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2013年2月6日 (水) 18:31時点における版

Norwich(ノリッチ、ノリッジ、ノーウィッチなど)とは、古英語で「北の町(North town)」 を意味する言葉。イギリス、アメリカ合衆国、ジャマイカなどで都市の名前となっている。また人名ともなる。

  1. Norwich(ノリッチ、ノリッジ):イングランド東部、イースト・アングリアにある都市。本項で記述する。
  2. Norwich(ノーウィッチ):アメリカ合衆国コネチカット州にある都市。
  3. John Julius Norwich(1929年9月15日 - )は、イギリスの歴史家、旅行ライタ、テレビのパーソナリティ。正式名は John Julius Cooper, 2nd Viscount Norwich CVO

ノリッチの位置
ノリッチの位置

ノリッチ (Norwich、en-uk-Norwich.ogg pronunciation[ヘルプ/ファイル]; IPA [nɒrɪtʃ], [nɒrɪdʒ])は、イングランド東部、イースト・アングリアにある都市。ノーフォークの州都。人口約13万人(2006年現在)。

慣用的にはノリッチまたはノリッジと表記され[1]、またノーリッチノーウィッチと表記されることもある[2]

歴史

古くはNorvicと呼ばれていた。8世紀頃のマーシアの硬貨やラインラントの陶器の破片が見つかっていることから、すでにその頃には遠方との交易が行われていたものと考えられている。10世紀前半には貨幣の鋳造も行われており、アゼルスタンの治世(924年 - 939年)に鋳造された硬貨には"Norvic"の文字が刻まれている。

その後も、ウェンサム川 (River Wensumの水運を利用した交易により、商業の中心として繁栄を続けた。ノルマン・コンクエストの頃には、イングランド有数の都市となっており、ドゥームズデイ・ブックには、およそ25の教会があり、5千人から1万人の人口がいたことが記録されている。なお、ノルマン人の支配下に入った際に、元々別の場所にあったサクソン人の居住地や市場がノリッチ城 (Norwich Castleの西側の区域に移された。その時に移された市場には今もなおたくさんの露店が並び、昔からの賑やかさを保っている。

間もなく司教座もノリッチに移され、1096年ノリッチ大聖堂 (Norwich Cathedralが建設される。

中世には、羊毛の取引によって得られる利益を利用して多数の教会が建設された。ノリッチには現在もなおたくさんの中世の教会が残っている。取引先は、スカンジナビアからスペインにわたる広範囲に及んでいた。

16世紀17世紀には、フランスのユグノーやベルギーのワロン人など様々なマイノリティが移り住んできた。彼らは、ノリッチの人々の利益となるような技術を持っていたこともあって、比較的抵抗なく地元のコミュニティに溶け込んでいった。こうした人々が来たことにより、ヨーロッパ本土との取引が強化された。ノリッチは16世紀にはイングランドの中でロンドンに次いで2番目に大きな都市となっており、産業革命の頃まで第2位の位置をブリストルと競っていた。

ノリッチは地理的に孤立した位置にあり、ロンドンへ行くよりも船でアムステルダムへ行く方が早いほどであったが、1845年に鉄道が敷かれたことで孤立は解消された。

20世紀初期には、様々な種類の製造業がノリッチの経済を支えるようになった。靴や服、工具のほか、ボールトンポール社による航空機産業も重要な産業となっていた。また、かつてはチョコレート製造も行われていた。

経済

ノリッチには、11世紀ノルマン人によって作られて以来、今日まで続いている野外市場がある。この野外市場は今日においてもイングランド屈指の市場である。ただ、この市場は最近再開発とともに縮小され、一方で新しいショッピングモール、ショッピングセンターが作られるなど、この町の小売業は変革の波にさらされている。

ノリッチではかつて製造業が盛んだったが、1980年代、1990年代頃から、サービス業中心の経済へと変化している。

なお、ノリッチはマスタードで有名なコールマン(Colman's)の本拠地でもあり、ここのマスタードはコールマンの親会社ユニリーバを通じて世界中に輸出されている。

スポーツ

ノリッチには、ノリッジ・シティFCというフットボールクラブが存在している。

ノリッチ出身の人物

姉妹都市

関連項目

脚注

  1. ^ 『コンサイス外国地名事典』ISBN 4385153388
  2. ^ アメリカ合衆国コネチカット州にある都市の場合はノーウィッチと発音される。

外部リンク