「オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
ZéroBot (会話 | 投稿記録)
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: uk:Orchestral Manoeuvres in the Dark
編集の要約なし
25行目: 25行目:
*Liberator [[1993年]]
*Liberator [[1993年]]
*Universal [[1996年]]
*Universal [[1996年]]
*Architecture&Morality [[2008年]]※このアルバムのみLIVE盤である。
*History of Modern [[2010年]]※再結成後の最初のオリジナルアルバム。
*History of Modern [[2010年]]※再結成後の最初のオリジナルアルバム。

ライブアルバム
*Peel Sessions 1979–1983 [[2000年]]
*Architecture&Morality [[2008年]]
*The History of Modern Tour - Live in Berlin [[2011年]]


==脚注==
==脚注==

2011年12月17日 (土) 14:06時点における版

オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークOrchestral Manoeuvres in the Dark)はイギリスシンセポップ・デュオである。略称はOMD

バイオグラフィー

1975年にイギリス・リヴァプールで、学生時代から友人だったアンディ・マクラスキーポール・ハンフリースの2人が、ドイツのテクノプログレッシブ・ロックカルテットのクラフトワークに強い影響を受けて、デュオを結成。当時3台のラジオとテレビから録音したノイズ、ベースやギター、エコーユニットなどを使い、最初の曲を録音する。この時につくった曲のタイトルが"Orchestral Manoeuvres in the Dark"(「暗闇で演奏するオーケストラ団」という名)だったことからこの名を気に入り、当時隆盛を極めていたニューウェーブのシンセポップ・ユニットとして、当時新興レコード会社だったヴァージン・レコードから1979年にデビューする。

1980年にイギリスで"Enola Gay"(邦題、エノラ・ゲイの悲劇)がヒットする。この曲は日本でテレビ朝日で放送されていた「CNNデイウォッチ」のテーマ曲として使われたことでも知られた。また同年"Maid Of Orleans"(邦題、オルレアンの少女)もヒットし、イギリスで着実にヒットを飛ばし続ける。1985年にはMTVを通じて、その旋風がアメリカにも飛び火し、"SECRET"(邦題、シークレット)[1]が全米シングルチャートのTOP100にチャートインすると、同年"So In Love"(邦題、ソー・イン・ラヴ)で全米シングルチャートのTOP40入りを果たす。翌年1986年には"If You Leave"(邦題、イフ・ユー・リーブ)[2]が全米シングルチャートのTOP10ヒットとなり、この他にも"Forever(Live and Die)"(邦題、リブ・アンド・ダイ)も全米TOP40ヒットとなり、これらの曲を収録したアルバム『CRUSH』と『THE PACFIC AGE』の2枚はプラチナムに輝いた。またこの間にワールド・ツアーを敢行し、1984年1987年には日本で来日公演もおこなっている。

1988年にはベスト盤『THE BEST OF O.M.D』リリースに際し、新曲"Dreaming"(邦題、ドリーミング)をシングルカット。これも全米シングルチャートのTOP20に入るヒットとなるも、ここで活動は一旦小休止状態に。これを境にアメリカでの人気は衰えたが、1993年にはバリー・ホワイトの「愛のテーマ」をサンプリングした"Dream on Me"を本国でヒットさせている。1996年にはアルバム『Universal』を発表し復活するも、その後再び長い活動休止期間に入っている(なおその間の2008年にLIVE盤『Architecture & Morality and More』をリリースしている)。

影響・その他

前出の通り、テクノカルテットとして有名なクラフトワークに強い影響を受けており、LIVEでは"Neon Lights"(クラフトワークが1978年にリリースしたアルバム『人間解体』に収録)をカヴァーするなどその影響ぶりの強さは計り知れないものがある。 一般受けするポップフォーマットの音楽も発表しているが、1982年にリリースされたアルバム『Dazzle Ships』等には実験的な色合いも強く残されている。

2008年発表のLIVE盤『Architecture&Morality』に収録の"Joan of Arc (Maid of Orleans)"は、大幅なアレンジを施されて、テレビ朝日で2005年から2009年3月まで月曜深夜に放送されていた「国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉」で、エンディングテーマとして使用されていたが、このアルバムについては、日本国内でリリースされていないため、権利関係、演奏者等の詳細は不明である。なお同曲は「メイド・オブ・オルレアン」と紹介されることもあるが、英語読みで統一して「メイド・オブ・オーリーンズ」という方が適切かもしれない。

ディスコグラフィー

スタジオアルバム(ちなみにアルバムのジャケットの大半は網目模様である)

ライブアルバム

  • Peel Sessions 1979–1983 2000年
  • Architecture&Morality 2008年
  • The History of Modern Tour - Live in Berlin 2011年

脚注

  1. ^ 日本では、当時YAMAHAから発売されていたスクーター、box'n(ボクスン)のCMソングに使われた。
  2. ^ 当時公開中の映画『プリティ・イン・ピンク』のサウンドトラック盤にも収録された。

外部リンク