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2011年12月22日 (木) 11:43時点における版
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姑息的治療(こそくてきちりょう)とは対象とする疾患の根治を目指す治療以外の全ての医療行為を指す。「姑息的」とは「一時的な」という意味合いである。
語感が悪い(「姑息」という言葉が「ずるい」という意味に誤解されることが多い)ため、医師側が患者に対しこの言葉を用いて説明することはまずないが、医学的資料・文献中や医療現場、医学生等の教育の場では通常用いられる言葉である。
概説
主に患者の苦痛の軽減や、一時的な症状改善などの目的で行われる治療のことである。
例えば、風邪の咳、発熱などの症状に対して、解熱、咳止めなどの目的で総合感冒薬を処方することが最も一般的に行なわれる姑息的治療である。
重症患者のケースでは根治的治療に入る前の下準備として適用される。姑息的治療によって生命が危ぶまれる状態から脱することを狙う。また、全身状態を改善させることで自己治癒力を回復させ、結果として疾患の改善に繋げることを狙いとする場合もあり、姑息的治療をきっかけに(うまく自己治癒力が回復すれば、その自己治癒力により)原疾患が完治に至るケースも存在する。
また、ホスピスなどの終末期医療における患者の苦痛軽減を目的とした医療行為も姑息的治療に含まれる。例えば、末期癌患者に対するモルヒネの投与などである。
姑息的治療の種類
- 姑息手術
- 主に疼痛等の症状を低減する目的で行われる、根治を目的としない手術の全て。
- 風邪症候群に対する内服処方
- 解熱、咳止めなどの症状改善を目的とする。検査で原因菌を特定した上での、効果のある抗生物質等の抗菌剤の処方は「根治的治療」と分類される。
関連項目