「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」の版間の差分
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2013年7月31日 (水) 14:41時点における版
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 | |
---|---|
Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper | |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
原作 | 青山剛昌 |
出演者 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 |
音楽 | 大野克夫 |
主題歌 | 杏子 「Happy Birthday」 |
配給 | 東宝 |
公開 |
1997年4月19日 1998年4月4日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 11億円 |
次作 | 名探偵コナン 14番目の標的 |
『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』(めいたんていコナン とけいじかけのまてんろう)は、1997年4月19日に公開された、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第1作である。興行収入は11億円、配給収入は6億円。上映時間は95分。
概要
- テレビアニメ『名探偵コナン』の大ヒットにより制作された初となる映画作品であり、毎年新作が春に制作されている。
- 本作は、初期のアニメシリーズの音楽制作を担当していたポリグラム株式会社(ユニバーサルミュージック)が製作委員会に名を連ねている。1997年以降のアニメシリーズの主題歌からビーイングに変更され、主題歌は第16作『11人目のストライカー』まで、アニメ・映画共にビーイング所属アーティストの起用が慣習となっていた。2000年に発売された『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜』に本作の主題歌「Happy Birthday」が収録されないのも変更のためだったが、2006年に発売された『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜The Movie Themes Collection〜』では収録された[1]。
- 本作から第4作『瞳の中の暗殺者』までの主題歌は、1コーラス目の後に間奏を挟みラストサビに行く形で使用されていた。第5作『天国のカウントダウン』以降はフルバージョンか一部をカットして使用されている。また、舞台となった風景の実写が背景として流され、最後のアニメ映像にはコナンが前を見据えるシーンが登場するのも本作から恒例になっている。
- 大規模な爆破シーンなどが展開されるが、犯人による明確な殺人は描かれなかった。爆弾捜索が事件のメインとなっている。
- 映画では、事件の真相を説明するときは江戸川コナンが直接犯人と対峙するのが基本となっているが、本作では電話越しの会話で工藤新一として推理を行なっている。
- 本作のエピローグはコナンだけ台詞があり、BGMは流れずに時間も短くなっているなど、以降の映画よりシンプルな構成になっている。
- 冒頭の作品解説のうち、工藤新一の新聞記事から、体が縮み蘭と再会してコナンと名乗るまでのアニメーションは2013年現在まで、導入部分が若干改変された第11作『紺碧の棺』を除いて毎回流れている。また、本作のアニメーションは第3作『世紀末の魔術師』まで使用されており、『瞳の中の暗殺者』以降はデザインが変更されている。
- テレビスペシャルとして、1998年1月5日・2003年3月24日・2006年3月13日の計3回放送されている。
- 本編のDVDは2001年3月28日、Blu-ray Discは2011年5月27日に発売された。
あらすじ
ある日、黒川邸で主人の黒川大造が何者かに殺害されるという事件が起こった。現場の状況から、黒川家の中に犯人がいるとされ、眠りの小五郎として有名な名探偵の毛利小五郎は後妻が犯人だと推理するが、時計型麻酔銃で眠らせた江戸川コナンの推理によって事件は無事に解決した。彼こそ高校生探偵として有名であった工藤新一であり、現在は迷宮なしの小学生名探偵として活躍する江戸川コナンである。コナンは自分の体を小さくした黒の組織を追うために、小五郎を有名にして情報を集めていたのだ。
数日後、高名な建築家である森谷帝二から工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。しかし、新一は体が縮んでしまってコナンになっているため、コナンは小五郎を代理人として、幼馴染で小五郎の一人娘である毛利蘭と共にパーティーに出席する。そこで開催されたクイズに正解し、ギャラリーに案内されたコナンと蘭は、殺人事件があった黒川邸が森谷の設計であることを知る。また、蘭は新一の誕生日に二人で映画を見に行く約束をしていることを森谷に伝えるが、行くことができないコナンはどうするべきかと考える。
新一の誕生前日、コナンは、火薬庫から爆薬が何者かに盗み出され、黒川邸が放火されるという事件のニュースを目撃し、その犯人から新一宛てに爆破予告の電話がかかってきた。犯人は、爆弾を盗み出したのは自分であり、早くしないと子供たちが危険だと宣言する。事件を解決する決意を固めたコナンは爆破を防ぐために飛び出していった。
登場人物
メインキャラクター
- 江戸川コナン - 高山みなみ
- 毛利蘭 - 山崎和佳奈
- 毛利小五郎 - 神谷明
- 工藤新一 - 山口勝平
- 鈴木園子 - 松井菜桜子
- 阿笠博士 - 緒方賢一
- 吉田歩美 - 岩居由希子
- 円谷光彦 - 大谷育江
- 小嶋元太 - 高木渉
- 目暮十三 - 茶風林
※以上の人物については、名探偵コナンの登場人物を参照。
オリジナルキャラクター
容疑者
- 森谷 帝二(もりや ていじ)
- 声 - 石田太郎
- 東都大学建築学科教授兼建築家。47歳。
- 本名・森谷貞治。独身。一建築家として、新一をパーティーに招待する。イギリス古典建築のシンメトリーに対する拘りが強く、自分の名前も左右対称の字に変えてしまったほどである。若い頃には日本建築協会の新人賞を受賞している。若い建築家に対して、「美意識が欠けている、自分の作品に責任を持たなければいけない」と警鐘を鳴らしているなど芸術家思考の持ち主。父親も世界的な建築家だったが、母親と共に15年前の火事で他界している。また、『天国へのカウントダウン』に登場した風間英彦は弟子にあたる。
- 名前の由来は『シャーロック・ホームズシリーズ』に登場する、ホームズの宿敵・ジェームズ・モリアーティ教授。キャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。
- 白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
- 声 - 塩沢兼人
- 警視庁刑事部捜査第一課警部補。
- 本作が初登場で、森谷帝二の父親に憧れを抱いており建築にも興味がある、爆弾犯からの電話が掛ってきたときはいつも不在など、容疑者の1人として描かれている。これは容疑者候補が森谷しかいないというスタッフ側の指摘があったためであり、声優を担当した塩沢にも「怪しく演じて下さい」と要求していた。しかし、監督のこだま兼嗣によれば、試写会で小五郎が白鳥を犯人だと指摘した場面になると客席は大爆笑していたようである。その後、青山剛昌やスタッフに気に入られたため、レギュラーキャラクターになった。
- 本作では白鳥刑事と呼ばれており、フルネームが判明したのは次作『14番目の標的』からである。また、森谷と同様にキャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。
その他のキャラクター
- 黒川 大造(くろかわ だいぞう)
- 声 - なし
- 黒川邸の主人で、黒川病院の院長兼外科医。62歳。自宅で何者かに殺害されてしまったが、コナンの推理によって事件は解決することができた。
- 黒川 三奈(くろかわ みな)
- 声 - 宮寺智子
- 大造の後妻。32歳。小五郎に大造を殺害した犯人だと疑われたので、詰め寄って文句を言うなど気の強い性格をしている。
- 黒川 大介(くろかわ だいすけ)
- 声 - 山路和弘
- 大造の長男で、大造が院長を務めている黒川病院の内科医。36歳。三奈や真那美と共に事件の容疑者になってしまった。
- 中沢 真那美(なかざわ まなみ)
- 声 - 藤井佳代子
- 黒川邸の家政婦。27歳。大造を殺害した真犯人で、家政婦として黒川家に入り込んでいたが、コナンの推理によって逮捕された。
- 岡本(おかもと)
- 声 - 平尾仁彰
- 元西多摩市市長。52歳。1年前に交通事故でOLを死なせてしまい息子の浩平が身代わりになったが、新一の推理により逮捕され失脚。現在、服役中である。
- 岡本 浩平(おかもと こうへい)
- 声 - 谷川俊
- 岡本元市長の息子で、電子工学科の学生。21歳。市長が事故を起こした際に同乗していたことを利用して身代わりになろうとしたが、新一に見破られた。
- 坂口(さかぐち)
- 声 - 藤本譲
- 東都環状線の運行部長で総合司令室責任者。52歳。正義感が強く乗客の安全を第一に考え犯人の要求を呑むが、コナン(新一)の推理に従い運転士たちに命令を出した。
- 楠(くすのき)
- 声 - 藤城裕士
- 東都環状線司令室の総合司令長。45歳。坂口から爆弾のことを伝えられ驚愕するも、運転士に指示を与えながら事件の解決に尽力した。
- 運転士
- 声 - 山崎たくみ
- 東都環状線11号編成運転士。爆弾が仕掛けられたことを知らされ動揺していたが、楠指令長からの指示通りに電車を運転してホームに止めることに成功した。
- 電車の乗客
- 声 - 小堀裕之、川谷修士(2丁拳銃)
- 東都環状線の乗客。電車が止まらない理由を車掌に問い質していた。二丁拳銃が特別出演しており、芸人としては初のゲスト出演となった。
- 少年
- 声 - 水原リン
- 自転車を止めて自動販売機でジュースを買っていた少年。コナンに自転車を盗られた際に「坊や借りるよ!」と言われ「俺の方が年下か!?」と唖然としていた。
- おばあさん
- 声 - 水原リン
- 米花駅前の広場に捨てられていた猫を拾った老婆。途中でタクシーに乗車したがコナンに止められ、爆弾の入ったケースは無事に回収された。
- 医師
- 声 - 山路和弘
- 爆発を防ごうとして負傷したコナンを診察した緑台警察病院の医師。お見舞いに来た一同を安心させ、コナンは引き続き爆弾事件の推理をしていった。
- 警察官
- 声 - 千葉一伸
- 東都環状線の線路に仕掛けられた爆弾を警察犬を連れて捜索していた警察官。爆弾は目暮警部の指揮ですべて回収され、鉄道爆破未遂事件は無事に解決した。
- バイクのドライバー
- 声 - 一条和矢
- おばあさんを止めようとしたコナンと接触しそうになったバイクのドライバー。そのまま走り去っていったが、スケボーの機能が弱まってしまいコナンは自転車を拝借した。
- ハンバーガーショップの店員
- 声 - 百々麻子
- 爆弾を探すためにコナンが入店したハンバーガーショップの女性店員。何も頼まず出入りを繰り返していたコナンに驚いていた。
- ニュースキャスター
- 声 - 野村明大(読売テレビアナウンサー)
- 東都環状線で発生した爆弾事件のリポートを担当していたニュースキャスター。高木刑事に似た風貌で、爆破までの時刻を緊張した面持ちで実況していた。
キャッチコピー
- 「真実はいつもひとつ!」
- 「死ぬ時は、一緒だぜ…」
スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 監督 - こだま兼嗣
- 脚本 - 古内一成
- 絵コンテ - こだま兼嗣、佐藤真人
- 演出 - 佐藤真人
- 演出助手 - 山本泰一郎、野上和男、石井和彦、矢野篤
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 須藤昌朋
- サブキャラクターデザイン - 兵頭敬、糸島雅彦、森木靖泰、河村明夫、山本泰一郎
- 作画監督 - 河村明夫、高谷浩利、宍戸久美子、佐々木恵子、清水義浩、兵頭敬、牟田清司
- エフェクト作画監督 - 糸島雅彦
- 美術監督 - 渋谷幸弘
- 色彩設定 - 小川さよ子
- 撮影監督 - 野村隆
- 編集 - 岡田輝満
- 音響監督 - 小林克良
- 音響効果 - 横山正和
- 音楽 - 大野克夫
- ストーリーエディター - 飯岡順一
- プロデューサー - 諏訪道彦、吉岡昌仁
- アニメーション制作 - キョクイチ東京ムービー
- 製作 - 「名探偵コナン」製作委員会(小学館、読売テレビ、小学館プロダクション、ポリグラム、トムス・エンタテインメント)
主題歌
- 杏子「Happy Birthday」(作詞・作曲:スガシカオ)
挿入歌
脚注
- ^ ポリグラムから「名探偵コナン主題歌集」が発売されているが、公開の半年前だったため収録されていない
外部リンク
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
通番 | 題名 | 公開日 | 脚本 | 主題歌 | 歌手 | 興行収入 | 観客動員数 |
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第1作 | 緋色の不在証明 | 2021年2月11日 | 宮下隼一 | 12.4億円 | |||
第2作 | 灰原哀物語 〜黒鉄のミステリートレイン〜 |
2023年1月6日 | |||||
第3作 | 名探偵コナン vs. 怪盗キッド | 2024年1月5日 | 大胆 | WANDS |
通番 | 題名 | 公開日 | 監督 | 脚本 | 主題歌 | 歌手 | 興行収入 | 観客動員数 |
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第1作 | ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE | 2013年12月7日 | 亀垣一 | 前川淳 | 42.6億円 | 308万人 |