「貧乳」の版間の差分

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'''貧乳'''(ひんにゅう)とは、[[女性]]の[[乳房]]が小さいことを表す[[通称]]である。
'''貧乳'''(ひんにゅう)とは、[[女性]]の[[乳房]]が小さいことを表す[[通称]]である。


[[主体と客体|主観]]的な概念であって、対象となる乳房の大きさについて明確な基準があるわけではない。「'''[[まな板]]'''」、「'''[[洗濯板]]'''」、「'''ペチャパイ'''」(ぺちゃんこなおっぱいの意味か)などの俗称もあるほか、「ボイン」に対して「'''ナイン'''」(胸が無いとかけて)と俗称されることもあった。[[侮蔑語]]とならないように'''微乳'''(びにゅう)などとの言い換えもみられる。また、「全く胸が無い」状態を「'''無乳'''」「'''[[つるぺた]]'''」と言ったりもする。女優の[[ヌードシーン]]において予想以上にボリュームが少なく、張りがなく垂れているなど、期待した分だけがっかり度が高いおっぱいのことを「がっかりおっぱい」と呼ばれる<ref>[http://www.menscyzo.com/2011/01/post_2216.html 堀北真希大胆ヌードも「がっかりおっぱい」!? 銀幕で微乳をさらした女優たち] サイゾー 2011年1月</ref>。英語圏では"flat chest"や"small breast"という。対義語となる俗称は「[[巨乳]]」
[[主体と客体|主観]]的な概念であって、対象となる乳房の大きさについて明確な基準があるわけではない。「'''[[まな板]]'''」、「'''[[洗濯板]]'''」、「'''ペチャパイ'''」(ぺちゃんこなおっぱいの意味か)などの俗称もあるほか、「ボイン」に対して「'''ナイン'''」(胸が無いとかけて)と俗称されることもあった。[[侮蔑語]]とならないように'''微乳'''(びにゅう)などとの言い換えもみられる。また、「全く胸が無い」状態を「'''無乳'''」「'''[[つるぺた]]'''」と言ったりもする。 2011年1月</ref>。英語圏では"flat chest"や"small breast"という。

== 文化的背景 ==
== 文化的背景 ==
=== 日本 ===
=== 日本 ===

2013年12月4日 (水) 17:17時点における版

貧乳(ひんにゅう)とは、女性乳房が小さいことを表す通称である。

主観的な概念であって、対象となる乳房の大きさについて明確な基準があるわけではない。「まな板」、「洗濯板」、「ペチャパイ」(ぺちゃんこなおっぱいの意味か)などの俗称もあるほか、「ボイン」に対して「ナイン」(胸が無いとかけて)と俗称されることもあった。侮蔑語とならないように微乳(びにゅう)などとの言い換えもみられる。また、「全く胸が無い」状態を「無乳」「つるぺた」と言ったりもする。 2011年1月</ref>。英語圏では"flat chest"や"small breast"という。

文化的背景

日本

ブラジャーの中に入れるパッドの例

古来、日本の文化では、女性の乳房は大きすぎない方がよいとされていた。これは乳房が大き過ぎると、伝統的な衣服である和服を着用する際にずんぐりとした体に見える上、不様に着崩れしやすく、粋な美しさがなくなると考えられたためである。現在でも、着付け業界では「乳房の大きい女性は和服が似合わない」とされることが多い。

洋服文化が広がり、和服が日常着の地位を失っても、1960年代くらいまでは大きな乳房は「無駄に扇情的」といわれ、コンプレックスの対象になることが多かった。1970年代頃からは、洋装が完全に定着したこともあり、大きな乳房がコンプレックスになることは少なくなっている。逆に貧乳に対してコンプレックスを抱くケースも出ており(このため、パッドや固形ジェルを乳房にあてることで乳房が大きいように見せる、いわゆる「偽乳」を行う女性もいる)、思春期バスト形成期[1]にバストアップを努めるようになってきている(この時期に女性ホルモンの分泌が少ないと乳腺があまり発達せず、大人のバストになっても小さなバストになり、大人のバストになってからは自然にバストアップが難しくなる[2])。

※下着メーカートリンプの日本法人が行ったトリンプ「ボディサイズの理想と現実アンケート(2005)」によると、胸のボリュームを出したいと答えた女性が34%だったのに対して、ボリュームを抑えたいと答えた人は5%となっている。

日本人の女性の平均カップサイズはトリンプ調査によると以下のように推移している[3]

調査年AカップBカップCカップDカップEカップFカップGカップ
1980年(昭和55年)58.6%25.2%11.7%4.5%---
1990年(平成2年)32.3%30.5%21.4%10.0%5.6%0.2%-
1992年(平成4年)25.9%28.3%24.1%12.8%7.8%1.1%-
1996年(平成8年)23.8%34.2%23.9%11.7%4.4%1.8%0.2%
2004年(平成16年)10.2%27.8%27.8%21.5%10.0%2.1%0.6%

ヨーロッパ

ディアーヌ・ド・ポワチエフランソワ・クルーエ1571年

中世のヨーロッパでは乳房が女性美に反するものとされ、高貴な女性は貧乳が是とされた。画像に見える、手前の婦人と奥の乳母は対照的。少女時代からドクニンジンのエキスを胸に塗ることで成長しても乳房が硬く保たれると考えられ、一種の美容法として用いられていた[4]


脚注

出典

  1. ^ ワコール探検隊|「少女」から「おとな」へ約4年間で変化する成長期のバスト
  2. ^ 思春期のバストとは
  3. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「excite20060208」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  4. ^ 秦野啓『魔法の薬 マジックポーション』新紀元社51頁

関連事項