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[[ファイル:Pomseeds2.jpg|thumb|200px|ザクロの種子。透明な仮種皮に覆われている]] |
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'''仮種皮'''(かしゅひ、かりしゅひ)とは[[種子]]の表面をおおっている付属物。種衣とも呼ばれる。花の[[珠柄]](しゅへい)または[[胎座]](たいざ)が発達して[[種子]]の外側を覆い種皮のようにみえる構造。 |
'''仮種皮'''(かしゅひ、かりしゅひ)とは[[種子]]の表面をおおっている付属物。'''種衣'''(しゅい)とも呼ばれる。花の[[珠柄]](しゅへい)または[[胎座]](たいざ)が発達して[[種子]]の外側を覆い種皮のようにみえる構造。 |
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一般的な植物の[[果肉]]は[[子房]]壁に由来する[[果皮]]が多肉化して形成されるが、仮種皮を果肉として発達させる[[果実]]も存在する。例として[[イチイ]]、[[ドリアン]]、[[リュウガン]]、[[ザクロ]]、[[アキー]]がある。<!-- 生物学的にはこれらの仮種皮からなる実は[[果実]]ではなく'''偽果'''(ぎか)と呼ばれる。偽果とは果皮が果実に発達する「真果」に対して、果皮以外の部分が果実に発展した物の総称である。←仮種皮が果肉を構成しても、子房組織由来ですので偽果ではありません。子房以外の部分が果実の構成に加わって、初めて偽果となります。 --> |
一般的な植物の[[果肉]]は[[子房]]壁に由来する[[果皮]]が多肉化して形成されるが、仮種皮を果肉として発達させる[[果実]]も存在する。例として[[イチイ]]、[[ドリアン]]、[[リュウガン]]、[[ザクロ]]、[[アキー]]がある。<!-- 生物学的にはこれらの仮種皮からなる実は[[果実]]ではなく'''偽果'''(ぎか)と呼ばれる。偽果とは果皮が果実に発達する「真果」に対して、果皮以外の部分が果実に発展した物の総称である。←仮種皮が果肉を構成しても、子房組織由来ですので偽果ではありません。子房以外の部分が果実の構成に加わって、初めて偽果となります。 --> |
2012年8月19日 (日) 02:18時点における版
仮種皮(かしゅひ、かりしゅひ)とは種子の表面をおおっている付属物。種衣(しゅい)とも呼ばれる。花の珠柄(しゅへい)または胎座(たいざ)が発達して種子の外側を覆い種皮のようにみえる構造。
一般的な植物の果肉は子房壁に由来する果皮が多肉化して形成されるが、仮種皮を果肉として発達させる果実も存在する。例としてイチイ、ドリアン、リュウガン、ザクロ、アキーがある。
仮種皮を説明するさいの良例としてイチイがある。左写真にある小さいイチイ未熟実の緑色の帯状部分が仮種皮の初期状態である。この状態ですでに種子を覆う形で形成されているのがわかる。この部分が茶色から赤色に変わりながら肥大し種子を覆っていき、熟成時期には緋色の果肉質に発達する。イチイの仮種皮は鳥や小動物に魅力的な餌となるが、イチイのその他の部分には毒が含まれる。このため仮種皮は鳥などに効率的に種子を運んでもらう役割を果たしている。