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'''ピッチ湖'''(ピッチこ、Pitch Lake)は、[[トリニダード・トバゴ]]の[[トリニダード島]]ラ・ブレアにある世界最大の天然[[アスファルト湖]]である。広さが40ha、深さ75mである。[[1595年]]に[[イギリス]]の[[ウォルター・ローリー]]卿が発見した。卿はアスファルトを船の[[コーキング]]材として使った。[[ピッチ]]は[[天然アスファルト]]のうち比較的固体に近いものを指し、混同して使われる[[タール]]という言葉は比較的流動性が高いものを指す。 |
'''ピッチ湖'''(ピッチこ、Pitch Lake)は、[[トリニダード・トバゴ]]の[[トリニダード島]]ラ・ブレアにある世界最大の天然[[アスファルト湖]]である。広さが40ha、深さ75mである。[[1595年]]に[[イギリス]]の[[ウォルター・ローリー]]卿が発見した。卿はアスファルトを船の[[コーキング]]材として使った。[[ピッチ]]は[[天然アスファルト]]のうち比較的固体に近いものを指し、混同して使われる[[タール]]という言葉は比較的流動性が高いものを指す。いずれも石油が変化したもので、石炭乾留で得られる[[コールタール]]とは異なる。 |
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湖の成因は[[地質学]]的に、深部の[[断層]]を通って地表に現れた[[石油]]の軽質分が蒸発し、重いアスファルトが残ったと説明される。原住民の伝説では、戦いに勝った部族が先祖の精神が宿る[[ハチドリ]]を食べてしまったことで神が怒り、地面から汚いピッチを噴出させ、村を飲み込ませたと言う。湖からは[[マンモス]]など[[先史時代]]の動物遺骸が見つかり、巨大な[[ナマケモノ]]の牙と考えられていた。 |
湖の成因は[[地質学]]的に、深部の[[断層]]を通って地表に現れた[[石油]]の軽質分が蒸発し、重いアスファルトが残ったと説明される。原住民の伝説では、戦いに勝った部族が先祖の精神が宿る[[ハチドリ]]を食べてしまったことで神が怒り、地面から汚いピッチを噴出させ、村を飲み込ませたと言う。湖からは[[マンモス]]など[[先史時代]]の動物遺骸が見つかり、巨大な[[ナマケモノ]]の牙と考えられていた。 |
2013年3月22日 (金) 09:39時点における版
ピッチ湖 | |
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ピッチ湖の位置 | |
所在地 | トリニダード・トバゴ トリニダード島ラ・ブレア |
位置 | 北緯10度13分57秒 西経61度37分41秒 / 北緯10.23250度 西経61.62806度座標: 北緯10度13分57秒 西経61度37分41秒 / 北緯10.23250度 西経61.62806度 |
面積 | 0.4 km2 |
最大水深 | 75 m |
湖沼型 | 天然アスファルト湖 |
プロジェクト 地形 |
ピッチ湖(ピッチこ、Pitch Lake)は、トリニダード・トバゴのトリニダード島ラ・ブレアにある世界最大の天然アスファルト湖である。広さが40ha、深さ75mである。1595年にイギリスのウォルター・ローリー卿が発見した。卿はアスファルトを船のコーキング材として使った。ピッチは天然アスファルトのうち比較的固体に近いものを指し、混同して使われるタールという言葉は比較的流動性が高いものを指す。いずれも石油が変化したもので、石炭乾留で得られるコールタールとは異なる。
湖の成因は地質学的に、深部の断層を通って地表に現れた石油の軽質分が蒸発し、重いアスファルトが残ったと説明される。原住民の伝説では、戦いに勝った部族が先祖の精神が宿るハチドリを食べてしまったことで神が怒り、地面から汚いピッチを噴出させ、村を飲み込ませたと言う。湖からはマンモスなど先史時代の動物遺骸が見つかり、巨大なナマケモノの牙と考えられていた。
タールピットとも呼ばれる池は世界各地にあり、米国カリフォルニア州のラ・ブレアとマッキトリック、同サンタバーバラのカーピンテリア、ベネズエラのグアノコ湖とベルムデス湖、イラクのヒートとアブ・ジルなど。化石の保存に適しており、米国テキサス、ペルー、イラン、ロシア、ポーランドにも知られる。いずれも石油の産出地に近い。
関連項目