「スペインの時」の版間の差分

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2013年4月16日 (火) 08:21時点における版

スペインの時計』 (仏語L'heure espagnole)は、モーリス・ラヴェルが作曲した1幕からなるオペラ。しばしば「コメディ・ミュジカル」(音楽喜劇)と呼ばれる。タイトルは『スペインの時』とも称される場合がある。

概要

ラヴェルは1907年パリオデオン座で、フラン=ノアンのファルサ(笑劇)『スペインの時計』を観た際に、この劇を作曲することを決心した。原作者の了解を得た上で1907年に作曲を開始し、同年10月に短期間で完成された。しかし、初演はすぐには行われなかった。これは、聴衆がこのオペラを受け入れるか当時のオペラ=コミック座の監督が疑問を呈したため、その受理を引き延ばしていたという。

初演はその4年後の1911年5月19日にパリのオペラ=コミック座で、アルベール・リュールマンの指揮によって行われた。批評家の反応は様々であったものの、ある程度の評価は得られた。

日本での初演は、1961年7月1日に、共立講堂で、藤原歌劇団/三石精一指揮、ABC交響楽団にて行われた。

演奏時間

約47分

楽器編成

ピッコロフルート2、オーボエ2、コーラングレクラリネット2、バスクラリネットバスーン2、サリュソフォーンホルン4、トランペット2、トロンボーン3、コントラバスチューバティンパニ時計の振り子大太鼓小太鼓シンバルチューブラーベルカスタネットラチェットグロッケンシュピールスレイベルスプリングタンブリンタムタムトライアングルむちシロフォンチェレスタハープ2、弦5部

登場人物

人物名 声域
トルケマダ テノール 時計屋の主人
コンセプシオン ソプラノ トルケマダの妻
ゴンサルヴェ テノール 独身の男
ラミーロ バリトン らば曳き
ドン・イニーゴ・ゴメス バス 銀行家

あらすじ

舞台は18世紀スペイントレドにある時計屋トルケマダの店。

備考

  • 初演時はマスネのオペラ『テレーズ』との2本立ての上演だった。
  • この作品を作曲して以降、ラヴェルは『スペイン狂詩曲』などのスペインを題材とした作品を生み出すことになる。