「染付」の版間の差分

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[[File:Chinese dish, Yuan dynasty, 14th century, porcelain with glaze, Honolulu Academy of Arts.JPG|right|thumb|220px|青花蓮池水禽文大盤 中国・元時代(ホノルル美術館蔵)]]
[[ファイル: Aritaware Octagonal Plate.jpg|right|thumb|220px|古伊万里の染付、18世紀]]
[[File:WLA brooklynmuseum Arita Ware Large Plate in Wan Li Style.jpg|right|thumb|220px|伊万里 古九谷様式 芙蓉手皿]]
'''染付'''(そめつけ)は、白地に藍色で絵柄描い[[陶磁器]]である
'''染付'''(そめつけ)は、[[磁器]]の加飾技法の1つで、白地に青(藍色文様表しものを指す


中国・朝鮮では'''青花'''と呼ばれる。釉下彩技法の1つである。釉下彩とは、磁器に釉薬(うわぐすり)を掛ける前の素地に文様を描く技法である。呉須(ごす)と呼ばれる[[コバルト]]を主成分とする絵具が使われる。一般的には、磁土を一度素焼きしてから、呉須で図柄を描き、その上から透明釉を掛けて再度焼成(本焼き)する。呉須は焼成後は青(藍色)に発色する。ただし、日本の初期伊万里の磁器のように、素焼きをしていない素地に呉須で図柄を描き、その上から透明釉を掛けて焼成する技法(生掛け)もある。
中国では'''青花'''と呼ばれる。コバルト顔料が使われる。中国の[[元 (王朝)|元]]が作り始めた。日本では17世紀に[[有田焼]]が作り始めた。

この技法は中国[[元 (王朝)|元]]時代の景徳鎮窯で創始され、朝鮮、日本、ベトナムなどに広まった。日本では17世紀に[[伊万里焼]]が作り始めた。

== 参考文献 ==
* 佐賀県立九州陶磁文化館監修『古伊万里入門』、青幻舎、2007、p.15


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2011年12月23日 (金) 14:45時点における版

青花蓮池水禽文大盤 中国・元時代(ホノルル美術館蔵)
伊万里 古九谷様式 芙蓉手皿

染付(そめつけ)は、磁器の加飾技法の1つで、白地に青(藍色)で文様を表したものを指す。

中国・朝鮮では青花と呼ばれる。釉下彩技法の1つである。釉下彩とは、磁器に釉薬(うわぐすり)を掛ける前の素地に文様を描く技法である。呉須(ごす)と呼ばれるコバルトを主成分とする絵具が使われる。一般的には、磁土を一度素焼きしてから、呉須で図柄を描き、その上から透明釉を掛けて再度焼成(本焼き)する。呉須は焼成後は青(藍色)に発色する。ただし、日本の初期伊万里の磁器のように、素焼きをしていない素地に呉須で図柄を描き、その上から透明釉を掛けて焼成する技法(生掛け)もある。

この技法は中国時代の景徳鎮窯で創始され、朝鮮、日本、ベトナムなどに広まった。日本では17世紀に伊万里焼が作り始めた。

参考文献

  • 佐賀県立九州陶磁文化館監修『古伊万里入門』、青幻舎、2007、p.15