、「穴あき(バグラー)」。[[バイク]]と融合した。藤井とは中学からの付き合いで、藤井に想いを寄せているが、口には出さず藤井を応援している。姉御肌で面倒見がよい。[[週刊少年ジャンプ]]の愛読者。バイク屋の娘で、悠(ゆう)という名の弟がいる。父親とツーリングの約束をすることなどから、家族仲は良い模様。あだ名は「キワコ」、「極子(キワ)」。

=== バイオーグ・ハンター”関係 ===
; ネクロマリア
: バイオーグ・ハンターを統べている存在。

; バイオーグ・ハンター3号
: 藤井たちのクラスの生徒で、烏天 戌吉(からすま いぬきち)と名乗る。烏天狗と呼ばれ、”三天狗”の一人。全天21星の親玉である浦野をマークする。

; バイオーグ・ハンター7号
:女性。巨大なチェーンソーのような武器を使用する。本気を出すとムキムキになるコアラ。

; バイオーグ・ハンター8号
:ブロンドで綺麗な顔の男性。外国語教師、ミハエル・ジェスターコーヴィッチとして藤井たちの高校に赴任してくる。Sで容赦はないが、人でなしではない。

; 鈴木(ベルウッド)
: 8号のサポートシステム。馬と融合したバグラーで、普段はウマミミ少女の姿をしている。転校生として藤井たちのクラスに転入してきた。

=== ”全天21星” ===
; アルデバラン
:穂坂の家のセキュリティシステムとして使用されていたバイオ・バグ。捕えられるまでに民間人265人を殺害し、ハンター数人を死亡や廃番にした。自らの子供(クローン)を端末として使役し死体を意のままに操る。

; スピカ
: 並外れた硬度と重量を持つバイオーグ少女。過去のトラウマから「モフモフ」を求めてやまない。



=== 暴走者(クラッシュバグラー) ===
=== 暴走者(クラッシュバグラー) ===
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: [[ハサミ]]と融合した「穴あき(バグラー)」の女性。
: [[ハサミ]]と融合した「穴あき(バグラー)」の女性。
: 事故で兄・タカシを失い、精神を壊した父に殺されかけたところをバグラーの力で返り討ちにするが、それが原因でバグラーの再教育施設「ラボ」に7年間収容される。動物園の入園チケットを手に入れるためにスリを繰り返していたところ、芙三歩と極子に出会い、諭される。その後、動物園で[[カピバラ]]と融合した父に会っている所を目撃され、身の上話をしていく内に改心するが、「世界のゆらぎ」を見てしまったためにバイオーグ・ハンター8号に殺された。
: 事故で兄・タカシを失い、精神を壊した父に殺されかけたところをバグラーの力で返り討ちにするが、それが原因でバグラーの再教育施設「ラボ」に7年間収容される。動物園の入園チケットを手に入れるためにスリを繰り返していたところ、芙三歩と極子に出会い、諭される。その後、動物園で[[カピバラ]]と融合した父に会っている所を目撃され、身の上話をしていく内に改心するが、「世界のゆらぎ」を見てしまったためにバイオーグ・ハンター8号に殺された。

; バイオーグ・ハンター8号
: 穂坂の上司的な「バイオーグ・ハンター」の男性。「世界のゆらぎ」を目撃したバグラーを抹殺している。


== 用語 ==
== 用語 ==
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; 暴走者(クラッシュ・バグラー)
; 暴走者(クラッシュ・バグラー)
: 融合の果てに精神のコントロールを失い自我が崩壊したバグラー。超暴走者(メガ・クラッシュ・バグラー)へは定時射撃が行われ、その際は交通規制が行われる。
: 融合の果てに精神のコントロールを失い自我が崩壊したバグラー。超暴走者(メガ・クラッシュ・バグラー)へは定時射撃が行われ、その際は交通規制が行われる。

; バイオーグ
: [[バイオ]]と[[サイボーグ]]の合成造語。これ以下は[[ネタバレ]]であるが、第二巻収録のbug.9に登場する『図解 バイオ・バグ基礎用語』によれば、「その特徴は”バグ穴を用いてバグ罹患の人間同士を融合させる”ことにある。」「原理は単純で、バグラーAがバグラーBを吸い込むと、Aの穴は一つ塞がるものの”穴”が二つ分手に入るため、結果的に三つの物体と融合できることになり、それを繰り返すことによって、理論上は無限に”穴”を増やすことが可能となる。」「人道的にも法的にも決して許される行為ではないが、”バイオーグ”はその特性により個々が様々な特殊能力を持つとされることから、第三次バグ戦争において非人道[[兵器]]として使用されたとの噂が根強く、その残党が現在においてもテロリストとして活動を」しているという[[都市伝説]]も存在する。ただし、人間を吸い込んだバグラーは、「その副作用として互いの人格同士が衝突・融合を繰り返し固有の人格は消滅する」可能性が高い。ちなみにbug.7において、法的には人を吸い込んだバイオ・バグは[[死刑]]となることが示されている。


== 単行本 ==
== 単行本 ==
* [[大暮維人]]・[[舞城王太郎]]『バイオーグ・トリニティ』[[集英社]]<ウルトラジャンプ・コミックス>、既刊1(2013424日現在)
* [[大暮維人]]・[[舞城王太郎]]『バイオーグ・トリニティ』[[集英社]]<ウルトラジャンプ・コミックス>、既刊3(201411日現在)
*# 2013年4月24日第1刷発行
*# 2013年4月24日第1刷発行
*# 2013年8月24日第1刷発行

*# 2013年12月24日第1刷発行
== 外部リンク ==
* [http://www.s-manga.net/book/978-4-08-879580-5.html|バイオーグ・トリニティ 1|集英社マンガネット S-MANGA.net]


{{ウルトラジャンプ連載中}}
{{ウルトラジャンプ連載中}}

2014年1月4日 (土) 03:53時点における版

バイオーグ・トリニティ』は、舞城王太郎原作・大暮維人作画による日本漫画作品。『ウルトラジャンプ』(集英社2013年1月号から連載開始。話数の単位は「bug.○」(○に数字が入る)。

導入

ヤバい、マジで榎本芙三歩のことが好き過ぎて俺死ぬ 両掌に穴が空き、好きなものを吸い込んで融合できてしまう病気「バイオ・バグ」。あやういバランスで成り立つ世界で、恋心とか青春とかはどうなっちゃうのよ? まさかの二人が描き出すラジカルポップな青春群像劇、開幕なのだぜ。

登場人物

主要人物

藤井(ふじい)
本作のダブル主人公の一人。「穴あき(バグラー)」。3月20日生まれ。男子高生。表裏のない性格で顔が広く、顔見知りが非常に多い。芙三歩に惚れているが、まるでアプローチすることが出来ない。芙三歩を陰から守る穂坂に劣等感を感じつつも、その姿を尊敬している節がある。このことから穂坂をライバル視している。「世界のゆらぎ」を見てしまい「バイオーグ・ハンター」に命を狙われることになる。藤井を守るためにバイオーグ・ハンター8号と戦い、瀕死となった穂坂と融合した。
榎本芙三歩に初恋をしている。『好きすぎて死ぬ』くらい好きと語っている。
穂坂 正路(ほさか しょうじ)
本作のダブル主人公の一人。藤井と同じクラスの男子高生だが、その正体はバグラーを狩る「バイオーグ・ハンター」、バイオーグ・ハンター8号とコンビを組んでおり、9号と呼ばれていた。「2秒で~」が口癖。サド気味なところがある。芙三歩を陰ながら護衛し続け、彼女の平和を守ることを何よりも優先する。藤井と芙三歩が仲良くしようとすると全力で阻止しようとすることもある。「世界のゆらぎ」が見えてしまった藤井を殺すよう8号に命令されるが、芙三歩の日常と藤井へのわずかな友情を守るため、8号に反抗するも粛清されてしまう。あだ名は「穂坂(ホサ)」、「ホサくん」。
榎本 芙三歩(えのもと ふみほ)
本作のヒロインの一人。藤井と同じクラスの女子高生で、「穴あき(バグラー)」。何と融合したかは不明だが、菌糸を使用する。藤井の初恋相手で、現在進行形で想いを寄せられている。穂坂の幼馴染。味覚に難があり、奇抜な味を愛する傾向にある。あだ名は「フミホ」。
井本 極子(いもと きわこ)
本作のヒロインの一人。藤井と同じクラスの女子高生で、「穴あき(バグラー)」。バイクと融合した。藤井とは中学からの付き合いで、藤井に想いを寄せているが、口には出さず藤井を応援している。姉御肌で面倒見がよい。週刊少年ジャンプの愛読者。バイク屋の娘で、悠(ゆう)という名の弟がいる。父親とツーリングの約束をすることなどから、家族仲は良い模様。あだ名は「キワコ」、「極子(キワ)」。

”バイオーグ・ハンター”関係

ネクロマリア
バイオーグ・ハンターを統べている存在。
バイオーグ・ハンター3号
藤井たちのクラスの生徒で、烏天 戌吉(からすま いぬきち)と名乗る。烏天狗と呼ばれ、”三天狗”の一人。全天21星の親玉である浦野をマークする。
バイオーグ・ハンター7号
女性。巨大なチェーンソーのような武器を使用する。本気を出すとムキムキになるコアラ。
バイオーグ・ハンター8号
ブロンドで綺麗な顔の男性。外国語教師、ミハエル・ジェスターコーヴィッチとして藤井たちの高校に赴任してくる。Sで容赦はないが、人でなしではない。
鈴木(ベルウッド)
8号のサポートシステム。馬と融合したバグラーで、普段はウマミミ少女の姿をしている。転校生として藤井たちのクラスに転入してきた。

”全天21星”

アルデバラン
穂坂の家のセキュリティシステムとして使用されていたバイオ・バグ。捕えられるまでに民間人265人を殺害し、ハンター数人を死亡や廃番にした。自らの子供(クローン)を端末として使役し死体を意のままに操る。
スピカ
並外れた硬度と重量を持つバイオーグ少女。過去のトラウマから「モフモフ」を求めてやまない。


暴走者(クラッシュバグラー)

松蔭 ちえり(まつかげ ちえり)
藤井たちと同じクラスの女子高生で、「暴走者(クラッシュバグラー)」。可愛くなるために蝶々小鳥などと融合していくうちに迷走して、蜘蛛と融合し暴走する。その目的は想いを寄せる同級生に関心を持ってもらうためだった。芙三歩に「解除薬(ドラッグ)」をもらって元の体に戻ろうと試みるも、体が完全に乗っ取られていたため、蜘蛛の身体の方に精神が分離されてしまう。藤井の機転によって本人的には幸せな結末を迎えることになった。あだ名は「松カゲっち」。
「スモークヘッド」のニコラ
芙三歩を執拗に狙う「暴走者(クラッシュバグラー)」の男性。タバコと融合した。タバコ税の増税に憤っている。穂坂によって退治される。

その他

マンドラ先生(マンドラせんせい)
藤井たちが通う高校の男性教師。非常に小型サイズで、頭頂部からは葉っぱが生えており、足には根っこが生えている。おそらくはマンドラゴラと融合した「穴あき(バグラー)」。声が大きく、怒らせると窓ガラスが割れるほどの声で注意する。
沙雪(さゆき)
ハサミと融合した「穴あき(バグラー)」の女性。
事故で兄・タカシを失い、精神を壊した父に殺されかけたところをバグラーの力で返り討ちにするが、それが原因でバグラーの再教育施設「ラボ」に7年間収容される。動物園の入園チケットを手に入れるためにスリを繰り返していたところ、芙三歩と極子に出会い、諭される。その後、動物園でカピバラと融合した父に会っている所を目撃され、身の上話をしていく内に改心するが、「世界のゆらぎ」を見てしまったためにバイオーグ・ハンター8号に殺された。

用語

バイオ・バグ
手に「穴」のあく病気。「穴」は吸い込んだモノと分子レベルで融合してしまう。吸い込む対象は無機物有機物生物非生物、大小問わない。同時に複数のモノを吸い込むことも可能である。一度吸い込んでしまうと自力では解除できない模様。
穴あき(バグラー)
「バイオ・バグ」持ちの人間のこと。近年増加傾向にある。バグラーは講習を受けることが義務付けされていて、そこでバグラーの危険性やリスクを学び、2回分の「解毒薬(ドラッグ)」を提供される。融合を繰り返し続けたり自分より格上のモノを吸い込んだりすると、精神にも異常をきたす危険がある。
解毒薬(ドラッグ)
「バイオ・バグ」で融合した人間とモノを分離することができる薬。カプセルや錠剤といった物理的な形状をしておらず、スマホの中に入るデータの形状をしている。耳からイヤホンで服用する。違法薬も出回っているらしく、粗悪品はすぐに効かなくなるとのこと。
暴走者(クラッシュ・バグラー)
融合の果てに精神のコントロールを失い自我が崩壊したバグラー。超暴走者(メガ・クラッシュ・バグラー)へは定時射撃が行われ、その際は交通規制が行われる。
バイオーグ
バイオサイボーグの合成造語。これ以下はネタバレであるが、第二巻収録のbug.9に登場する『図解 バイオ・バグ基礎用語』によれば、「その特徴は”バグ穴を用いてバグ罹患の人間同士を融合させる”ことにある。」「原理は単純で、バグラーAがバグラーBを吸い込むと、Aの穴は一つ塞がるものの”穴”が二つ分手に入るため、結果的に三つの物体と融合できることになり、それを繰り返すことによって、理論上は無限に”穴”を増やすことが可能となる。」「人道的にも法的にも決して許される行為ではないが、”バイオーグ”はその特性により個々が様々な特殊能力を持つとされることから、第三次バグ戦争において非人道兵器として使用されたとの噂が根強く、その残党が現在においてもテロリストとして活動を」しているという都市伝説も存在する。ただし、人間を吸い込んだバグラーは、「その副作用として互いの人格同士が衝突・融合を繰り返し固有の人格は消滅する」可能性が高い。ちなみにbug.7において、法的には人を吸い込んだバイオ・バグは死刑となることが示されている。

単行本

  • 大暮維人舞城王太郎『バイオーグ・トリニティ』集英社<ウルトラジャンプ・コミックス>、既刊3巻(2014年1月1日現在)
    1. 2013年4月24日第1刷発行
    2. 2013年8月24日第1刷発行
    3. 2013年12月24日第1刷発行